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ニセモノをホンモノにしたくて  作者: なるなるなるなる
第二章 虚栄の楽園
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第十話 「血縁ごっこ」

 アビス、ヘイゼル、フワリそしてノクトの四人にマスカルノグの残党確認の任務に向かわせ、他の業務をしていたアイゼンの脳裏に疑問が過ぎった。

 フワリがいる分大事にはならないだろうが、不安ではある。

 しかしなぜこの四人なのか。

 ヘイゼルとフワリとノクトで行かせればいいものを、なぜかそこにアビスを追加している。


 本部は何を考えているんだ。


「まさか……」


(あの本部(ひと)の目的はヘイゼルを殺すこと?!)


 あり得る。

 かなり可能性は高い。

 騎士団の任務は主に三種類存在する。

 討伐任務と救助任務と謎の任務である。

 三種類ともに本部からの指定ではあるが、残り二つの任務に混ぜて謎の任務を指定してくるため分かりづらい。


 そしてヘイゼルを殺すことの最大のメリットはフワリを完全顕現させることができること。

 今は戦力を増強したい時期なことは理解している。

 故にその懸念は大きい。


 山積みの書類をペラペラと軽く数える。

 エテルナ迷宮の調査書類、魔物討伐報告書、機密資料、団員の体調管理や任務配置……。


(今はフワリに任せるしかないか)


 一か八か行ってもいいのだが、行こうと思うとなぜか大丈夫な気がするし、書類の整理を始めるとなぜか不安になってくる。


「くそぉ……」




---




「アビスさん落ち着きましたか?」


 ヘイゼルが俺の背中をさするが、吐くとこは見られたくないので我慢した。


「帰った方がいいんじゃないですか?」

「いや、大丈夫です」


 謎の責任感とプライドがあった。

 仕事は最後までやらなければいけないという責任感。

 ここで帰ればノクトに負けたみたいだ。

 そういう意地でヘイゼルやフワリに迷惑をかけているのは本末転倒である。


「大丈夫です。このまま続けましょう」


 ヘイゼルは酷く俺のことを心配してくれた一方でフワリは軽蔑するように見てくる。

 まるで取り乱してる俺が異常みたいだ。


「ヘイゼルさんは大丈夫だったんですか?最初」

「最初は…………まぁ大丈夫でしたよ」


 マスカルノグを殺して、その自分に打ちのめされる騎士団員は極稀らしい。

 冷静に考えれば、モンスターが当たり前のように彷徨くこの世界では、生き物を殺して、食すまでの工程など普通だ。

 つい最近まで引き篭もっていた俺は改めて生き物の命を奪って生きているのだと理解した。


「行きましょう」


 それから何度か戦闘になった。

 ノクトとヘイゼルは苦戦せずにマスカルノグを切っていくが、一方で俺はマスカルノグにトドメを刺せない。

 何度切っても首を切断しても絶命することはない。


 その様子にノクトは目を細め、ヘイゼルとフワリは原因を探るように観察していた。

 しかし俺の中でこの呪いには心当たりがあった。


 天聖の福音。

 その効果はこの武器を所持している場合、トドメを刺せないというもの。

 なお極端に切れ味も悪い。


 三人の後ろを歩いている時に放棄しようと試みたが、いつの間にかインベントリに残っていた。

 最悪だ。


 インベントリ内には天聖の福音と冥帝の葬送の他に、残り16mと記載されてある鎖があった。

 使い道はあまり分からない。


 ノクト、ヘイゼルとフワリ、俺の順番で進んでいた。

 一人、考え込んでいると、ヘイゼルの足が止まっているのを確認した。


「どうしたんですか?」

「見たら分かるだろ」


 俺はノクトに怒られ、少し萎縮した。

 理不尽すぎる。


 ノクトは剣を抜き、ヘイゼルは剣を生成。

 俺も一応、短剣を装備しておく。

 辺りの草むらから数え切れないほどのマスカルノグが顔を出した。


「ヘイゼルちゃん。良い機会だからさっき言ってた庭園を見せてあげるよぉ」

「お前ここで庭園使うのか?」


 庭園とは?

 フワリは今まで戦闘には参加してなかったが、大丈夫なのだろうか。

 契約精霊として縛りがあるフワリは、本来の四倍魔力消費が激しいらしい。

 精霊は魔力でできているため、魔力が尽きれば死ぬ。


「お前死ぬなよ」


 意外にもノクトはフワリの心配をしていた。


「おい!お前らフワリを中心に集合しろ!」


 三人はフワリを中心に身を寄せた。

 フワリは空中に浮き、掌を目一杯広げた。

 その刹那、マスカルノグは一斉に武器を掲げたが、もう遅い。


「──術式庭園」


 フワリがそう唱えると、青い屋根の豪邸と無数の小さく白い花が咲き、風船のような実を付けた風船葛が茎を張っている。

 まるで貴族の庭園だった。

 その地に足を踏み入れたマスカルノグは木っ端微塵。

 空間が捻れるような演出とともにマスカルノグは抉られ、切り刻まれる。

 なぜか俺等は無傷だった。


 一瞬でマスカルノグは一掃され、庭園は解除される。


「んー、さすがに魔力使い過ぎたよぉ。この体になって魔力操作を魔力構築の後にしないといけないし、庭園とかまで魔力消費をすると死にそうになるよぉ。でも術式対象外の選択はやりやすいかなぁ」


 だ・ま・れ☆


「魔力構築って?」

「フワリの体は虚の魔力。つまり、虚因子一つでできてあるから……えぇと……一、ニ、三……三回魔力同士をかけてできた正の魔力を使うんだよぉ」

「ん?魔力を作ること?意味分かんねぇ〜」

「理屈ぐらいあとで調べろ。それよりお前はまだ一匹も仮面野郎を倒してねぇんだぞ」


 ノクトは俺に指を突き刺しながら詰め寄る。

 俺は咄嗟に白い短剣を取り出し言い訳を始めた


「この武器なんですけど、的にトドメを刺せないんですよ」

「は?別の武器使えばいいだろどアホ」

「いや、この武器を持ってたらトドメ刺せないらしくて……」

「なんやそれ。貸せ」


 これ俺で試すやつじゃね?

 短剣を取られると俺は咄嗟に警戒態勢に入った。

 一歩後退し、腕で体を守る。

 絶対に死なないとは言え、痛い物は痛いのだ。


 ノクトはマスカルノグに向けて刃を投擲。

 見事に短剣は頭蓋を貫通する。


「うぎゃぁぁああああああああ!!」


 マスカルノグは奇声を上げる。


「本当に死なねぇじゃん。すげぇ」


 ……なんか思ってたのと違う。


「まぁいい。原因は戦いながら探ればいい。帰ったら変な呪いとか術式とか刻まれてないか調べとけよ」

「分かりました」


 そうだ。

 魔法術式の内容とか常に表記されるわけではないのは当然だ。

 むしろゲーム感覚で情報が手に入る俺の立場が特殊なだけ。


 それよりも……ちょっと優しい?

 さすがに当たりがキツかったとか反省しているのだろうか。

 難しいことは意外と時間がなんとかしてくれるらのかもしれない。


「あれ、なんだと思います?」


 ヘイゼルが指をさした。

 塗装も何もされてない土の屋敷。

 森の中にポツンと立っているその豪邸はあまりにも不自然であった。


「どうする?お前ら。僕は中を確認する」

「え?行くんですか?」


 素人の俺が見ても分かる。

 明らかに罠だ。

 それも人間用の。


「明らかに罠だと思うんですけど」

「分かってる。どうせ第三騎士団が何かしてんだからソイツをボコッとかねぇと」

「騎士団同士の争いは禁止では?」

「お前はうるせぇ殺すぞ」


 なんだコイツ。


「他の騎士団ならやりやっても問題はない」


 そう言うとノクトは屋敷に向かって歩き始めた。


「ヘイゼルちゃん。ノクト一人だとさすがに危ないよぉ」

「私も行きますよもちろん。アビスさんはどうしますか?」

「行きます」


 正直行きたくはないが、一人になる方が心細い。


 フワリは土の壁に手を当て、何かをし始めた。


「フワリ、無理そうか?」

「負纏(ふてん)を使っても削れないよぉ」

「まじか。もう完成仕切ってる状態なのか」


 何を言ってるんだこの人たちは。


「ヘイゼルさん、どういう意味ですか?」

「正の魔力を術式に通した魔法は負の魔力をぶつけることで緩和できるんです」

「じゃあ完成してるとかって言うのは」

「あーえぇと〜」


 顎に手を当てて腰を折り、説明を考えている動作が可愛らしい。


「発動中の魔術に効果があるんだよぉ。この場合、土を構築したり動かしたりしているところに負の魔力でさらせば触れたところから消えると思うよぉ」

「な、なるほど」


 今回が特例なのだろう。

 魔術師がたまたま土で何かを構築する魔法術式の持ち主だったため、作り終えたものは建築物と同じ扱いになるということだろう。


「早く来いよ」


 律儀にも入り口から侵入する。

 扉があからさまに開いており、入ってくださいと言わんばかりの玄関だ。

 入ってみるとすぐに行き止まりだった。

 左右の壁に手型のくぼみ。


「なんで手型……」


 計三つの手型があり、左の壁に二つ、右の壁に一つあった。

 ノクトは一つ一つ自分の手を当ててみている。


「──あ」


 ノクトの声に振り向くと、ピッタリと収まっている。

 意味不明すぎる。

 不思議に思い、俺もその隣に手を合わせてみた。

 ──ピッタリ。


「ヘイゼル。そっちの手型に手を入れてみてくれ」


 意味が分からなすぎる。

 何か起こるわけが──っ!


 刹那、土の壁が天井まで伸びた。

 ヘイゼル達と分断される!

 ヘイゼルは土の壺に閉じ込められ、足元から土の柱が勢いよく飛び出る。

 壺入りヘイゼルは遥か彼方まで飛ばされた。


「ヘイゼルちゃん!!」


 フワリはそれを追う。

 俺とノクトは壁の向こうの様子が全く分からず、叫び続けた。


「ヘイゼル!そっちはどうなってる!」

「ヘイゼルさん!」


 当然返事はない。


「死んでるかもな」


 そんなにアッサリしてるものなのか。


 二つあった手型の壁が砂のように崩れ、道が開かれた。

 外から見えた巨大な壁は見かけ倒し。

 中身は柱が均等に立っているだけの広々とした神殿だった。

 その広大な神殿に人が一人。


「ルビナか」

「来てくれたっすか」


 ノクトと赤髪ボブの少女は知り合いらしい。

 ノクトは迷わず刀を抜いた。




---




 ルビナ・ザハール。

 俺のいとこに当たる人物だ。

 確か……女が強い血筋のザハール家。

 ミドルネームは忘れた。


「……」


 ルビナの魔法術式は触れた土を自由自在に操ること。

 魔力の限り生成でき、地面や壁から生やすこともできる。

 発動条件は手で触れること。


 コイツは表の壁で負纏を試されることを分かっていたのだろう。

 そうすれば手型の壁は魔力で保っていても俺等に崩されることがない上、手型に触れたことを確認できる。

 となれば、ルビナはすでに庭園を使っていると考えるのが妥当。

 術式庭園を展開し、その庭園に俺等を招いた状態だ。

 異様に表面積を取りたがる中身の構造にも納得できる。


「ウサギ、全力で逃げ回れ。そして俺と進行方向を被らせるな」

「わ、分かりました」


 まぁ、コイツが死のうとどうでもいいが。


「ノクトさん、ずっと待ってたっす。自分のために来てくれたんすよね?」

「僕はお前らとは結婚しないぞ?代々近親婚を強いられるとか意味分からん」

「ノクトさんとは血の繋がりゼロっすよ?」


 んなこと知っている。

 俺はアイゼン・ザハールの養子だ。

 所詮ザハール家との関わりは家族ごっこに過ぎない。


「あ、ちなみに自分は時間稼ぎが目的っす。そんなグダグダ話してていいんすか?」

「時間稼ぎ?なんの」

「まぁまぁ、身内同士っす。できれば仲良くしたいっす」


 ヘイゼルとの分断はそのためか。


「仲良くしたかったっすけど、フエゴ家はやっぱり嫌いっす」


 ──刹那、土の槍が足元から伸び出る。

 冷静に後退すると追うように殺意のこもった鋭利な槍が、次から次へと飛び出る。


「……」


 勢いよく走り出し、壁を走り、柱に飛び移り、できるだけ想定外となるような動きを見せた。

 負の魔力は生成できないため、真正面から突っ走ることはできないな。

 柱という遮蔽物を利用してルビナに接近する。


 間合いに入るのは簡単だ。

 しかし刀を振ると、すぐに土の壁を生成し、刃をとどめた。

 土は硬く刃は通らない。


 これは……耐久戦になりそうだ。

 俺が走れなくなるか、コイツの魔力が尽きるかだ。


「は?」


 そんなのおもんないだろ。

 コイツの魔力が尽きる前に殺す!




---




 無数の土の槍が俺を襲う。

 オートエイム付きの槍の先端が俺を追いかけ殺しにかかる。

 が、ノクトの様子を見ると明らかにヘイトは向こうに向いている。


 マスカルノグと戦っているうちにいくつかレベルが上がっていた。

 先程確認したのだが、なぜかMPの枠にマイナスが付いていた。

 プレイヤーに与えられた特権なのか、あるいは俺だけの特殊体質なのか。

 どちらにせよありがたい。


 フワリは言っていた。

 魔力の使い方は魔法術式、身体強化、そして纏うことの三種類だ。

 戦闘していくうちになんとなく魔力という存在が体から流れているのが分かった。

 胸から血管を伝って拳へ。

 その一連の流れを経てようやく掌で魔力を扱える。

 故にタイムラグを防ぐためには流し続けなければならない。


 短剣に負の魔力を絡ませ土の槍にぶつけると触れた部分は解けていった。

 纏わせて銀の刃を振る!

 なんか楽しくなってきた。


「ウサギ行けぇぇえ!」


 ん?なんだ?

 俺は明らかにルビナから離れた位置にいる。

 なのになぜ俺のことを呼んだ?


 叫んだかと思えばノクトがルビナを押さえていた。

 自分とは逆の方を向かせるために俺のことをあえてウサギと呼んだのだろうか。


「動くなよ」


 ノクトはルビナを殺さなかったらしい。

 なんだかほっとした。

 ノクトはルビナを縄で木にくくりつけ、建造物もろとも庭園が崩壊する。


「ノクトもそろそろ女連れてザハール家に戻らないとヤバイっすよ?あ、もしかしてナンパっすか?そういうことっすか?自分婚約者いるんでやめてほしいっす」

「んだてめぇ殺すぞ」

「どうしてもって言うなら婚約者と相談して重婚なら認めてもいいっすよ」


 ルビナは結婚の話ばかりを口走り、この状況を説明しようとはしない。


「時間稼ぎってなんだよ。ヘイゼル達はどこだ?」

「いや、言い訳させてほしいっす。自分は第三の人間だし今回のことはまじで関係ないっす」

「意味分かんねぇ」


 これも時間稼ぎなのだろうか。


「おいアビス。お前はヘイゼル達を探せ。近くにいるだろ」

「わ、分かりました。マスカルノグの群に遭遇したらどうすれば……」

「倒せばいいだろ」

「どうやって?」

「まじでイライラすんなお前。お前はなんのために騎士団に来た!何がしてぇんだ。俺に切られたくなかったら答えろ!」

「……」

「騎士団の大半は家族を殺されたとか、強くなって復讐したいとか、それなりに事情抱えた奴らばっかなんだよ。なのにお前はまじで何しに来たんだよ」


 ゲームの進行条件を満たそうとしているだけなのになぜか登場人物に入団動機を問われている謎の状況。

 あまりにも理不尽過ぎる。


「俺のこの髪、遺伝なんです。父も母も髪が白くて、騎士団に目をつけられて生きてきました。つい最近病気で両親は他界して、仕事を探してエテルナに来たんですけど、ここでは問答無用で殺されます。だから俺は殺されないために強くなるしかないんです」


 大嘘である。


「…………そうかよ」

「俺はヘイゼルさんを探しに行きます」




---


 ただまっすぐに歩いていた。

 麦わら帽子と純白のワンピースに身を包んでいた。

 海岸に沿ってひたすらまっすぐに進む。

 特に意味はない。


 湿った砂が足の形を型取り、波が打ち消す。

 たまに大きな波がやってきて私の足の甲を飲み込んだ。


「冷たい……」


 波が引くと残された小さな貝殻やガラスの破片が濡れた光を反射している。

 それを避けるように歩くのが少しだけ楽しかった。


 砂浜との境界線をひたすら歩く。

 ただそれだけ。

 その時間が私の唯一の癒し。

 潮水で濡れた砂浜を踏みしめる。

 ただひたすらに。


 潮を含んだ風が吹き、帽子が飛ばされそうになると両手で押さえた。

 態勢を保とうと前を向くと、そこには精霊がいた。

 ぐったりと漂流した、緑色の精霊が。


 


---




 ノクト達はルビナを捕らえた一方、ヘイゼルは吹き飛ばされ、フワリはそれを追うように飛行する。

 ヘイゼルはフワリとの契約で使えるようになった魔法術式を起動する。


 空象術。

 フワリの固有術式で、空間を自由自在に操り空間ごと物を自在に操れる。

 魔法の使用により過度に物理法則や摂理を捻じ曲げる効果を発揮するためには相応の魔力が必要であり、摂理を完全に覆すにつれ消費魔力も無限大に発散する。

 故に元々物理法則に反するこの魔法術式は魔力消費が激しく、ヘイゼルは滅多に使わない。

 しかし空中では別だ。


 首から下を閉じ込めた壺を斬撃で粉砕し、着地と同時に風のクッションを発生させる。

 クッションを引いてもその勢いで地面に転がる。


「ヘイゼルちゃん!」


 呼吸は荒いが、ヘイゼルは深く安堵した。


「はぐれちゃったね」

「早く戻ろうよぉ」

「そうだけど、なんか……変な感じ」

「どゆことぉ?」


 フワリとヘイゼルの脳内は同じ思考をしていた。

 今まではぐれたマスカルノグばかりだったが、思ったより多くのマスカルノグと遭遇した。


「マスカルノグって複数いるのに統制取れないことってあるんだっけ?」

「まさか……?!」


 フワリは遠くから空間の歪みを検知した。

 木々が次から次へとなぎ倒されることで生じる歪み。


「何か来てるよぉ」


 ミキミキッドサ!という木が折れ、倒れたときの特有の音が段々と近くなる。

 手前の木が折れ、姿を顕にしたソレ。


「うそでしょ……」


 岩の装甲を纏い、巨大な体とそれに見合う仮面。

 グラーヴマスカルノグが現れた。

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