第1章 なぜ勇者より無職の俺が色々と格上なのか? 第14話 再会
俺らはもうソロ目的地に着きそうである。森を抜け、1つの湖まで来た。この間は隕石でボロボロになっていたけどおそらく誰かの魔法で治したのだろう。やはり、きれいな湖だ。
「よし、ここで休憩しよう」
「はぁ~~~~い! ダーリン♪」
『わかりました。主殿』
ここは既に魔族領地内であり、レオンとナブリーさん以外の魔族はあまり知らない。だから、違う魔族が俺らを襲ってくる可能性は捨てきれない。その警戒を怠らず俺は1人で見回りをしていた。
「ダーリン、どこいるの?」
「ここにいるよ」
エフィは俺の声に従って俺のところにやってきた。
「もうそろそろ、ダーリンの親友に会えるね! 挨拶しなくちゃ」
「あぁ、すごくいいやつだよ」
エフィは俺の肩に頭を乗せ、鼻歌を歌っていた。このあと、俺とエフィはたわいもない会話をして一晩を過ごした。
◇
「———————リン、ダーリン起きて!!」
「ん? お、おはよう」
「おはよう♪ 可愛い寝顔ご馳走様。ちゅっ」
「1人で見張りしてもらってごめんな」
「全然気にしないで! ハニーの役目の1つでもあるから」
「ありがとう、すきだよ」
無意識に出てしまったこの言葉。すぐに自分の言ったことの重大さに気づいたときにはエフィの暴走は止められなかった。
「はぁ~~~~~~う。ダーリン好き!ちゅっ。大好き!ちゅっ。すきすきすきすき!!」
エフィは俺の唇に何回もキスをしながら『好き』という言葉を連呼していた。何度も言うがエフィは周りから見たら、可憐な女性または、大人な女性のイメージが強い。しかし、実際はデレデレ過ぎるヤンデレ女なのだ。
「なぁ、エフィそろそろ離れないか?」
「やぁだ♪ 一瞬も離れないもん!」
「はぁ...。どうすればいいのだ」
時刻はすっかり夜。白狼に外の見回りは頼んであるが、いつまでくっついてるんだ...。まぁ、悪い気はしないけども。すると、遠くから足音が聞こえた。俺の聴覚を発動していたため気づいたレベルだ。おそらくエフィにはまったく聞こえていない。
「エフィ、今遠くに敵がいる」
「え!? 今いるんですか?」
「し、静かに!! 俺はそいつが誰なのかはわからないから、今から確かめに行ってくる」
「ㇵ、ハニーも行きます!!」
「ダメだ。白狼とここにいてくれ」
「なっ! .............わ、わかった。で、でも! ダーリンがピンチになったらハニーも行くから」
「あぁ」
俺はエフィの頬に軽くキスをして敵かもしれないところに向かった。
だんだん近づいていくうちにわかるこの気配。まさか!!!
「レオン!!!!!!」
「わっ!! 誰だよ————————————ってテンリじゃないか!!!」
「おい、お前両腕をどうしたんだ!?」
「実はな————————————————————————」
俺はレオンに先の闘いについて全て話した。邪神教について、そして白狼についても話した。レオンは驚きっぱなしではあったが、事の重大さに気づいたのかなんか決意を固めた表情を俺に向けた。
「おい、そんな見つめんなよ...。ま、まさか俺のこと—————————」
「なわけあるか!!!! ナブリー一筋だわ!!!!」
「あっそ」
レオンが少し不満げな顔をしているがそこは放っておこう。
「なぁ、テンリお主がボロボロにやられてということは魔族とヒト族にはおそらく邪神教の8柱というやつらにはおそらく勝てない....。だが、伝説の存在である種族はいるのだ」
「伝説の存在である種族?」
レオンは伝説の存在である種族を話し始めた。もともと古来のこの世界はヒト族、魔族、獣族以外に3種族存在していたらしい。エルフ族、海人族、天使族の3種族だ。この3種族はそれぞれとんでもない力を保持しており、ヒト族、魔族では到底勝てないらしい。しかし、数千年前突如としてその3種の姿は消えたらしく、今は伝説の存在となっているらしい。
レオン曰く、その3種を探し出し仲間として集め、邪神教と闘った方が勝ち目はあるらしい。俺はレオンに時の間について教えた。レオンは親友そして、超がつくほど強いのだ。時の間でお互いに高めあえばあいつに対抗できるかもしれない。
「時の間か....。テンリは場所とか知ってるのか?」
「あぁ、勝手に頭に入ってきている」
「なるほど。わかった! テンリについていこう。親友の頼み事だからな!」
「ありがとう」
俺は涙が出そうになったのを必死に堪えた。俺はレオンという魔族の親友を持てたことに感謝しかない。そう噛みしめながらエフィたちを迎えに行った。




