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第1章 なぜ勇者より無職の俺が色々と格上なのか? 第12話 真実

変態と過ごして1週間経った。そろそろ俺は腕を治したくてナブリーさんのところに行こうと考えていた。しかし、エフィは一応勇者。ナブリーさんはヒト族と敵対関係である魔族。しかも、魔王レオンの奥さんだ。もしかしたら、ナブリーさんに襲い掛かる可能性だってありはする。だからって、1人で行こうとするとボロボロと泣き出す....。どうすればいいのだ....。


 俺は正直にレオンたちのことを言うべきか、それともこれからも内緒にしていくべきか、究極の選択に迫られていた。


「ダーリン、暗い顔をしていますよ? どうかしたんですか?」


「いや、そ、そのお出かけしたくてね...」


「なら、ハニーも一緒に行きます!」


「いや、1人で行きたいんだ...」


「何でですか!! 最近すごく1人で出かけたがっています! 隠し事ですか? ハニーには教えられない事なのですか?」


「教えたいけど........」


「けど何ですか!!!!」


「その...教えたら嫌われると思うし...」


 実際それが一番怖かった。俺は正真正銘にエフィのことが好きなのだ。ここ2週間一緒にいるが愛が強まっていく一方なのだ。だからこそ、俺は魔王であるレオンと友達をやめようなんて思わない。でも、エフィにも嫌われたくない。その葛藤が俺の心を締め付けていたのだ。


「それは絶対にありません!!!!!! .............................浮気以外」


「え? なんか言った?」


「いえ! 何も言ってませんよ!!! まず、ハニーは一生ダーリンを嫌いになることはないと思います」


「あ、ありがとう」


「ですから、教えてください!!」


 覚悟を決めろ!!! エフィを信じるのだ!!!


「わかった。俺は————————————————」


 俺は俺の親友である魔王レオンについて、またナブリーさんについて何も隠さずに言った。また、友輪契約であるコク・ハクについても教えた。エフィの顔はすごく豊かに表情を変えた。そして、すべてを話し終わったあと、エフィのほうを恐る恐る見た。


 そのとき、エフィは俺に抱き着き、俺は頭を撫でられた。


「話してくれてありがとう。ダーリン大好き!」


「よ、よかった....。エフィに嫌われなくて」


「こんなことで嫌うはずがありません」


「でも、エフィってモテるじゃん? だから、少し怖かったんだ」


「ダーリン以外の男性なんて、視界にすら入りません!」


「せめて入れてあげよう?」


「それは死ねって言っているのでしょうか?」


「ううん、違うな。じゃあ、俺はナブリーさんのところに行くけど、エフィはどうする?」


「当然ついていきます! ダーリンの親友さんに挨拶をしないといけませんし」


「そ、そっか。じゃあ、支度して、出発しよう。だいたい1週間くらいかかるから食事も用意しよう」


「はぁ~~~~い! ダーリン♪」


 支度した俺らは夜に出発した。道中モンスター等に襲われるがさすが勇者というだけあるのかランクの高いモンスターですら難なく倒している。


 しかし、森に入って4日目事件が起きる。


「何でこんなところにいるんだ....」


「あ、あ、あ....」


 エフィは腰を抜かしている。それは当然かもしれない。俺らの目の前には先の闘いで生死を分ける闘いをした白狼がいるのだから。




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