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Mystery in the High school  作者: PiNo
4/6

清き春に狂犬は吠える

ドガッ!

「キヨさん!」

「あだっ!こんのバカ力が…。」

「楽には殺してやらねーよ。もっと血ぃみせてくれよ清春ぅ!」

不気味な笑みを浮かべ山岡が拳を振り下ろす。

「ヒロキさん!やばいっすよ!」

「だーから言ってるじゃん。キヨちゃん強いから大丈夫!ほらバイクとかさエンジンあったまらないとなかなかかかんないじゃん?それとおんなじ。でも1回エンジンかかったキヨちゃんは怖いよ?とまんねーもん。」

「オッラァ!!!」

「うわっ!」

「おいおい。山岡ちゃんよ!パワーはすげぇが動きはスローだな!」

「この野郎…!」

ここからのキヨさんは怖いくらいだった。

あの狂犬は手も足も出ないくらいに叩きのめされた。

「おい。ヒロ坊。後はてめぇでカタつけろ。」

「…ひゃっはっは!おい。清春ぅ。このまま終わんねーぞ。てめぇの大事なもん全部ぶっ潰してやるからよ。これからてめぇは全部失うんだよ。」

「あ?」

「まあまあ、キヨちゃん。後はオレに任せてくれんでしょ?とりあえずお前黙れよ。」

グシャッ!!

ーギィヤァァァァァ!!!!!!!!!ー

ヒロキは清春とのタイマンで曲がっている山岡の鼻を殴りつけた。何度も何度も。

鼻はさらに歪み大量の血を垂れ流していた。

「おい。」

ヒロキが麗王音(レオーネ)のメンバーの1人に呼びかけ軽く顎をしゃくると大きい枝切りばさみを持ってきた。

「山岡ちゃん。これでオナニーできなくなっちゃうね♡」

「…あ?…!!!ぐぅおおおおおお!!!」

なんとヒロキは山岡の右手の人差し指をハサミで切断したのだ。マコは思わず目を伏せた。

落ちた指を見つめながら楽しそうに笑うヒロキ。それを穏やかな顔で清春は眺めていた。

しかし、山岡が言ったとおりそれで終わったわけではなかった…。


ーキヨちゃん!東口広場で待ってるからー

「ああ。」

あれから数日経ってマドカとデートの約束をしていた清春は急いで準備をし家を出た。

〜♪ケータイの着信音が鳴る。

「今出たって!」

ーえ?清春くん私だよ。カオル。ー

「ん?カオル。どーしたんだよ?」

ーちょっと話あるからさ。今から会ってくれる?ー

「ああ。すぐ終わるんだろ?今から行くよ。」

「ごめんね。清春くん。どっか行くとこだったみたいだったし」

「いや、いいよ。で、話って?」

「マドカのことなんだけど…。もしかして付き合ってる。」

「あ?まあ、そーかな。」

「じゃあ、あの娘のバイトのこと知ってるよね?」

バイト?そーいえばあいつ金持ってたな。

遊園地でもいろいろ奢ったりはしたが入場料を払ったのはマドカだ。ホテルのときも。

そのときはそこまで深くは考えなかったがバイトしてるとは知りもしなかった。

「実はマドカって売りやってんの。」

売り?つまり売春?なんだよ。それ。オレ以外の男と遊んで金稼いでんのか?

「まあ、売りって言ってもヤってるわけじゃなくてさ。あの娘処女だし。まあ、要はちょっと危ない店で男に接客とかサービスしてなんていうかデート気分を味わえるみたいな。そーゆーので金稼いでるんだって。」

オレはなにも言えなかった。まずカオルはなにを言ってるんだ?と

今まで一緒に過ごした楽しい時間、マドカの笑顔が色褪せてくる。

「私もやめたほうがいいって言ってるんだけどね…。やっぱ清春くんから言ってくれないかな?って思ってさ。やっぱ心配だし。」

「ああ…。」

そう答えることしかできなかった。冷静さを失っていたオレは約束を忘れそのまま家に帰りベッドに体を沈めた。

〜♪マドカからの着信だ。

「…もしもし?」

「なにやってんの!?もう1時間も経ってるじゃん!」

「あ、ああ。わりー。」

「わりーじゃねーよ!ほんと信じらんない!」

「なあ、お前さ。売りやってんのか?」

「え…。いや、売りっていうかおっさん相手にデートしたり接客したりしてお金貰ってる。」

「それが売りじゃねーのかよ?」

「違うよ!ちゃんとした店だしさ。」

「今まで隠してきたんだろ?信じろってのかよ?」

「なんで信じてくれないの!?売りじゃないって言ってんじゃん!」

「信じろって言うほうが無理だろうがよ!やけに話がうまいと思ってたんだよ。えらくほいほいついてくるしよ。よく考えりゃオレがモテるわけねー。適当な男引っ掛けてゲーム感覚で腹ん中で笑ってんだろ!?」

「本気で言ってんの?もういい!別にキヨちゃんなんかいなくてもあたしと遊んでくれる男なんていっぱいいるもん!」

ブツッ!

「くそ!なんなんだよ!」

「キヨちゃんのバカ…。」

グスッ。

〜♪

マドカからの着信。出る気にもなれない。

もちろん。全てが本心だったわけではない。そういうバイトをしていることはショックだったが清春にとってそれがマドカを嫌いになる理由にはならなかったしどんなことをしていてもマドカのことを好きだと思っていた。

しかし、ずっとそれを隠していたということに対して信じられてなかったのではないだろうか?と考えてしまう。別に正直に言ったところでなにも変わらなかった。裏切られたような気持ちとなにより冷静さを失い思ってもないようなことを言ってしまった自分に対する悔しさと怒りさえあった。

「あれ?メールもきてる。」

まあ、メールくらい見るか。

ー!!!

「マドカ…。」

清春は階段を駆け降りなにか怒りながら言う母の言葉も聞かず家を飛び出た。

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