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Mystery in the High school  作者: PiNo
5/6

LOST

Episode.5 LOST



from.マドカ

(No title)

たすけて


なんだよ。たすけてって?どーゆーことだよ!

清春は東口公園に走った。

東口公園にはマドカの姿はなかった。

「キヨさん!」

「おう。マコ。」

「マドカちゃんが…!」

清春はマコに連れられ東口公園からさほど遠くないホテル街へ連れていかれた。

1件のラブホテルの前には数台のパトカーと何人かの警察官。そして、野次馬と見られる大勢の人で騒々しくなっていた。

「清春くん!」

「カオル!どーしたんだよ?」

「私とマコにたすけてってメールが入ってて!」

「ああ、オレにもきてた。」

「マドカが男に連れられてここに入ってったって聞いて来たらこうなってて…。」

カオルは今にも泣きそうな顔で清春に抱きついた。

「大丈夫だ。絶対…。」

「清春じゃねーか!?なにやってんだお前?」

ホテルの中から出てきた1人の刑事が清春に声をかけた。

「オヤジ!なにがあったんだよ!?」

「お前には関係ないことだ!とにかく帰れ。ところで母ちゃんは元気か?」

この刑事、藤塚秋生(ふじつかあきお)は清春の実の父である。清春が5歳のとき離婚し影ながら清春の成長を見守ってきた。秋生のおかげで何度か清春の悪事をもみ消している。

「なかにマドカがいるんだよ!入れてくれ!」

「お、おい!馬鹿野郎!待てコラ!」

秋生の制止を振り切り中に入る清春。

すると担架で1人の女性が運ばれてきた。

マドカである。首には何かで締め付けられたような痣があり、一目見た瞬間生きていないことはわかった。

「清春。その娘と知り合いなのか?」

「ああ。なにがあったんだよ?」

「知らねーか?最近この街で多発している、連続婦女暴行事件。若い女が今回と同じような手口でホテルに連れ込まれて首を絞められる。今までは死人は出なかったんだが…。今回はじめて死人が出たんだ。」

「死んだ…?ふざけんじゃねぇよ!マドカは死んでなんかいねぇ!」

「コラ!君ぃ!」

秋生の胸ぐらを掴み大声で迫る清春を2人の警官が止める。

その清春の前に1人の男が近づいてきた。

「瀬川清春くん?私は七森警察署の署長で倉田(くらた)と言います。」

「あ?どけよ。」

運ばれるマドカの元へ行こうとして清春を倉田は胸ぐらを掴み壁に押さえつけた。

「てめぇ!なにすんだよ!離せコラァ!」

倉田はそのまま清春に手錠をかけた。

「君には西条円(さいじょうまどか)が死亡したことについていろいろ聞きたいんだ。署まで同行願うよ。」

清春はそのままパトカーに乗せられ署まで連行された。




「早速だが西条円がホテルに入る直前から死亡に至ったと見られる時間までに彼女のケータイの発信履歴に君の名前があったんだ。10件以上もだ。君と西条円はどこで会ってどういう関係か話してもらおうか。」

「あんた、オレが犯人だと思ってんのかよ?連続婦女暴行事件の犯人がやったんじゃねーのかよ?オレはマドカを殺してねーし電話があったときは家で寝てたよ。」

「それを証明する人は?」

「いねーな。」

「どこで知り合った?」

清春はなにも言わず倉田を睨みつけた。

倉田は清春を殴りつけた。

「おい。ガキが…。あまりなめんなよ?ここじゃオレがルールなんだよ。正直お前が殺したかなんてのはどうでもいいんだよ!」

「…なに?」

倉田は数枚の写真を机の上に並べた。

「傷害、窃盗、未成年喫煙、まだいろいろあるな。君はろくなものじゃない。別件で挙げることも容易なんだよ。」

倉田は続ける。

「オレはな。この街のお前らみたいなクズを一掃するために来たんだよ。この街はお前らみたいな中学、高校生。20代のろくに仕事にもついてない若者。いわゆる大した社会地位もないガキどもが好き放題やってやがる。

てめーらクズなんだよ。」

「んだとコラ…。」ドガッ!!倉田が再び清春に拳を振り下ろす。

「勘違いするなよ?ここではオレがルールだと言ってるだろう。おとなしく全て話せ。」

「オレはマドカとつい2週間前知り合った。

何回か遊んでたくらいで詳しくは知らねー。」

「そうか。まあ、ほんとに殺したのは君ではないようだな。」

「もう帰してくれよ。おっさん。」

「そういうわけにはいかない。君が危険人物であることには変わりないんだよ。」

その後取り調べは何時間にも及び、清春はわけがわからなくなるほど殴られた。



「キヨさん。結局無実は証明できたんすね?」

「ああ、でもちょっとめんどくせぇことになってな。」

昨日警察署にて

「ハァハァ。ガキが。手こずらせやがって!」

「ぐっ…。おい。いいのかよ?こうしてるうちに次の被害者が出るぞ。お前らクソだぜ。人が1人死んだってのになんとも思ってねーんだからよ。」

「なにぃ?」

「あんたらにとっちゃ人がたった1人死んだだけだろうけどよ。オレらにとってはその死んだやつの家族、仲間、そいつらの思い出とかそんなもんが全て失われちまうんだよ。かけがえのないもん失ってんだよ!オレだってケガしてるとかじゃなくてなんかいてーんだよ!あんたらはただ1つの事件としか見てねーだろうがよ!」

「お前になにがわかる?」

「わかんねぇよ!わかりたくもねー!オレはあんたらより先に犯人見つけるからよ。」

「なんだと…?それは君の仕事ではなく我々の…」

「知ったことかよ!こっちは仲間失ってんだよ!オレが犯人を見つけてやる。そいつをオレがぶっ殺してやんよ。」




「キヨさんらしいっすね。でもどーすんですか?手がかりはないし。」

「思い当たることがひとつある。山岡の野郎がオレに大事なもんを全部ぶっ潰してやるって言ったんだよ。」

その夜早速清春、マコ、カオル、ヒロキと麗王音(レオーネ)全員が集まった。

「ヒロ坊。お前こいつら使って山岡の行方調べろ。」

「それがさーキヨちゃん。あの後山岡のやつうちのパシリで使ってたんだけど失踪しちゃってもうこの街にはいねーみてー。

オレらも街じゅう張って探してんだけど見かけたって情報ねーからマドカちゃんを殺した犯人とは思えないんだよねー。」

「マジかよ?でもあんときの山岡の言葉が引っかかるんだよな。とりあえず山岡と怪しいやつを探してくれ。見つけたら連絡頼むわ。」

「清春くん。」

「おお、カオル。どーした?」

「私そいつが犯人かはわかんないけどマドカからストーカーされてたって聞いてたんだよね。もしかしたらそいつかも…。」

「マジかよ?顔わかるか?」

「うん。ちょっと待って。絵で描くよ。」

「お、お前絵上手いんだな。」

カオルは男の似顔絵を描いて清春に渡した。

「ヒロ坊。これコピーして麗王音のやつ全員に渡せ。これ手がかりにこいつ捕まえろ。」

「キヨさん。オレもなんかすることありますか?」

「マコ。お前はオレとすることがある。オレについてこい。」

清春とマコは病院へ向かった。

「婦女暴行事件の被害者に話聞いてまわんだよ。全部で4個病院回るぞ。」

「うす!」

しかし、これといった情報は得られなかった。

「やっぱみんな相当怖かったのか話してくれないっすね。」

「ああ、そーだな。なにか話してくれれば少しはわかるんだけど…。」

〜♪電話が鳴る。カオルからだ。

「はい。清春。」

ー清春くん?うちの学校の娘で被害にあった子いてさ。清春くんになら少しだけ話すってー

「ああ、わかった。サンキュ!」




「どんなやつかとかわかる?」

「ふつーのおっさんだよ。思い出すと怖いからそれ以上は言えない。」

「そっか。」

清春はカオルの描いた似顔絵を見せた。

「こんな顔?」

「ううん。違う。」

違う?他に犯人がいるのか。

ん?

清春は彼女の首に締め付けられたような痣とは別に小さな痣があるのに気づいた。

なんだあれ?針かなんかで刺されたような…?

〜♪ヒロキからの着信だ。

「もしもし?」

ーあ、キヨちゃーん?似顔絵のやつと全くおんなじ顔のやつ見つけたけどー

「!ほんとか?今から行く。」




「ひぃぃー!ち、違いますぅ!僕じゃない!」

「でも君さー。マドカちゃんのこと付け回してたんでしょー?」

「ヒロ坊。こいつは多分白だ。」

「あん?なーんでわかんの?」

「こいつの持ちもんに至って変わったもんはねー。例えば注射針とかな。」

「注射針?」

「ああ。オレは被害者全員に会ってきたんだけどさ。3人は首に締められた跡とは別に針で刺したような痣があった。多分ないやつは特定されないためのカモフラージュ。注射針なんてそう手にはいんねぇだろ?」

「まあ、そーだねー。」

「今回の事件は麻酔の注射それか睡眠薬で眠らせてから首を締めて窒息させる。でも、殺しはしないってのが手口だ。」

「なーるほどね☆僕ちゃんだいたいわかってきたよん。」

清春とヒロキはある程度犯人を特定していた。

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