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Mystery in the High school  作者: PiNo
2/6

マドカ

「うー。さみぃ。マコのやつおせーぞ。」

「キヨさーん!お待たせしま…ぶほぉ!」

オレを見るや否や大爆笑のマコ。

「なんだよ?」

「いやぁキヨさん。オレ合コンにスーツ着てくる人はじめてっすよ。」

オレは今まで女の子と交流ということ自体あまりない。合コンっていったら男女でパーティ的なことをするものだからやはりスーツが正装なのでは?と考えたのだが。

「だってよ?女が来るならやっぱスーツでスタイリッシュに決めなきゃダメだろ!?」

「なにがスタイリッシュですか!金髪にスーツじゃヤクザかホストくらいにしか見えないっすよ!」

マコの野郎に言われると腹立つ。そのうえなおさら恥ずかしい。

「…オレ、帰るわ…。」

「ここまで来て何言ってんすか!行きますよ!」

「やだー!帰る!おい!帰らせろぉー!」





結局来てしまった。マコのチョイスで雰囲気のいい少しおしゃれな居酒屋で合コンスタート。

こっちが2人に対しあっちも2人。

進学校のお嬢様のわりに片方はギャルのような派手なメイクと髪色に胸の開いた服を着ている。いかにも男狙い。だが顔は悪くない。たしかに男にはモテそうだ。

もう片方はいかにも清楚という感じで白のカーディガンをきちんと着こなし綺麗な黒髪のショート。地味だが惹かれる男は多そうだ。

ショートの娘が最初に喋りはじめる。

「私はカオルって言います!マコと中学のとき友達で。清春さんに会えて嬉しいです!」

見た目は地味そうだがはきはきとした話し方で気持ちがいい。意外に活発そうだ。

「あたしはマドカ!よろしくねキヨちゃん♡」

うわー。明らかに苦手なタイプ。美しいバラにはなんとかってのはこれだな。

さあ、男性陣。

「じゃあ、オレから。カオルは知ってると思うけど(まこと)です。マコって呼ばれてるからそう呼んでくれよ!よろしくね!」

…こいつ。意外に女慣れしてやがる!

なんでこんな落ち着いて話せるんだよ!

「じゃあ、最後キヨさん!」

「えーと…。オレ清春。4月16日生まれO型。好きな食べ物はカレーライス。嫌いな食べ物は玉ねぎ。好きな言葉は一撃必殺。嫌いな言葉は勉強。えー。好きなアイドルは…」

「ちょっ!ちょっと待って!キヨさん!どんだけ緊張してんすか!?好きな言葉とかいいですよ!そんなのは会話がはずんでから話していけばいいでしょ?」

「お、おう。わりぃ。なんかなに言っていいかわかんねーし。」

「あはは!キヨちゃんおもしろいね!なんか名探偵って聞いてたけどイメージとは違うし。わりといいかも。」

おーっと!?苦手なタイプにちょっと高評価!しかし顔はいいからね!うん。抱ける。

「また、マドカってば〜そんなこと言って!」

ん?清楚ちゃんはちょっと苦笑いだぞ?やっぱ緊張しすぎでダサかったかな。オレも途中からなに言ってるかわかんなかったし。

なんだよ。好きな言葉一撃必殺って(笑)

しかしまあ、合コンはなんだかんだ順調で…

のはずだったが!

「清春さん!なに飲みます?」

「あー。ウーロン。」

みんな酒飲んでるけどオレ飲めないしな。

まあ、お茶が1番だよね!

「ウーロンお持ちしましたー。」

「キヨさんの飲み物もきたし!乾杯しますか!」

『カンパーイ!』

ゴクッ。!!!なんだこれは!?

「ぶふぉあ!」

「んもう汚いなー!どーしたの?キヨちゃん?」

「な、なんだ、これは…?」

「え?清春さんウーロンって言ったよね?」

「あー。バカー。だめだよ。カオルー。」

「え?私!?なんかしたっけ?」

「キヨさん家が酒屋のくせに酒飲めねーんだよ。つまりキヨさんがウーロンって言ったらウーロン茶なのね。」

「そーだったの!?ごめんなさい!」

「いや、いいよ。オレもうまく伝えてなかったしさ…。」

うぇ。気持ちわりー。アルコールの匂いだけでもオレ吐きそうになるんだよなー。

「オレちょっと外出てくるわ。」

シュボ!「フゥー。ちょっと落ち着いた。」

「コラァー!」

「うわっ!?なんだえーと…マドカだっけ?」

「おお?早速覚えてくれたね!高校生がタバコなんか吸っちゃいけないんだぞー!」

「なんだよ?やっぱ名門私立のお嬢様は不良なんて嫌だってか?」

「べっつにぃー。あたしも吸ってるし。結構みんないろいろやってんよ?非合法のやっばいクスリに手ぇ出すやつだっているよ。みんな勉強勉強でストレス溜まってんのかねー。」

そう言ってマドカはバッグの中から出したハイライトに火を付けた。

「おいおい。女のくせにハイライトかよ?タバコ吸う女はいただけねーなー。」

「別に普段から吸うわけじゃないよー。このハイライト?はおっさんから貰ったの。」

「あ?おっさん?」

「え?あ、いや。なんでもないよ!忘れてくださいな!」

マドカはごまかすように笑った。

「キヨさーん!大丈夫ですか?」

「おー。マコ。別になんともねーみてー。」

「次カラオケ行くんですけどどーします?キヨさんは?」

「あー。オレはいいよ。ちょっと頭いてーし。」

「えー。キヨちゃん帰るの?じゃあ、あたしもパスかなー。」

「えー。マドカちゃん帰っちゃうの?」

「私は行くよ!別にマコと2人でも平気だし。」

オレたちはここで2対2で別れることにお?これはなんかいい感じじゃないのか?オレの思ってる感じの合コンだ!

「ねぇ。キヨちゃん。なんでスーツなの?」

うっ。こいつ!痛いところを。

「あー。普段たいしておしゃれとかしねーし。キメるならこれだ!って思ってさ。あはははは。」

「へぇー。キヨちゃんやっぱおもしろいね!」

なんとかごまかせたか。

「じゃあ、オレこっちだからそろそろ…。」

ガシッ!急にオレは腕を掴まれた。

「どうせならどっか行こうよ?なんならキヨちゃんと楽しいことしたいな♡」

清春。小悪魔に恋をされる(?)

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