第十二話 真っ白な雪
7月3日土曜日、晴れ。今日、僕は病院に来ている。といっても僕が何か怪我や病気になったわけでもない。今日はお見舞いに来たのだ。目的の病室につく。
「お~い、お見舞いに来たぞ~生きてるか~?」
「あ、悠君、お見舞いに来てくれたの?」
病室の中にいたのは白髪の少女。腰まである髪は真っ白で瞳も色素が薄い。肌も雪のように真っ白で透き通っているようだ。まるで真っ白な病室に溶けて消えてしまいそうに感じる。彼女の名前は白崎小雪。生まれた頃から体が弱くずっと病院で過ごしている。
「ああ、ほら毎度毎度来てるけどなに買ってきたらいいかわからないから適当に買ってきた」
「わ~ありがとう」
そう言って僕が差し出した雑誌を受け取る。なるべく同じものを買ってきてるつもりだがどうかわからない。
僕と小雪の関係は簡単、はとこだ。両親は仕事で忙しいらしくそれに同年代が僕だけだッたこともあり父さんに話し相手になるようにと連れられて会ったのが三年前。そのときから変わらずにこの個室に小雪はいる。
「それで合ってるか?」
「うん、ありがとう」
「どういたしまして。それでどうだ調子は?」
「うん、この頃はお医者さんも安定してるって」
「そうか」
…………それでも小雪の病気は治らない。僕には小雪の話し相手になってやるしか出来ない。
「ねえ、学校楽しい?」
「そうだな。まあ、普通かな?」
「普通?」
「あ~、わかんないよな」
「大丈夫、わかるよ」
「そうか?」
「うん」
学校なんて小雪は行ったことないだろう。それで普通といっても何も言わずわかると言った。小雪は優しい子だ。
「新しい友達できた?」
「ああ、結構出来たぞ」
「どんな人?」
「佐藤美鈴って言ってな無愛想な女だよ」
佐藤に聞かれたら殺されそうだがな。でも、二年になってもあまり何も変わっていないな。よくよく考えれば。いろいろ忙しかったけど。
「へ~佐藤さんか。会ってみたいな」
「いつか連れてくるよ」
「本当!」
「ああ」
小雪には僕以外の友達を作って欲しいからな。この三年間は医者の許可が下りなかったけど安定してるなら大丈夫だろう。
「他にはなにかあった?」
「ん~そうだな、ああ、新聞部が出来たな」
「新聞部ってあの木山さんが一人でやってたっていう?」
ああ、木山のことは話してたな。
「そうだぞ」
「悠君が何かやったの?」
「なんでそう思うんだ?」
「悠君だから」
小雪の中の僕は一体どんな風になってるんだろうな。まあ、あたりなんだけど。
「まあ、当たりだ」
「やっぱり~」
「僕ってそんなにわかりやすいか?」
「違うよ~、もう何年あってると思ってるの?」
「三年」
「三年だよ。悠君のことならなんでもわかるよ~」
何でもね。僕も言ってないこととかいっぱいあるぞ。九条のこととか。いろいろ深いところのこととか。
「ま、そうだな」
わしわしと小雪の頭をなでる。
「む~、子供扱いして~」
「言われたくないなら薬ちゃんと飲むんだな」
「あう~だって苦いんだもん~」
「そう言ってる間はまだまだ子供だな」
「うぅ、で、でも、胸は――あう!」
ポス!
「そんなことは言うな」
軽く手刀を小雪の頭に当てる。
「うう、本当なのに~」
何で病院でそんなこと気かなくちゃいけないんだよ。嫌だよ僕は聞きたくないよ。
「そんなことよりおばさんたち来てるのか?」
「お母さんたち忙しいみたいだから」
「そうか」
「でも、悠君が来てくれるから寂しくないよ」
小雪の両親は忙しいらしく中々来れていない。そのための僕なのだが本当は両親にももっと来てほしいと思っているだろう。寂しくないといってもこんな病院の個室だ寂しいに違いない。
「そっか」
そう言ってまた頭を撫でてやる。喉まででかかった言葉を飲み込んでただこう言った。
「ねえ、もっとお話聞きたいな」
「そうだなじゃ――」
僕は話した。楽しい話を。せめて僕が来ている間だけでも小雪が寂しさが忘れられるように。
病弱キャラ登場!。
あんまり弱々しくないけど
さてここで読者の皆様に一つ質問です。
今、数人ヒロインがいますが、メインはわかっているとおり佐藤さんですが他のヒロインのルートも書いた方がいいでしょうか?
感想欄にどうすればよいか書いてください。
よろしくお願いします。




