第十一話 雨振る日は出会い多し
6月23日、水曜日、天気は雨、もう嫌なほどの土砂降り。今更だが制服は夏服だ。男子は半袖のカッターシャツ。女子は白のブラウスとチェックのスカートとなっている。まあ、それは置いておいてテストも終わり全てが返却された頃。佐藤のおかげでそれなりの点数だった。それはプライバシーなので公開しないが。今回は勉強会に参加した全員点数が少しだが上がっていた。あの三上ですら。栗原は変わらずトップだし。莉子は…………気にしたら負けだ。
「さ~てと、これでテストも全部帰ってきたしあとは夏休みを待つだけか」
「そうね」
昼休み、いつものメンバーで昼食を食べながら言う。佐藤は今日もコンビニ弁当。
「「ようやく、ようやく終わった!!」」
三上と莉子が言う。本当、こいつらは勉強が嫌いだからな。好きな奴がいるのかどうかわからないが。僕はあまり好きではないけど。それなりの成績は必要だと思い勉強している。
「あはは、二人とも今回は結構よかったんじゃないの?」
「おう、今回は結構よかったぜ、下から二十番以内になった」
「そう、それはよかったね」
栗原お前まったくよかったと思ってないだろう。三上、それは結構よかったとか言えないと思うぞ。十番以内と二十番いないってあまり変わらない気がする。三上が聞いたら凶器を持って追っかけてきそうだが。
「私は駄目だったよ~」
「莉子、お前勉強してたんじゃないのか?」
文子さんが見張りながらしてたと聞いたぞ。一時逃げてきてたりしたが。まさか、コイツ逃げたのか?
「えっと~」
目が泳いでいる莉子。
「こっちを見ろ」
「みてるよ」
見てない。あさっての方向を見ている。
「で、実際は?」
「………………逃げました。逃げて公園で寝てました」
「…………」
コイツそんなことしてたのかよ。
「で、でも、いつもよりはよかったよ。うん、やっぱり」
莉子、そういうのはいまさら遅いぞ。ふと窓の外を見る。
「あいつは!?」
「ん? どうかした悠?」
「ちょっと用事が出来た」
それだけ言って教室を飛び出した。
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「何アイツ」
いきなり飛び出して行った。意味不明ね。
「ん~、もしかしてアレかな?」
栗原が何か言う。こいつ何か知ってんのかしら。
「ん? 佐藤さんには教えてあげたいけどまあ、教えてあげない」
どっちなのよ。コイツまったく読めないわ。なんなのよ。
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「何やってんだよアイツは!!」
一階まで駆け下りて雨の降りしきる外に出る。そのまま校舎の裏へ。
そこには雨に濡れながら何かを探す金髪の女が居た。
「ん~? ありませんわね~?」
またか。またコイツは何かなくして探してるのか。僕が来たことにも気がついてないし。
チャリ
「ん?」
何かを踏んだみたいだ。
「なんだ?」
それは写真などを入れる金属製の小さい容器、つまりロケットだ。探してるのはこれか。ますますこの前と同じだな。
「ん? もっとあっちの方ですの?」
「これか?」
「ああ、それですわ、あり――狩野悠!!!」
「なにやってんだよ九条カリン」
九条カリン、所謂お金持ちのお嬢様。ヨーロッパあたりのハーフらしく日本人ながら金髪碧眼の美少女(三上談)。性格は高飛車で普通なら僕の苦手なタイプだが悪い奴ではない。
「それはこっちのセリフですわ!!」
「またお前がこんなバカなことやってるから見に来たんだよ」
「余計なお世話ですわよ!!」
「そうかよ。ならさっさと戻るんだな。その格好だと色々問題だろ」
「それはあなたもですわ!!」
「僕は雨の時は変えの制服をもってくるようにしてるんだ」
もう、風邪は引きたくないからな。
「手際の良いことで」
「お褒めにあずかり光栄だな」
「ムカつきますわ」
「どうとでも言ってろ。それより中はいるぞ。探し物は見つかったんだろ」
「ええ、おかげさまでね」
「じゃあ、行くぞ」
「私に命令しないでくださる!!」
無視して校舎内に入る。
「とりあえずお礼言っておきます。アリガトウゴザイマシタ」
「まったく誠意が感じられないな」
「余計なお世話だったので」
「相変わらず可愛くねえな」
「うるさいですわ!! 私からお礼を言ってあげたのですから逆に感謝してほしいくらいですわ!!」
「何でだよ!!」
「一般庶民と私では格が違うんですわ!!」
「ああ、そうかよ」
「そうですわよ!!」
まったく可愛くないな。本当、まったく。
「なら、さっさとあっち行けよ」
「言われなくてもいきますわよ!!」
九条はそのまま階段を上っていった。
「はあ~」
何でいつもこうなるかな~。
「あ~しくった。完全に怒らせたな」
怒らせるつもりはなかったのだが。
「はあ~、言いたいこと言えないでなんでこう関係ないこと言うかな」
そう、言ってしまうと恥ずかしいのだが僕は九条が好きだ。きっかけというか始まりというかはささやかなことでそれは一年前にさかのぼる。
あの時も今日と同じように雨が降っていた。そしてさっきと同じことになっていたのだ。そこに通りかかった僕は手伝おうかと言ったのだが散々罵倒された上に拒否されたのだ。それでムカついたから勝手に手伝って見つけたはいいのだが二人ともずぶ濡れそのままで九条を返すわけにもいかないからといって拒否する九条を家に連れて行って風呂に入れた。
今思えばすごいことしたなと思う。若かったんだろうな。一年前だけどそのころからまったく変わらないけど。
そのときに色々話したというか一方的に愚痴を聞いていただけだがまあ、九条にも色々事情があるようだったのだ。それで晴れて帰るとき少しだけ笑ったんだ。それが綺麗だった。それに一目惚れしてしまった。あ~改めて言うと恥ずかしい。まあ、それ以来あってはなにかと言い争いになったりするんだよな。
「はあ~、うまくいかないな」
とりあえず着替えるために保健室へ。
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「なにアレ」
とりあえず遅いから様子を見にきたらあんな状況。意味わかんない。
「ほうほうほう。まったく、だね~」
「栗原アンタなんでここにいんのよ」
「いや~。僕も悠の様子を見に来たんだよ」
「アイツお人好し過ぎない」
「そうだね~。でも、これは違うかも」
「なにが?」
「さあ」
本当にコイツはなにを考えているのかわかんない。
「もう、いいわ」
アイツが戻ってくる前に教室に戻った。
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「ふう~」
教室に戻った。
「なんなんだ?」
戻ってから佐藤に睨まれてる気がする。なんなんだ? 僕は何もやってないし。何かあるか? 駄目だわからん。ここは聞いてみるか? いや、駄目だな話してくれるかわかんないし。
「はあ~」
世の中うまくいかないな。
リクエストに応えて、だしてみました。
がしかし個人的には駄目駄目です。もっとよくできなかったのかと思っています。ちょっと無理な場面が多いです。時間が出来たら修正したいと思います。
みんなオラに文才をわけてくれええええええ!!!
ふう、まあ、無理なことは置いておいてはあ~文才ほしい。いつもより短くなっちゃったし。はあ~
とりあえずあとまだまだ新キャラはでます。
次話では病弱なキャラが出る予定です。




