表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異なるスキルの使い方  作者: 黒服
3/47

3:ウインドウ?何それ。

「エグイわね」

「エグイな」

「エグイ」


 固有(ユニーク)の説明をした時の家族の反応である。

 上から、母さん、父さん、祖父ちゃんだ。卑怯って呼ばれるよりダメージでかいな。

 祖母ちゃん?いつも通りだ。こっちを見てニコニコしている。


「エグイって、もうちょっと言い方ってあると思うんだ?」

「そうは言うがなカナメよ。これはエグイだろ?」

「そうだぜ孫ちゃん」


 あ、祖父ちゃんは俺の事を孫ちゃんって言うんだ。

 これは「ワシが《祖父ちゃん》ならカナメは《孫ちゃん》だろ?」という独自の解釈をされ、特に訂正する気もなかったのでそのままにしている。


「で、実際どうなん、このスキル?リアちゃんで試してみたん?」

「いや、まだ試してないよ。まず祖父ちゃんと父さんの固有(ユニーク)で試そうかと思」

「私の水中呼吸もあるわよ?」


 うん。わかってる。わかってるから、真顔でこっち見るのやめて?


「なら先ずはワシからいこうかね。どうすりゃええの?普通に創造したらええの?」

「ちょい待ち、今コピーキャット発動させるから」


《コピーキャット》


 そう頭で念じると、なるほど、一気に魔力を半分使うだけはある。少し気怠いわ。

 ……ん?何だ?目の前にプレート?みたいなのが浮かんでるな。何だこれ?



[水中呼吸の発動を確認。固有・水中呼吸をコピーしました]

[信じる心の発動を確認。固有・信じる心をコピーしました]


「ふぉっ!?」

「どうした孫ちゃん!?」

「何か、母さんと祖母ちゃんのスキル覚えたみたい。で、目の前にプレートみたいなのがあるんだけど、そこにコピーしましたって表示が……」


 んん?でも待って、母さん達って別にスキル使ってないよね。何でコピーしたんだ?


「恐らくだが、それはステラ、母さん達のスキルが常時発動型だからだろう」

「そういや嫁ちゃんとミコちゃんのスキルってパッシブやったか」

「あぁ、成程、そういう事か」


 常時発動型。パッシブスキルといい、魔力を消費する事無く常に発動しているスキルの事で、毒無効を始めとした状態異常無効系が一番有名だ。常時発動してるから今回真っ先にコピーしたって訳だな。


 それに対して祖父ちゃんのスキルは魔力発動型のアクションスキルと呼ばれている。魔力を消費することによってスキルの効果を発動するタイプで、属性魔法スキルを代表とするように、汎用、固有(ユニーク)合わせて一番スタンダードなタイプとされている。


 もう一つ、支援発動型のサポートスキルってのがあって、これは魔力を消費して発動する部分はアクションスキルと変わらないんだけど、違うところは一度発動すればスキルを解除、或いは魔力が無くなるまでスキルの効果が続く。ただしその()()がアクションスキルより効果が薄いって部分だ。

 全部じゃないよ?父さんのスキルとかあるし。

 その父さんの異世界憧憬(アストラルヴィジョン)等の身体強化系統のスキルが大体ここに分類される。

 俺のもここだな。


 ふむ。母さんたちのスキルをコピーした理由は分かった。

 で、このプレートみたいなのは何よ?


「孫ちゃん、それはログを表示するウインドウみたいなもんやと思うぞ」

「ウインドウ?」

「何つったらいいかなぁ。孫ちゃんの魔力で作られた孫ちゃんにしか見えないステータスプレート、みたいなもんかな、多分?ワシにはそのプレート見えとらんし、ゼン達にも見えてないんじゃない?」

「見えないな」

「見えないわね」


 父さんと母さんが頷く、祖母ちゃんもニコニコしながら頷いている。

 どうやらこれは俺にしか見えないらしい。


「で、そこにはログが表示される。こんなスキルをコピーしましたー。ってな」

「それだけ?」

「それはワシに聞かれても困るんやけど、地球のテンプレで言えばまだ何かあるやろな。例えば、そやね。まずはそのウインドウに触れて任意の場所にずらすとか。ずっと目の前にあるの邪魔やろうしな」


 そう言われてそのウインドウとやらに触れてみる。

 ふむ、触れた感触があるな。で、ずらす。と。


 おぉ!確かにずれた!ずっと目の前にあったらどうしようかと思ってたけど、これなら視界の邪魔にならないとこに移動できるな。


「それからコピーしたスキルの詳細確認だったり?そのウインドウ他に何か表示ないん?」


 えーっと。あ、あった。


「ウインドウの上の方に[一覧]って書いてある」

「絶対それやん。多分そこ触ったらコピーしたスキルの一覧と詳細見れるわ」


 ほほぅ。んじゃ早速確認してみよう。まずは一覧っと。

 お、【水中呼吸】と【信じる心】が表示されてるな。それで、詳細は?


「表示されてるであろうスキルの名前のとこ軽くタップ、トンっと触れてみ。多分イケるハズやから」


 トンっと。


[水中呼吸]

タイプ:パッシブ

[効果]

水中でも呼吸が出来る。


 うん。確認できた。出来たけど。


「何となく言いたいことはわかるけれど、そのタイミングで私を見るのはやめて」


 おっと、つい母さんの方を見てしまった。そして悟られてしまった。ごめんよ母さん。



[信じる心]

タイプ:パッシブ

[効果]

対象者の運にプラスの補正がかかる。対象者とは血縁者、或いは関わりの深い相手の事を指す。


 祖母ちゃんの固有(ユニーク)か。

 血縁者は分かるけど、関わりの深い相手ってのがどこまで指すんだろうな。

 アルマの事が頭に過ったが……アルマは大丈夫だろ。十八年間一緒にいるわけだし、アルマがダメなら家族以外皆ダメだわ。


「どうよ孫ちゃん?」

「うん。詳細もバッチリ確認出来たよ。ありがと祖父ちゃん。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ