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そこそこ奥まで来た。

相変わらずこの洞窟の道は真っ暗で光る植物があっても足元が少し見えるくらいだ。

ここまで進んでくるまでにスライム5体とゴブリン2体に遭遇した。

どうやら、このダンジョンの一階層は全体的に見てスライムの方が多いみたいだ。

悪魔の道で死骸になったスライムが仮拠点の入り口で結構な高さで積み上がっていたからな。

あれは普通にすごかった。


ただ真っ暗な道を進む。

さすがに疲れてきた。ここ数時間は歩いて戦っての繰り返しだった。そして、微妙に坂道だし。

休みたいけどどう言うわけかここら辺には休めそうな空間が全くない。さすがに道では寝られないし。

とりあえず一回立ち止まって少し休憩をしよう。

もしかしたら、歩き続けてへとへとになった時に一斉に襲われるかもしれないし。

頭の悪い魔物が知恵を絞らなくてもダンジョン自体がそう言うふうにできている可能性もある。

つくづくダンジョンは不思議で不可解だ。

人に攻略して欲しいのか、して欲しくないのか… 全く分からない。


水筒の中身を飲む。

もちろん最初に持ってきた少しの水は当たり前だがもうない。

じゃあ、それはなんなんだ? と言われると答えは簡単スライムの死体をしばらく置いておくとできるスライム液だ。(スライム液は俺が名付けた。)

スライムの死体は稀にいる毒持ちのスライムの唯一の解毒剤になる。

もちろんスライムはダンジョンの一階層にいるのだから魔物の中では弱小で毒もちょっと視覚がぼやけたり感覚が鈍ったりするぐらいなのだが何故かダンジョンにいるダンジョン特有の魔物の毒はダンジョン内のモノでしか解毒ができないようになっているのだ。

解毒剤で飲んでいる人がいるなら普通にも飲めるのでは?と考えて飲んでみたら普通に飲めた。

(そして、たまにダンジョンの街ルーシャントにダンジョンの毒を目当てで金持ちが来る時がある。)

この街も充分過ぎるほどおかしいと思うのだが外の金持ちも大概頭がおかしい俺はと思っている。

金があるのにちゃんとした教育がされてなくてかわいそうだと思う。本当に親に捨てられた子供が同情する。


ちなみにもしもの時を思ってゴブリンの皮で作ったミニ水筒(そこそこの数がある)の中身にもスライム液が入っている。

その他にもミニ水筒の半数は水たまりの水ある。そして、残った半分の半分はスライム液である。

だとしたら残っている半分の半分の片側は何が入っているかというとゴブリンの血である。

ゴブリンの肉は食べれたのだから血もいけると思って飲んでみたらスライム液よりも不味いが飲めないことはなかったのだ。


(ちなみに、スライム液は普通の水に砂糖をそこそこの量を加えたような甘ったるい味でゴブリンの肉は鶏肉の処理を充分にせず2、3日程放置したような味である。そして、ゴブリンの血の味は牛乳を雑巾で拭いてその雑巾を真夏の屋外に4〜6日程放置して汚水にまた1、2日程つけたら出来上がるであろう味である。少し不味いどころではない。 ルイの味覚は育ちのせいで(おかげで?)盛大にバグって助かっています。)


不味いのならスライム液だけでいいのでは? と思っているだろうが(俺も最初そう思った)このゴブリンの血は体の調子が何故か良くなるのだ。

(どうしてこれが発見されなかったんだろう?)

良薬は口に苦し……

と言うわけで俺はゴブリンの血も持ち歩いている。

疲れた時に飲めばスタミナ回復薬になるからな。持っていて損はない。


しばらく歩いた。

30分程歩いては3分程休むということを繰り返しながら暗闇を突き進んでいった。


パァぁぁーーーーー


急にとんでもない程の光が目に飛び込んで来た。

思わず目を瞑った。

少し光になれ目を開けるとそこは巨大な湖だった。あの水たまりと比べ物にならない程大きな湖がそこにはあった。

辺り一面の壁に光る植物が大量に咲いておりその光が湖の水面で反射してとても幻想的な光景を作り出していた。

綺麗な透明な水。透き通る程に綺麗な水だった。

これなら飲めるのでは?

そう俺は考えたが別に飲めなくても飲めてもどちらでもいい。スライム液とゴブリンの血という飲み物(回復薬)もあるのだし飲み物の必要性は特に感じない。


俺は腰を下ろした。

こんなに広い空間なら少し使い勝手が悪いけど仮拠点(2)にできそうだ。

水中に魔物がいたら俺は詰むが。

一階層にはそんな魔物はいなかったはず…


今日一日中歩きまくったのでもうへとへとだ。

一刻も早く俺は休みたい。

なんといっても俺は7歳児だ。まだまだこれからが成長期である。

成長期云々の前に子供は寝るのがそもそも早いものだ。それが二桁も言っていない子供なら尚更。


俺はすぐに仮拠点(2)の入り口に罠を仕掛けた。

そして、入り口から見えにくい湖の近くに体を横にたおした。


おやすみ。

誰にいったかよく分からない挨拶をして俺は目を閉じた。


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