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ある兵士の戦争  作者: iLL
ある兵士の戦争
98/115

戦争

「文字通りの戦争ですよ~」

「それをなんで俺ひとりに言う」

「それはナカイさんに~どこにも所属しない兵士として~とある基地を襲撃してほしいんですよ~」

「はぁ、何言ってんだよ」

「言ってることは簡単ですよ~」

「そりゃあ簡単だろうな、だけどそんなことを認められるか、味方を裏切れって言うのか」

「そうなりますが~何か問題でも~」

「あるだろう」

「チバさんたちを撃ったのが~戦争派だとしてもですか~」

「は、そんなわけが」

「ならこれ見て~」

 1枚の書類を見せる、正式なものだ。

「ミサイルを放った者が持ってたやつですよ~、処分しないなんて最低ですよね~」

 書類は俺達の暗殺命令だ、しかもかなりの上層から出されている。

「けどお前ら事務なんだから偽装くらい」

「疑いたいのは~分かりますが~さすがにサインまでは~」

 書類のサインはコピーなどではなく、直筆だ。

「筆跡鑑定しますか~」

「いやいい」

 書類を返す。

「でシノダは戦争を仕掛けさせたいんだろう」

「そうですよ~」

「どこに」

「首都の軍事空港ですね~」

「はぁ、本拠地じゃないか」

「そうですよ~」

「本気で言ってるのか」

「本気ですよ~密告するならナカイさんでも撃つくらいには~」

 シノダは拳銃をこちらに向ける。

「密告はしない、絶対だ」

 両手をあげ降参する。

「それはよかったです~」

 銃を下ろし仕舞う。

「でプランはあるのか」

「何通りかは~、ですがナカイさんが応じてくれなきゃそれは話せませんよ~」

「それは、仕方ないか」

「当たり前ですよ~」

「………分かった、協力しよう。使い捨てられ、裏切られたんだ」

「なら~」

「だが手を貸すのは俺1人だ、勝手にトワ達を危険にさらすわけにはいかない」

 シノダがどういう権力を持っているのか分からないが、味方を攻撃することには変わりないのだ。銃殺刑なのは確定だろう。その場で射殺もあり得る。というか捕まる前に死ぬことの方が多そうだ。

「ナカイさんはそういう人ですね~と言うわけでトワさん達はどうしますか~」

「隊長が行くなら私も行きます」

「おねえちゃんが行くなら私も」

「私は姉では」

「またまたぁ~、おねえちゃんはツンデレなんだから」

 トワとソノダが入ってくる。

「3人いるので奇襲作戦がとれますね~」

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