戦争
「文字通りの戦争ですよ~」
「それをなんで俺ひとりに言う」
「それはナカイさんに~どこにも所属しない兵士として~とある基地を襲撃してほしいんですよ~」
「はぁ、何言ってんだよ」
「言ってることは簡単ですよ~」
「そりゃあ簡単だろうな、だけどそんなことを認められるか、味方を裏切れって言うのか」
「そうなりますが~何か問題でも~」
「あるだろう」
「チバさんたちを撃ったのが~戦争派だとしてもですか~」
「は、そんなわけが」
「ならこれ見て~」
1枚の書類を見せる、正式なものだ。
「ミサイルを放った者が持ってたやつですよ~、処分しないなんて最低ですよね~」
書類は俺達の暗殺命令だ、しかもかなりの上層から出されている。
「けどお前ら事務なんだから偽装くらい」
「疑いたいのは~分かりますが~さすがにサインまでは~」
書類のサインはコピーなどではなく、直筆だ。
「筆跡鑑定しますか~」
「いやいい」
書類を返す。
「でシノダは戦争を仕掛けさせたいんだろう」
「そうですよ~」
「どこに」
「首都の軍事空港ですね~」
「はぁ、本拠地じゃないか」
「そうですよ~」
「本気で言ってるのか」
「本気ですよ~密告するならナカイさんでも撃つくらいには~」
シノダは拳銃をこちらに向ける。
「密告はしない、絶対だ」
両手をあげ降参する。
「それはよかったです~」
銃を下ろし仕舞う。
「でプランはあるのか」
「何通りかは~、ですがナカイさんが応じてくれなきゃそれは話せませんよ~」
「それは、仕方ないか」
「当たり前ですよ~」
「………分かった、協力しよう。使い捨てられ、裏切られたんだ」
「なら~」
「だが手を貸すのは俺1人だ、勝手にトワ達を危険にさらすわけにはいかない」
シノダがどういう権力を持っているのか分からないが、味方を攻撃することには変わりないのだ。銃殺刑なのは確定だろう。その場で射殺もあり得る。というか捕まる前に死ぬことの方が多そうだ。
「ナカイさんはそういう人ですね~と言うわけでトワさん達はどうしますか~」
「隊長が行くなら私も行きます」
「おねえちゃんが行くなら私も」
「私は姉では」
「またまたぁ~、おねえちゃんはツンデレなんだから」
トワとソノダが入ってくる。
「3人いるので奇襲作戦がとれますね~」




