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ある兵士の戦争  作者: iLL
ある兵士の内乱
94/115

要塞6

『こいつ動きが』

「はぁはぁはぁはぁはぁはぁ、やれる、俺だってやれるんだ」

 ボロボロのはずの機体の動きがいい、武器はヒートスティックしかないが今なら十分すぎる。

『576早く立ち上がって』

『う、うん』

『こいつそれなりにやるな』

『行かせないここで食い止める』

『トワさんあんた何やってるのか分かってるのか』

『仲間を助けています、後あなたと話す気はありません』

 トワも必死に戦っているようだ。

「行かせない、行かせないんだ」

 攻撃は鋭く、回避はギリギリで。相手をよく見て、動きを予想し。

「絶対に回避できない場所に攻撃する」

『上手いわね、けど』

 それでも当たらない。だが今の状態はいい、体は痛く、体力は限界だが、頭がクリアだ。

『そいつらは戦う道具として洗脳させられてるんだ、仲間だとしてもいつ裏切るか分からない、だから』

『………うるさい、うるさい』

『何度でも言わせてもらう、それを早く』

『うるさい』

「何で当たんないんだ」

『腕はそれなりなのに、機体性能の差で負けてる。同じ機体のはずなのに』

『助けて、助けてよ。早く、早く来ておねえちゃん』

 当たらない、当たらないが押している。

『人を、仲間を、道具のように見てるからあなたは誰も救えないんだ。私もあなたが言う道具だったかもしれない』

『トワさんあなたは』

『けどナカイはそんな私を信じてくれた、いつ、どんなときもだから』

『足をやった、これ以上を邪魔を』

『私も仲間を信じる』

『飛んだ、あんたは人間なのか』

 トワ達も何かやっているようだが、気にしてはいられない。敵を追い詰める。

『おねえ……ちゃん』

『何でもいいですが少し退いてください』

『そいつを動かすのか』

「後、少し」

『追い詰められてる』

『おねえちゃん少し休むね』

『隊長、切り抜けましょう』

「ああ、今ならやれる」

『………ナカイさん……たす』

「584どうした」

 チバからの無線が切れる。

「どうしたんだよ」

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