要塞6
『こいつ動きが』
「はぁはぁはぁはぁはぁはぁ、やれる、俺だってやれるんだ」
ボロボロのはずの機体の動きがいい、武器はヒートスティックしかないが今なら十分すぎる。
『576早く立ち上がって』
『う、うん』
『こいつそれなりにやるな』
『行かせないここで食い止める』
『トワさんあんた何やってるのか分かってるのか』
『仲間を助けています、後あなたと話す気はありません』
トワも必死に戦っているようだ。
「行かせない、行かせないんだ」
攻撃は鋭く、回避はギリギリで。相手をよく見て、動きを予想し。
「絶対に回避できない場所に攻撃する」
『上手いわね、けど』
それでも当たらない。だが今の状態はいい、体は痛く、体力は限界だが、頭がクリアだ。
『そいつらは戦う道具として洗脳させられてるんだ、仲間だとしてもいつ裏切るか分からない、だから』
『………うるさい、うるさい』
『何度でも言わせてもらう、それを早く』
『うるさい』
「何で当たんないんだ」
『腕はそれなりなのに、機体性能の差で負けてる。同じ機体のはずなのに』
『助けて、助けてよ。早く、早く来ておねえちゃん』
当たらない、当たらないが押している。
『人を、仲間を、道具のように見てるからあなたは誰も救えないんだ。私もあなたが言う道具だったかもしれない』
『トワさんあなたは』
『けどナカイはそんな私を信じてくれた、いつ、どんなときもだから』
『足をやった、これ以上を邪魔を』
『私も仲間を信じる』
『飛んだ、あんたは人間なのか』
トワ達も何かやっているようだが、気にしてはいられない。敵を追い詰める。
『おねえ……ちゃん』
『何でもいいですが少し退いてください』
『そいつを動かすのか』
「後、少し」
『追い詰められてる』
『おねえちゃん少し休むね』
『隊長、切り抜けましょう』
「ああ、今ならやれる」
『………ナカイさん……たす』
「584どうした」
チバからの無線が切れる。
「どうしたんだよ」




