要塞5
青い機体と2対1で戦っているのだが、かすりもしない。
「572俺に構わず撃て」
『了解』
『無駄よ』
機体の状態が悪いし、体力の消耗も激しい。直撃は避けているが避けるために機体に無茶をかけていたり、敵の攻撃がかすったりしているために様々な場所に不具合が出ており、おまけにコックピットが衝撃で揺さぶられたりしているので、体を固定しているのだがそこら中にぶつけたり、息ができなくなったりしているためだ。
「はぁはぁはぁ、くそっ」
『動きが鈍い』
敵は突進してくる戦法をやめ、俺のそばで斬りあう。
『狙えない、隊長』
「引き離せねぇよ」
当たらないよう逃げの一手で引き離そうとするのだが、ぴったりとくっついてくる。
「いっそ殺せよ」
『殺さない』
「盾か」
『一時いど』
攻撃が鋭くなる、コックピットに対しての攻撃だ。
「うおっ」
無理矢理機体を後ろに倒す。それにより回避はできるのだが機体が後ろに倒れる。
『っ』
『今』
パイルが上から下に飛んでいく。
『隊長立って』
「うっうう、……おう」
機体を立ち上げる。
『上手いわね』
『一発命中させました』
「背部中破」
倒れたときどこかにぶつけたのだろう、かなり危なさそうだ。
『なんで、なんで』
『まずは1つ』
『足がきゃーーー』
『576、損傷大』
「574無事か」
『な、なんとか』
『なんとかしてるっすよ』
『いや、動いてよ、動けよ』
中尉が狙われている。
『洗脳されてるとはいえ、敵だから仕方ないか。せめて一撃で』
『いや、助けて、………助けてよおねえちゃん』
どこもかしこもピンチだ。
「…………572、576の救出を」
『隊長それでは』
「大丈夫なんやかんやで生き残ってきたんだ、これくらい」
『………了解』
1対1だ、勝てるわけないが生き残ることはしたい。
『仲間思いですね』
「まあ、死人は最小限にしたいしな」
『それは誰でも言うわね、力が伴ってなければ意味はないけど』
「ああ、だから俺は最低2人までに抑えたい」
『そんな中途半端に………ああなるほど私達2人をですか』
「当たり前だろ」
武器を構える、鳴り響くアラームは無視する。
「今なら何でもできそうな気がする」
『それは誰でも』
スラスターを点火、敵に突っ込む。
『っ、速い』
「負けない」




