要塞4
体が震えている、武者震いとかではなくたぶん恐怖とかだろう。
「帰りてぇ」
『たった3機か』
『でもあの大型機があるから奇襲には十分』
『あれなぁ、まあいいや104他の2機を頼む』
『了解101』
『隊長来ます』
青い機体がこちらに、黒い機体が中尉の方に向かう。
『1機なんて、なめてるの』
「くそっ、572時間を稼ぐぞ」
『了解』
青い機体を狙うのだが、こちらの照準がわかるのか狙えもしない。無駄だとは思うが数回トリガーを引く。
『当たらない』
「はえぇよ」
かすりもしない。
『こちらも当たりません』
『ちょこまかと、うるさい』
『こちらは問題ない、こいつも今までのと同じで』
『当たれ』
青い機体が突っ込んでくる。
「あた」
弾が切れている、これでは当たりそうでも当たるわけがない。パイルガンを手放す。
「らないかあれじゃあ」
斬りかかられたので、横に避ける。
『すいません、リロード中でした』
「別に問題ない」
ヒートスティックを装備する。だが格闘戦で勝てる様子が全く思い浮かばない。というか向こうが手負いでも負けそうだが。
『何で当たんない』
『やっぱり連携しないのか、だからいい的でしかない』
『ふざけるな、言ってろ』
向こうも押されているようだ。
「と言うか無線繋がりすぎたろう584どうなってる」
『すいませ………ま変更し………きゃあ』
「おい」
『隊長攻撃を受けてるっす、今支援は』
「了解、595ちゃんと振りきれ」
『分かってるっすよ』
無線はこのままらしい、こちらは手動で切り替える暇がない。
『よく避ける』
「はぁはぁはぁ、まだ生きてる」
『その声どこかで聞いた機が』
『104お前もか』
『今』
『ええ、前の大戦中に』
『………………………あぁナカイ少尉か、けど戦死されたんじゃ』
「生きてるよ」
『えっ本当にナカイ少尉』
『お久しぶりです』
そう言いながらも攻撃は止めない、まぁこちらも止める気はないから関係ないが。
『571どういうこと、あなたは敵と内通をしてたの』
「内通してたらこんな事態になってねぇよ、くそっ」
『当たらない、リロード』
『ならあなた達も』
『よそ見をしている余裕はないぞ』
「あぁくそっめんどくせぇ」
戦闘は圧倒的に不利で推移していく。




