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ある兵士の戦争  作者: iLL
ある兵士の内乱
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市街地1

「で次の戦闘はどこで」

「えっと市街地みたいですね」

「市街地って」

「住民の避難は完了してるので建物を気にせず戦っていいみたいですよ」

「なら楽だけどさ」

 もしも避難させる人などがいたら流れ弾で当ててしまうことがあるために使用できずただでさえ不利な状況が余計に不利になってしまう。

「隊長寝かせてきました」

「了解、トワ悪いな」

「いえ別に」

「それで修理状況は」

「1番ひどい損害が出たナカイさんの機体がギリギリ間に合うので余裕ですね」

「そうか、武器とかは」

「そっちも余裕です」

「なら、サトウ到着時間は」

『後5時間ほどっすね』

「なら休憩しますか、休めるとき休んどかないと次いつ休めるかわかんないし」

 そう言ってその場は解散する。本当なら作戦を立てたりした方がいいのだが作戦に必要な情報が揃っていないらしい。その為に作戦なんてたてられるわけもなく、体を休めて出たとこ勝負でやるしかない。

「さてと寝よ寝よ、起きてたって、できることないんだし」

「あのナカイさん」

「どうしたチバ」

「いえ、私達生きて帰れますよね」

「いやなんでこんなときにそんな質問を、まあそれはおいとくとして今の今まで生きて帰ってこれたんだし次も大丈夫じゃない」

「ですね」

「それに死んで帰りたくないし」

 そう言って笑う。

「それじゃおやすみ、チバも寝ていいけどできる限り情報収集頼んだよ」

「了解」

 そう言って部屋に戻る。部屋はかなりの小部屋でベッド以外なにもなく、ベッドも固い折り畳み式ベッドのためにのんびりすると言うような部屋ではなく、本当に寝るだけの部屋になっている。

「私物も置くとこないしなこの部屋」

 そう言いながら折り畳み式ベッドを広げ、寝られるようにしてそこに身を投げ出すとすぐに眠りへと落ちていった。


『総員戦闘用意、総員戦闘用意』

 大声で無理矢理に起こされる、寝たような気分はないが体の疲れは感じないし眠気も感じない。

「うっし」

 そう言って気合いを入れる。パイロットスーツは来たままだったのでヘルメットを掴み、状況確認と出撃用意のために格納庫に向かう。

「整備はすんでるな」

 コックピットに上がるためのエレベーダーに乗り、コックピットそばまで上がる。上がりきるとコックピットハッチは開いており中に乗り込む。シートに座り、4点式のベルトで体を固定し、ボタンを操作してハッチを閉じる。するとコックピット内の各種機器が起動、パスワードなどを打ち込み戦闘可能になる。

『パイロット各員降下時間になったら知らせるっすよ』

『また状況の詳細は送っておきましたので確認を』

「概要だけ頼む」

『了解、敵は市街地と言うことで小隊単位で行動してるようです。また敵の数は少数ですがまだ起動していない機体があるかもしれませんそれを優先して破壊してください』

『なら友軍はどれくらいいますか』

『それがいません』

「いないのかよ」

『ついでに言うとエースも確認できません』

「そっちはどうでもいいけどさ」

『どうでもいいならもう行きたいんだけど、まだなの』

『そろそろっす、ハッチ解放するっすよ』

 格納庫のハッチが開く、その間に詳細を確認しておく、と言ってもチバがいっていたようにかなり分散して展開している様だ。それにチバは地下に機体が隠してあるかもと入っていたが、それほど地下に潜れそうな所はないために数ヵ所おさえれば問題ないはずだ。

『降下10秒前っす』

 そろそろ降下らしい、と言っても自動で放り投げられるのですることはない。

『8』

 操作用のスティックを握る強さが強くなる。

『6』

 1番最後の降下のために空は見えにくいがそっちの方をにらむ。

『4』

『対空火器確認されず』

『2』

「なら楽に降りられるかな」

『1』

 機体が少し揺れる。

『出撃っす』

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