潜入4
ライラが剣を落とす。
「だからライラ妾に協力するのじゃ」
「私は貴方を殺しかけたんですよ、そんな騎士、いや人としてもダメな私を」
「それ以上言わなくていいのじゃ」
「王女、…………ありがとう、ごさいます」
ライラが涙を流す。だから俺も武器を下ろす。
「よしじゃあナカイ、ライラの傷をどうにかするのじゃ」
「了解」
ベストの裏についているメディカルキットを取り出す。これには包帯やハサミ、モルヒネ入り注射器等が入っており傷の治療が可能な代物だ。
「待てナカイ、これくらいの傷なら」
ライラはそう言うと、剣を拾い自分の袖を切る。
「これで縛れってくれ」
「分かった」
袖を受けとり傷の上から縛る、これで大分持つだろう。
「モルヒネは」
「これくらいの傷はなんともない、それでこれからどうするんだ」
「妾の案内でヘルムート王子に会いに行くのじゃ」
「なら最上階にいるはずです」
「ならそこまで行くのじゃ」
「わかりました、と言うかここ何階」
「ここは3階だな、最上階は7階だ」
「4階分ダッシュか」
「辛いっすね」
「よしならナカイ妾を背負うのじゃ」
「………また俺なのか」
「サトウは無線機を背負っておるし、ライラは怪我をしておる、だからナカイに頼んでおるのじゃ」
「待ってください私が」
「ライラは怪我をしてるので休んでおるのじゃ」
「です、わかりました。ナカイサブマシンガンを貸してくれ」
「ほい」
サブマシンガンとそのマガジンを渡す。
「使い方は」
「大丈夫それくらいわかる」
「そうか、なら」
「分かったのじゃ」
サイドアームであるハンドガンを抜きシルビア王女を背負う。
「それでナカイどうするんだ」
「監視カメラか、騙す手段はないからなぁ」
「なら正面突破っすか」
「それしかないか」
「逃げ出すとき入ってくれ、出来るだけ時間を稼ごう」
「ライラ死ぬのはダメなのじゃ」
「分かってます、ナカイグレネード」
「ほいよ」
「よしじゃあ私が飛び出してカメラを潰すから後は全力で移動しよう」
「道がわからないから案内よろしく」
「分かったのじゃ」
「なら行くか」
ライラがドアを開きサブマシンガンを撃つ。警報が鳴る。
「クリア、着いてこい」
「了解」
「了解っす」
ライラに続き、俺が部屋から出て、最後尾がサトウだ。ここから最上階まで全力ダッシュだ。




