潜入2
王族専用の隠し通路に入る。中は真っ暗だ。
「真っ暗っすね」
「そんじゃあ行きますか」
「待つのじゃナカイ、前が見えないのにどうすればいいのじゃ」
「えっとヘルメットについてる変な機械下ろしてみてください」
「わかったのじゃ」
そう言って俺も同じく機械を下ろす。機械はヘルメットに固定されていて、下ろすと丁度目の高さに来るようになっている。
「おおナカイが見えるのじゃ」
「そうですねぇ、じゃあ行きましょうか。G4先頭頼む」
「了解っす」
下ろした機械はナイトビジョンと呼ばれるものだ。こいつは光を増幅させ暗闇の中でも見えるようにする。ただし光を増幅するだけなので、光が一切ない暗闇などではなくにたたないが今回はそういうことはなさそうだ。またこいつを使うと視野が狭くまた色が見分けられなくなってしまうため隠密行動にしか向いていない、その為に胸の辺りにフラッシュライトを装備しているのだが、使う機会がないことを信じたい。そして今回の隊列だがサトウを先頭に王女を挟んで最後尾が俺だ。という並びで洞窟の中を出発した。
洞窟の中は暗く狭くそして複雑そうだった。そうと言ったのは分かれ道に出る度に来た方側しか別れてないためだ。
「のうナカイ何でサトウは時々止まるのじゃ」
「分かれ道に潜んでいないか警戒のためですよ」
「ならなんで止まったサトウの肩を叩くのじゃ」
「あれは俺が来てることを知らせてるんですよ、暇なのはわかりますが静かにできませんかね」
「わかったのじゃ」
王女は黙る、任務に集中する。とは言っても敵も居なさそうなので暇なのは確かだ。
「のうナカイ」
「何ですかね」
「お腹空いたのじゃ」
「………はぁ」
歩きながら装備を漁る、ベストの方は自分で用意したものなのでないのはわかっている、だからその下の戦闘服の方だけだ。ポケットを1つずつ漁る。飴玉が何個か見つかったのでそれを渡す。
「こんなのしかないです」
「ありがとうなのじゃ」
その後また静かになる。
「まずっ、この飴不味いのじゃが何なのじゃ」
「えっと」
自分も食べてみる、言われたように不味いのだが、その不味さで思い出す。
「眠気覚まし用の飴です」
「そんなもの食べなくてもいいのじゃ」
「けどこれ以外のは」
「もういいのじゃ」
「行き止まりっす」
「了解」
「ここが入り口なのじゃ」
「そうか、で覗き穴とかないの」
「あるわけないのじゃ」
考える、そして決断する。
「だよなぁ、よしじゃあ機械を上げて、ヘルメットの脇のボタンを押してくれ、G4連絡送れ、戦車突入後突入する」
「了解っす」




