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ある兵士の戦争  作者: iLL
ある兵士の戦場
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宇宙3

 モニターが真っ白になり、アラートが鳴り響く。意識が飛びそうになるがもし飛んだら後は死ぬしかないためにこらえる。そして光が消える。

「生きてる、生きてるよな」

 体に触れてもどこにも異常無さそうだし、濡れいないので血も流れていない。

「機体は」

 機体状況を確認すると、警告を示す、イエローにはなっているがどこも壊れている様子はない。また装備が吹き飛んだ様子もない。

「そういや、トワとかシノダは」

 無線に触れるがなんの音も出さない。

「くそっ、無線が死んだのか」

 無線が死んだためにコックピット内が無音になる。モニターは宇宙を映しているために黒に染まっており、すべてに忘れ去られたような気分がする。

「あっそうだ、機体は動くよな」

 機体を動かすと動いてくれた。ちょうどその時モニターに何かが横切る。

「何が」

 飛んできた方を向く。遠くの方に艦が見える。まだ戦闘は続いているようだ。

「行くしかないよな」

 逃げてもいいのかもしれないが、その場合酸欠などで死にそうだから即座に切り捨てる。

「751戦闘再開する」


 集まっているところにスラスターを少しだけ動かして近付く。燃料維持のために慣性移動だ。ゆっくりだが近付いていくとだんだんと状況がわかってくる、とどめと言わんばかりに敵艦が新造艦に近付き攻撃を加えている。また、たった2機が敵陣に孤立しながらも抵抗してはいるが、負け戦の状態だ。それにこっちに気付いたのか艦の1艦が、攻撃を開始してくる。

「くそったった1機で相手にするのかよ」

 味方が来てくれそうにはない、そのために回避するので手一杯だ。だが仲間を呼ぼうにも向こうも手一杯だろうし、呼ぶ呼ばない以前に無線機が死んでいるので呼びようがない。

「なら発光信号は」

 機体から光をだし、モールス信号を送る手段もあるが気付くかどうかは賭けであるし、その前に敵に解読されて終わりだろう。

「つまり自分一人で何とかするしか」

 回避が出来なそうなので盾で受けるが、簡単に機体が吹き飛ばされる。

「できるわけないだろこんなの」

 急いで機体を建て直すが、建て直したところで状況は変わらない。と言うか余計にひどくなっている。

「引き離された」

 当たった衝撃で盾は使い物にならないくらいボロボロとなってしまった。盾をパージする。

「くそ、なら」

 腰に装備させたパイルガンを装備して撃ちまくる。的はでかくて鈍いのだ、そう簡単には回避できないだろう。そうやって撃った弾は当たる、だが当たっても様子は変わらない。

「当たり前か、たった1機の豆鉄砲じゃ」

 だが近づけない俺にはこれしか抵抗の手段はない。

「誰でもいいから早く気づいてくれよ」

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