宇宙1
体にかかっていたGが少し少なくなる。そして叫び声も聞こえる。
『全機出撃せよ、このシャトルをそのままぶつけてやれ』
「マジかよ、752、753、早く出ろ出ろ出ろ」
『了解』
『ぶつけるって本当ですか~』
「知らねーよ、けどそういってんならぶつけんだろう多分」
『ならどうやって帰るんですか~』
「なんも考えてねえよ多分」
『751ミサイル接近迎撃します』
「ああやれー」
そう叫びながらも半自動迎撃を行う。これは照準を機械に任せ、引き金は自分で引く。こうすれば避けられるものは撃たなくてすむので弾の節約につながる。
『私はどうすれば~』
「動き続けろよ」
『くそ、くそー……』
『おい、だい………』
『全機進め、進まないと全滅するぞ』
避けきれなかったり、迎撃に失敗した戦車からどんどんと落ちていく。それでも俺たちは前へと進んでいく。
『敵戦車の出撃を確認、狙撃します』
「回避行動とりながら出来るのか」
『少し命中制度は落ちますが』
「なら撃てよ、許可とんなくていいよもう」
回避に必死だ。だがトワが撃つ前に敵戦車からバズーカが放たれる。追尾するミサイルの中で追尾してこないバズーカが混ざり、回避行動が辛くなり、前進が止まる。トワや一部の戦車が抵抗するものの、反撃できるのは少数しかおらず多勢に無勢となってしまった。
「くそ、くそ、くそ、くそう、死ぬだろこれ、ふざけんじゃねえよ」
『回避失敗脱出します』
『ナカイさ~んもう無理ですよ~』
『進めぇ全機進むんだ』
「シノダ諦めんな、俺だって本音を言うと諦めたいよこんちくしょう」
機体には命中していないが弾の消費が激しすぎる。戦闘は継続できるが前に進めないために意味がない。その中で黒と青の戦車が飛び出す。
『ここは僕たちで切り開きます』
キクチの声だ。その2機はミサイルなど無いかのごとく前へと進む。敵もその異常さに気付いた為かそちらに集中してしまい、こちらへの攻撃が少し減った気がする。
『今だ行けあの2機に続くんだ』
『うおーーー』
『やれる、私はやれるんだ』
『ナカ…751さん私たちも行きましょうよ~』
「ああ、752は大丈夫か」
『問題ありません戦闘継続可能です』
「なら前進するぞ」
そう言い、機体の状況を確認、ついでに時間を確認する。だが全力疾走した後位疲れているのに、まだ10分くらいしかたってはいなかった。
「……体力持たないよ」




