表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/28

27 見つからなったもの

 久しぶりに投稿しました。完結を目指してはいます。

 美羅と瑠璃が向かい合って座り、その周りに久、晶子、松田、陽子、俊治が占いを見物していた。


「それでは、始めます」


「美羅さん、よろしくお願いしますわ」


 美羅は目を閉じ、透視を始めると、膨大なイメージが頭の中に入ってくる。

 その中で、幼い瑠璃の記憶を探すが、現在から時間が経っているため、遡るのに時間がかかりそうだ。

 だが確かにこのイメージの中に真実が眠っているはずだ。

 美羅は集中し、少しずつ具体的なイメージが浮かんで来た。


「……瑠璃さん、彼と出会ったのは海の砂浜ですよね?」


「そうです! そこで出会いましたわ。彼は今、どこにいるのでしょうか……」


「そうですね……」


 美羅はイメージがどんどん見えてきた。


 一人で砂浜に立っている瑠璃とその背後に立つ彼。

瑠璃が後ろの気配に気づき、振り向いた。

その人は……。


「ま、まさかそんな……」


「美羅さん、もしかして、わかったのですか!?」


「お兄ちゃん……」


「え? 」


一同騒然とする。


「瑠璃さんが探している人は、私の兄です」


「お、俺!?」


***


「お兄ちゃん。覚えてる? 小さい頃、家族旅行で海に行ったよね?」


 あれは小学生の頃。


 海で俊治がカニを見つけたが、指を掴まれて痛がっている時だった。


 ふと後ろを振り向くと、幼い頃の瑠璃がそこに立っていた。


 俊治は挟まれた指を隠して瑠璃の方に体を向けた。


「……君は?」


「私は瑠璃。あなたの名前は?」


「しゅん……痛っ!」


 カニが指を強めに挟む。


「どうしたの?」


「い、いや何でもない」


「そう、あなたは俊ですね!」


「俺の名前は……痛って!」


「俊! 一緒に遊びましょう!」


「だから俺の名前は……」


「私、良い場所を見つけましたの!」


「ちょ、待って……」


 瑠璃に勘違いされたまま、俊治は瑠璃の後をついていく。

思ったよりも瑠璃が歩くのが早く、俊治は息が上がる。


「ここですわ!」


 そこは、人がいない、青い世界が無限に広がっていた。


「綺麗だ……」


「そうでしょう?」


 その場所で二人はしばらくの一に遊んだのであった。


***


「………そうだった」


 俊治は思い出したようだ。


「私、美羅さんに言われて、思い出しましたわ」


 そう言って、瑠璃は俊治の方を見つめた。


「最初あなたがここにいらっしゃった時に、どこかで会った事があると思っていましたが……、お久しぶりです」


「あっ!! 思い出した! あの時の瑠璃たん……瑠璃さんだ!」


 俊治はあれから長い年月を経て、フィギアのキャラを呼ぶ感覚で名前を言いかけたが、瑠璃の事を思いだしたようだ。


「瑠璃でいいです、俊治さん。ですが……」


 瑠璃は急に鋭い目つきになる。


「何故、あれから私に連絡してくださらなかったの!!」


「ご、ごめんなさい!!」


 俊治は即座に謝るが、瑠璃の説教は続く。


「良かったね! お兄ちゃん!」


これで念願の彼女が出来たではないか、と思う美羅であった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ