真実の物語
空に一筋の虹がかかる
青い空に消えそうな
綺麗な光
辺りには美しい花々が
地面を覆い尽くすまでに咲き誇っている
それでも
私が心からこの景色を美しいと思えないのは
隣に貴女がいないから
私は
もう二度と貴女に会えない事を知っています
貴女のいない世界で
私は幸せになれる事はないでしょう
きっと
貴女との約束も果たせないままです。
Dear person
The thing that it is possible to meet again prays sooner or later.
広い部屋の中、一人大きな椅子に腰掛け、ゆっくりと本を閉じた少女がいた。
金の髪を携え、白いドレスを身にまとった彼女は大きな蒼い目を閉じた。
辺りは暖炉の火で照らされているだけで他の場所は薄暗く、何があるのかさえ分からない。
「…やっぱりこの終わりもそうなるのね……」
少女はため息を吐くように呟いた。
「…表向きにはね」
その少女の後ろの方から明るい声が聞こえてきた。
「…ママ?」
振り返った少女の目に映ったのは彼女に似た女性だった。
「ママ」と呼ばれた女性は少女に微笑みかけ、近づいてきた。
「ねぇ、『表向き』ってどうゆう事?裏があるの?」
近づいてきた女性に少女は尋ねた。尋ねられた女性は人差し指を立ててそっと答えた。
「裏は現実ですからね、あまり他の人に話しては駄目よ?」
そう前置きしてから少女に耳打ちをした。
「貴女が今ここにいるのは、その本のヒロインが私だからよ」
「…え?」
少し不思議そうな顔をした後、少女は何かに気づき彼女の「ママ」の顔を見た。
「さて、私の可愛い娘にはどんな好きな人がいるのかしら?」
「それは…また後日紹介いたしますわ!女王陛下!」
そう言って少女は走って部屋を後にした。
「ああゆう所は陛下にそっくりですね」
すぐ近くで男性の声がした。
「あら、その呼び名も久しぶりね」
「そうですね、女王」
そう言って笑った後、二人は少女の出て行ったドアの向こうを眺めた。
「…また誤魔化すのが大変ね」
「大丈夫ですよ、あの子も陛下に似てますから」
「そうね。相手も貴方に似てるかもね、ビル?」
「そうですね…」
肩を並べた二人は幸せそうに笑っていました。
The hoped one.
望むもの
決して諦めずに追いかけよう
真実の物語は
そう告げているから




