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episode11 『禁断の関係(サクセスストーリー)を創るッ!』

episode11

『禁断の関係(サクセスストーリー)を創るッ!』



[part1]


13:00。

時計のチャイムが鳴り響く前にアヤとリズズは各々の教室へと向かった。残るは図書室に1人だけ潜伏しているミゾレのみ。

当然だが彼女は頭を抱えていた。


ミゾレ「あーー!もう!良い土台なのにー!」


コメント欄もお葬式ムード。


ミゾレ「《ソウルジャック》と《因果のマグネット》とかでナントカならんかねー」


<そもそもアヤちゃんってリズズちゃんの正体知ってるん?>


ミゾレ「知らない……あ!」


ミゾレは2人の図書室でのやり取りシーンを思い出す。


ミゾレ「あのさ、スマホでは映さなかったけど……」


ミゾレ「リズズ……彼女の足、アヤの足にくっつけてた」


<!?>

<え!!?>

<おいおいおい!!!>

<これってもう>

<いやいや!そんな展開!?>

<あらーーー>


ミゾレ「推測だけど、スキル『ドラゴンマスター』、龍を服従?従事させる効果が無意識に発生していた……とか?」


コメント欄、更に騒ぎまくり。


ミゾレ「もしかしてリズズがぶっきらぼうなのってさー」


ミゾレ「イチャイチャしちゃうから?」


<おおおおおお!!>

<これは!!!>

<これフラグ立ったな>

<百合!百合!百合!>


ミゾレ「いーつもGLだねー。BLの需要は無いのー?」


<ある>

<あるに決まってんだろ>

<ノシ>

<↑ノシとか古>

<むしろ歓迎まである>


突然、活性化される恐らく女性リスナー。そして話を戻すミゾレ。


ミゾレ「どっちを追いたい?」


<リズズちゃん!>

<リズズ!>

<アヤちゃんも>

<リズズ一択>

<リズズちゃん見たい!>

<いっそソウルジャックでアヤとイチャイチャさせろ>


ミゾレ「《ソウルジャック》は隠し玉。イチャイチャはここぞだから尊い……らしいよ。知らんけど」


ミゾレは図書室のドアに近づき、そして身体はドアをすり抜けた。


ミゾレ「こーでもしないと学校七不思議になるからねぇ」



[part2]


とりあえず、アヤとリズズ、どちらとも交互に授業参観を行うミゾレ。教師がやれ魔法の〜などとひたすらにベラベラ。退屈すぎてあくびをする彼女。


そしてやはり、リズズは文学少女なのか勤勉かつ寡黙で人と話すことはなかった。一方、授業中でもこっそり友達とおしゃべりするアヤ。


<(あくびアイコン)>

<魔法ねー>

<就活苦労するだろうな>

<ねむ>

<この光景もあと10日……>


ミゾレ「ガチで10日ルールよ……んでー日蝕の計画なんだけど……」


ミゾレは手でジェスチャー。手と手を合わせる。


ミゾレ「ドラゴンバレ→カミングアウト→2人だけの秘密

2人だけの秘密(若干禁断を匂わせ)←ここ重要!

……これなら百合厨とオオカミサマも唸るでしょ」


<草>

<草>

<ドラバレw>

<まるで俺達が百合にしか興味ねー見たいな言い方だな>

<↑実際そうだろ>

<てかミゾレも楽しんでない?>


ミゾレなコメント欄のツッコミをスルーして続ける。


ミゾレ「ドラゴンバレは世間には知らせないようにね。メンドクサくなるから……それと」


ミゾレ「日蝕は脚本家じゃないから……あまり期待しないでね。どーせ給与が減るのは日蝕だけだから」


<?>

<おい予防線>

<自信はどこいった>


ミゾレは教室の窓を覗く。雲一つもない快晴でようは秋晴れ。


ミゾレ「支配者(上位神)っては案外孤独なモンだよ。リスナー達(下位神)には分からんだろーけど」


<ちょっと意味が>

<誰か要約してくれ>

<理解>

<あー支配者ってのは人を操作するって意味?>

<雲の上には敵しかいないってコトだろ?>



そして魔力維持による必要最低限の情報を手に入れて放課後を迎える。


最も有益な情報は龍を研究対象にする龍学部というのが存在すること。アヤが王立魔法学園学校に入学した動機も龍に出会う為という。


ミゾレは図書室へGO。誰もいなかったがリズズが最速で図書室に移動。読書タイムに入るといった所か。しかし、アヤは来る様子がない。


<アヤちゃん?>

<こないね>

<来そうな空気なのに>


ミゾレ「んー《龍の眼》」


デシュウ!


スマホで学園を探知。しかし、人多すぎ問題にぶち当たる。


ミゾレ「あちゃあー。こりゃシンド」


流石に1つ1つ調査をするには骨が折れるようだ。


<アヤちゃんは見つからない?>


ミゾレ「誰かは判別できない。できるのは魔力の量」


<高魔力者を因果のマグネットで引き寄せるとかは?>


ミゾレ「高魔力者……センセーとかかねぇ」


<だな>

<やってどうすんだよ>

<とにかくアヤちゃんに会わないと>


ミゾレはふと調査した情報源を思い出す。


ミゾレ「そーいえば生徒で悪役令嬢みたいな容姿の高魔力者いたケド」


<悪役令嬢w>

<おいw>

<草>

<勝手に名付けるなwww>

<その悪役令嬢どこにいるん?>


ミゾレ「あー、屋上庭園の隅っこに……と」


ミゾレ「あともう1人、生徒がいる」


<なんだろねー>

<屋上庭園って他に人は?>


ミゾレ「屋上庭園に他に人……あーいないわー」


<つまり、悪役令嬢ともう1人の生徒2人だけ?>

<うーむ>

<てかアヤちゃん来ないねー>


ミゾレ「マジで来ない……」


ミゾレはテーブル席に座り頬杖をしている。


<ソウルジャックって射程どこまで?>


ミゾレ「日蝕の視界内ね」


<[2500マネ]

屋上いこーぜ?気になる>


突然のスパチャ。まあ貰えるものは貰うスタンスのミゾレ。


ミゾレ「センキュー♪」


ミゾレ「屋上行くけどさぁーその間に図書室にアヤ来たらどすん?」


<龍の眼で見つければ?高魔力のリズズ付近にもう1人生徒がいればほぼ確定でしょ?>


ミゾレ「あーなるー」


そして屋上庭園へ。


屋上庭園は季節モノの花が装飾されている。生徒達の憩いの場になりそうだが……本当に人気がない。


スマホで浮遊させて庭園をぐるぐると撮影。


<ガチで人いない>

<映えるのにー>

<夕日めっちゃ綺麗>

<ミゾレ?ちょっと思ったんだけど>


ミゾレ「ん?」


<悪役令嬢が屋上庭園にいるから人来ないんじゃね?嫌われているからとか>


ミゾレ「そーれーあるかも。じゃあもう1人の生徒は?」


<あー多分>

<あ(察し)>

<マークされたってコト?>

<おう……(悲しみの意)>

<つれーわ>


ミゾレはコメント欄から推測して、悪役令嬢がいる場所に向かった。


コスモスが無数に咲き誇るアーチ状の植栽の下、ベンチに人が2人いる。


ミゾレ「令嬢と……」


ミゾレ「……アヤ?」


令嬢とアヤがベンチに座り、会話をしている。しかし、どちらかというと令嬢側が一方的に話している印象。


ミゾレ「あーあ、多分」


ミゾレ「絡まれたねー」




episode11

END

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