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episode10 『10日でケリつけなきゃいけないってことなのかよ……(涙目)』

episode10

『10日でケリつけなきゃいけないってことなのかよ……(涙目)』



[part1]


ミゾレ、陰キャ文学系ドラゴン少女を尾行。時間帯は昼時。


ミゾレ「昼休みかな」


制服は少し袖口が広くてローブのようにも見える。そして……公園で1人でパン食べてる。


<王立学園とかの生徒?>

<ソウルジャックしよう>


ミゾレ「えー」


<えー>

<え?>


ミゾレ「って言ったらどうする?」


<おい>

<コラ!>

<あのさぁ>


ミゾレ「ま、やるけど」



《ソウルジャック》、開始。


黒髪セミロング、メガネ文学陰キャドラゴン娘

・名前はリズズ

・龍としての名は『黒龍』、『悠久の探求者』

・龍としての年齢は100歳超え

・しかし、探求心故に他の龍族から迫害、追放されてしまった

・現在は人の形態として身を潜めている



ミゾレ「ジャック解除……だって」


<カッコいい>

<すげぇ>

<悠久の探求者めちゃ良い>

<お前よりまともじゃん>

<可哀想、追放するなんて>

<リズズちゃん好きになりそう>


リズズの尾行を続けると彼女は街中央のメインストリートを通る。そして学園通りに。


<やっぱ学園だ!>

<友達いるのかな>

<ミゾレちゃんが制服来てくれればなぁ>


コメント欄をテキトーに流してリズズを監視。イチョウの並木道を進む彼女。その先に王立学園がそびえ立っていた。


ミゾレはイチョウの並木道、地上に着地。リズズを尾行する。


<探偵始まった>

<学校いいなぁ>

<懐かしい。人間だった頃を思い出す>

<ミゾレちゃんは学校行ってた?>


ミゾレ「優良不良女児だから行ってない……知らんけど」


ミゾレ「さて、侵入っと」


王立魔法学園。この地に立っていると自分が物語のヒロインと錯覚してしまうほどの貫禄を感じる建物……。

レンガで造られており、だいぶ年季が入ってるのか少し壁がひび割れていた。


学園内の校内へ侵入。時間は12:40ぐらい。リズズは……図書室へ向かった。


ミゾレ「お」


デシュウ!(《龍の眼》使用)


図書室へ猛スピードで向かっている物体を感知、魔力は並。多分、人。


ミゾレ「ふーん」


リズズ「!?」


リズズは突如、目を見開き、周りをキョロキョロ。そして。


デシュウ!!


リズズはスキル、《龍の眼》を使用した。


<あ!>

<あ>

<やば>

<まずい>


ミゾレ「…………」


しかし、リズズからは何も『異常』の感知はしなかった。


リズズ「…………はぁ」


軽くため息をして、図書室のカウンター席の端側に着席した。所持していた本を読もうとすると……今度は金髪ロングの女の子が図書室へ入室。


少女「セーフ!まだ15分ある!!!」


リズズ「…………」


リズズは呆れた表情で金髪少女を見つめる。特にコメントなし。


<明るい子きちゃ>

<きちゃ>

<猛スピードの物体ってコイツのことか>

<それより、大丈夫?バレてない?>


ミゾレ「へーき。探知や認識はされない」


ミゾレは続ける。


ミゾレ「探求者……」


ミゾレ「世の中、理解しちゃいけないモンも……あるんだよねぇ……知らないほうが幸せかもね」



[part2]


金髪少女「リズズ!今日の本は何ー!?」


リズズは一瞬だけ表紙を見せて、すぐに読書タイム。


金髪少女「ねぇー!ねぇー!」


リズズの隣席に座り接近する彼女。


<尊い>

<これ……>

<仲良し?>

<えーなー(しみじみ)>


ミゾレ「ビンゴ」


彼女の一言でコメント欄の空気が変わった。


<え?>


ミゾレ「金髪の女の子、チート能力者」


コメント欄がざわつく。


ミゾレ「《ソウルジャック》」




《ソウルジャック》、開始。



金髪ロング少女、チート能力者

・名前はアヤ

・能力は全ての龍を従事させる『ドラゴンマスター』。このスキルは世界で1人だけ、即ち、アヤのみしか持っていない

・ドラゴンの従事は異世界では伝説扱いで信じてもらえない模様

・元々、現世の現代人。性別は女性。現在は転移してだいぶ異世界に馴染んできた模様

・性格はキラキラ明るく、ドラゴン好き(雄大な姿や神々しさ)

・転移の理由はネットで怪しいサイトをクリックした為、尚、『ドラゴンマスター』というスキルをきっかけでドラ活へと目覚める



ミゾレ、《ソウルジャック》解除。アヤとリズズのやり取りを盗み聞きする。


アヤ「ねー!!?面白いー?」


リズズ「…………」


黒髪文学メガネドラゴン娘は寡黙。そして金髪少女アヤは見るからに陽キャ。


<読書タイム中話しかけるなw>

<くそう!あと10分で昼休み終わりかよ>

<永遠に、悠久に……続け……この瞬間を>

<この2人にスパチャしたい>


ミゾレ「日蝕にスパチャしてー」


<日蝕!>

<日蝕かわいい>

<日蝕いーよねー>

<初見です。今何してますか?>


ミゾレ「初見さん、らっせー」


ミゾレ「て、ことでオオカミサマ……配信枠、変えるけど……いける(ドパガキコンテンツ)と思う?」


<オオカミサマw>

<だーかーらーすぐボスに頼るな!>

<10日で成果を出せ>(青文字)




ミゾレ「え」




<10日……10日以内にケリをつけろ>(青文字)




ミゾレはスマホをかじるように見つめるが、やはりスパナ付きコメント(オオカミサマ)は変わらなかった……。


<お、おう……>

<学園編すたと?>

<10日!?>

<10日だって!>

<10日www>

<悲報、学園百合編、10日で終了w>

<オオカミサマ……何卒、お許しを!>

<オオカミサマ……>




ミゾレ「10日とかアニメや漫画の話して しゅーりょー ぐらいじゃん……」


ミゾレはため息をした。



episode10

END

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