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「あれは……っ、確実に自然な、エンカウント型のイベント狙い――」
夜の闇、うごめく175センチ、ピンク色、阿佐ヶ谷姉妹が。そうして右には森三の大島、最奥の闇にはがんばれるーにゃが続くよ。
その黄色く光るリューク死神の瞳はその範囲にさえ仕留めれば強制イベントという地獄の放ろう。アレは言わば男を精子に変えてしまうビームだ。
今はまだただのシワゾンビだがな。目が座ってた方が良いかと言われれば光ってたほうが良いな、闇夜で座ったら終わりだ。
だからなんとかだ、なんとかしないといけない……。すぐに隠れる、地面に突っ伏して。
「絶対に絶対に好感度を上げないといけないんだぞ、はぁ……、はぁ……、そんな必殺じゃないか。僕を殺す気か―――」
見つかってはいけない。
それは勇者3大奥義、その頭ぽんぽんに続く、夜中でも話し込んでしまうしどの選択肢でも良いけどハーレム化、という結局は理不尽極まりない技。あんなに話し込んだのに別の女に1ヵ月後に追い付かれてる貪欲なる謎パワーがついた物なんだよ。
奴め、しかしハーレム希望かよ丁度いい。少しは揺れてきてて、あの横にいるイケメンがやっぱ「人生は2週目……、大当たりだった。次の3周目はアナタがやっぱり――」
かみ、さだ――。はぁ……はぁ……、ハァ……!?
これはしかもきっとぉ……、今はもはや力技か、修学旅行の夜の気分といった所だろうな。そんな感じがするぞ。
あぁそうだよキャンプファイヤーしてしんみりしたあとは小粋に、自然に、ふとした事で話してしまって。そういったどこか小さくても良いんだ、ちょっとした男女のイベント待ちの、そう願う一番下の最下層の目だよ。
ちょっとしたって所がもう涙だよね。
闇夜に濡れたピンクの死神の、その瞳が潤む、だから全員で帰る途中でフラフラよそ見するんだよな……、でもそこまでの学生生活で積み上げてないから無理なのに、ハハハ、無駄なあがきだわ。
少しは容姿も考えろと。すると目につくのはだよ、少しの不良とイケメンたちがヤミを渡る姿、それを苦笑いしながらも実際はなァ……? ガリガリのゴリゴリに突っ込んで行きたい衝動に駆られる目をして、でも一人だわ、少しじれったいアスファルトと砂利の道を鳴らして惨めな高鳴りを一人抑え込んで。
「あぁ……、でも楽しみたかったな……、人生で一度きりの修学旅行をさぁ――」
僕も、涙が……。
クソ、進む、草を進むぞ。僕は。
きっと僕がフラッと女子部屋にでも入れば大盛り上がりだったろうにな、カオだけでも蹂躙できるんだぞ?
それは全員でなんていう少し大味でもね。そんな大した事でもない、まずは準備運動さ。
あとふとした事なんてのも起こりまくるぞ、全員でなんていう特別なご飯を食べた後にふと……自販機でコーラでも飲んでたらさ。結構な女の子たちが風呂上がりでシットリ姿で話しかけてきてて。
必死なんだろうなって。
でも色んな香りの中で目が合うんだ……、かぬやさんなら少し意地を張りながらも、でも目が合ったからって。その言葉一つで、女の子が明るく色づいて、ア、うぅ――水が。汚いだろう、はぁ……はぁ……。見た事ないだろう、あの美少女の顔へと僕の力でハイライトが入る瞬間を。それでちょっと小粋に詰めれば簡単だったはずで。
「くそ、鎧は脱いでくるべきだったか。っていうか僕は何をして」
それでもしもエトナさんならば恥ずかし気に、それでも迎え入れたろうにな。
何故か2人っきりになれるんだよな……。畳の臭い、少しのお布団。流れる髪の毛。ちょっと隠れて2人きりって、その雰囲気だけでいける。
これまた小粋に……って、でも小粋ってなんだろう……、僕にはもう分からないけど。そんな事もやれない男なんてカスも良い所だしぃ。
それがなんでだ……なんで、あぁくそ、今はこんな苦しいんだ、魑魅魍魎に頭を悩ませねばと――ッ。
虫が……顔を這って来る、信じられないな、僕はなぜこんな無駄な事をしてる。待ってれば幾らでも、本当に虫のように女子達がきて僕を。
「はぅううううう!?」
今、ちびりそうになる、今、この光を浴びたら終わりだ。修学旅行はイクと決めました――。3軍グループがキメたその眼が怖い、ちびまる子にあたしゃ本気だよってこられても困るだろう!? 草を踏みつける音。後ろも近い。
結構カノジョたちは歩き回るから、絶対に離れないイケメンの僕と好感度を求めて。その顔は「肉・食ッ――」
今、あ、コイツ僕の名前を呼んだな……?
え、あ?それは正に仕留めにくる狩人――、今感知されかけた。こんな夜のしじまでは、この誰もいない……ココで押し倒されたら大変だ。っていうかなんでこんな山の中でいるんだよ、勇者オマエお付きとかどうした――!?
「はぁ……はぁ……、頼む、頼むぅぅゥ。コッチには携帯がないんだ、なんとかして囲い込まねばならないんだよ――」
ビームが足にカスったようななまめかしい嫌な感触。手に汗握る。えとなが、そうだよアイツ一緒に住んでるだとォ―――!? 僕はここで捕まれば全てがおじゃんだぞ、こんな苦労してんだ。
心臓が……。
さ、最初の頃が悠長過ぎたかもしれない……、草を握って震えてる、耳をそばだてて来るから息も怖くて泥にまで頭を擦りつけて隠れ。
良いスキルとやらを引いて順風満帆。クラスの中堅女子の吉田すら落ちて行ったが、それでも華やかな女騎士団やメイドがたくさんいて新たな門出としてはまぁ最低限だ。えとなは大きな予想外だったがカヌヤは堅持したんだ。
ただただあのダークホースがまさかの―――。
上がって来たぞ、阿佐ヶやしまい・罪。八島 衣津美。
罪が来たんだよ。今コッチ向いたな。この頃感知する範囲も……。
やばいやばいやばい――闇の中、お前を私の子種にしてやろうか―――――ァ?
ぬしり……とピンクが地面へと刺さる、そのシワが浮き出る姿、頼む……ヤメてくれ――。(見られた? 見られた?)草がその横のがしつこくしつこく踏みにじられる、何してんの? 僕だったら踏んでどうしてたの? 見つからないから更なる……。
闇夜で体中のシワたちが犠牲となり捧げるようにそのホホの肉だけせり出してくる。奴が……本物。進撃の巨人……だっけ? スっゴイやっばい感じの。威嚇かな? イケメン威嚇してどうする気ですか、アナタ。
はぁ……、はぁ……、行った……。行ったよ。
でも今、無理やり精子としてつままれてメシベに擦られそうになった。
粘ったタン液を吐いて、一息、イケメンともあろう者が。そうしてでも、辿った道。光はすぐだ、泥だらけでもその美少女たちの晩餐はまだ、ならば顔を整えてさえいれば。さぁ――。
「ねぇ……、このハゲグリワシほんと美味しいよねぇ!」
「えぇ、でも口が溶けそうになるのが。むしろ私はこの人殺しマンジュウすべすべが良い、キリっと来るからぁ!」
やんややんやと、ケモノの肉を獣のようなニンゲンが喰らう。
臭いがツンと切り裂いて、胃へと直撃するんだ。それは喉でもない肺でもないよ胃へとダイレクトだぞ、だって胃が縮んで鳴ってから喉が痛くなるものな。
「そう……問題は、あの食べ物だよ。いや、本当にソレを食べてるのは正気かと――」
実際は非常に問題がある。
あります。ホントにまじで問題しかない、何せ人間憎しで生まれた化け物だ、食えるわけがないのだ。ただ問題は……、
胃腸薬だけは発展したらしい事。それはもう胃腸だけは裏切らない。例え口の中が熔けても胃腸だけは無事生きてる、そんな状態らしいのだ。だからその胃腸薬を前菜代わりにして200g程、さぁーーーーーーーーーーーーーとを飲み干してから……。
咳き込むな……、いや、マジで咳き込むな? コップ満杯ほどの大量の粉だもんなぁ?
私もう無理ィ……、お母さん、これじゃ何も食べれないぃ……ぐす。でも我慢して、分けて飲むとね、もうねぇ……、胃薬の事しか考えられなくなるのよ? 我慢なさい……。
だからお母さん今それどころじゃないからねェ……。
「正直貴族から一度出たら戻せないのは仕方ないな。もはやあれは地獄だ、どんな努力も惜しまなくなるさ……」
「民はやはり元気ですねぇ~……、私たちがあんなの食べたら3日は下す、いや……」後悔で女神の像すら見れなくなる か。
意を決して満腹でも剣を振るう男女は。
怖い、この人たちが死ぬほど練習魔なのはそれもある。転落したら終わりなのだ、毎日もう胃薬の味がするゲップを吐かねばならなくなる。
「胃よ、休め――。もう良いから休めよ――」
げっぷげっぷと飲んだ後も言ってる、絶対後遺症が出る感じ、この……、潔癖な人間には100%無理な感じは。
「フゥ……、フゥ……、僕は、どうすれば良い」
手を伸ばす光。
もはや絶対に100%貴族からは相手にされなくなっている僕は。でも城外へ出るのも1人で無理だし胃や概念までもが破壊されるような不潔な下町というこれ以上ない。
「じゃあただ、とりあえずだ、はぁ……はぁ……、手元から逃がすのだけは避けないとだ」
堅く堅く誓うから。
堅く堅く。
イベント発生、イベント発生! やっべ、やっべ――ッ!?




