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でもこんなのあいつら勇者部に比べりゃ雀の涙さ、30人いても全然。
「女はもう男には頼らない――、異世界でこれぐらいは当然、やってみせまーーす!!」
最初は断然上だったはずの騎士団たちが今や必死。そうして女騎士もマジ格好良い――。
歓声が上がるんだよ、近場とはいえ民を守りながらダンジョンへと向かう、それはデモンストレーションとしては格別。
無双は続く。
「ま、まずいって……、もうあんななんだ……。ねぇともっち私たちも行こうよ……悪いけど今からも付き合って欲しいの、ともっちぃい!?」
焦燥感を募らせたカヌヤがそこに来ていた、実戦を見たのは初めてなんだろうな。俺がうなずくが、ただそうなると1人にする事に……。
「う、ううん。私達もね? 守れって言われてるよ、私も一員だから、だから頑張ろ? 後ろでも頑張れるから、ね」
俺は少し迷うが、それで二人して前へ出るぜ、その華麗なる一閃。少女も負けずに前へ出るから、見返してやるために2人。
麗しき剣閃……、ノーマルでも寄せ付けないほどのスキル。
「水の――ファースト、圧縮の蒼縮!」
一気に駆け出す能力は騎士たちよりも素早く、そうして縦横無尽に走り回れるんだわ。
「でぇええ、やぁあああ!」「アイツなんだ。全然ウマにも乗らず、よくいる考え足らずかい?」「へへへっ……いくら魔力の高い女だからってー、戦術ってのがあるだろうに、あんなバカスカ打って大丈夫かよォ――」
確かに飛んでるように見えるが――それはまるで上で全体を見守っている魔法使いのようにも見えるがな。燃料無限、ひた走るカヌヤは、しっかりとその隠れた奴らを狙いすましていくんだぜ。
木に隠れて待ち伏せしてても、堅牢で幻視的な突進で切り開くんだよ、水の後の土は本当に見わけがつかん――。
細い足、木々の横を蹴って跳んでジグザグと「はっ、せいや!」森の中、突進。なんか……おかしくないかって、そう言い始めるのも時間の問題だった。止まらない……止まらない突進。
「わ、私のも……行きますね、属性がありますから、この枠から出ないで下さいねぇー、えい、やぁ!」
えとなは市民を守るため道へと属性を付与して守りの盾とする。淡く光って綺麗なガードレールのようだ、そこらの魔法使いが驚いてる。
ただの石を投げているだけで十分に戦力となり十分過ぎる防御壁となるし、かぬやからの的確な指示と連動しているからこそ。
「上から索敵してますんで安心してくださーい、うちらはあのカヌヤがいますのでーー! 魔動共鳴も抑えてて安全でーーすっ」
市民たちの誘導にも宣伝も兼ねて、カヌヤが奇襲でバンバンと倒して道を示していく。魔力じゃないからこそやれる仕事、そうして何よりも的確だからこそ。
この真打が光るんだ。
「じゃあじゃあ今回は俺だな、サァ来いよ。お手ェエエ!」
抗えないというのがミソである、こいつのは怖い。一度お手をしたらもう、そうしてバシバシッ――と強烈ビンタを!
「頑張った、頑張ったんだ」
まぁ……、最適化しても無駄は無駄よな。オタケ、お前は最終兵器だった。休め、はぐれた幼女は守られたぞ。
「よっし、俺らもサポートすんぞー! 今のトモオ・ユニオンはメインが2人だ、攻守ともA級なんだよ、安心しろよぉ!」
切り開く、安全第一でスキルメイトとして。ただカヌヤがいるとは思わなかったらしいがな、これで確固たる前衛の壁となってだ。しかも仲間が唖然とするほどだぜ。
ひたすらその剣閃を乱舞させて「風の……フォース、微塵の紫塵!」
うぉお!? 危ない所へとすぐ駆けつける、彼女の素早さはオープンワールドでなら生きると言っておいたんだよ馬を使わずとも広域で戦える。派手に暴れるにはちょうど良いスキル。
「今回ばかりは水を信じろ――」その言葉にうなずくから、だって事前に策まで用意してくれてたわ。トモっちまじ師匠。
とりあえずやっぱ確かにさ、浮遊属性を持ってる風と光は使い勝手最高よ、だけど逆に土は連携が難しいし闇も同じで。
その点で水は何気に浮遊属性持ってるのが大きいのは分かる、あとなにより広域であぶり出すのに良いんだって。見えたわ、アンタ攻撃されたと思ったっしょ――。
そうだ、やっぱ手数が減るのはいただけないよな、良い動きだカヌヤ。これでこいつ等もノビノビと本気で補佐するだろうし。
「うわー……、ここまで本格的な前衛は初めてだね、これ――ワタシらいらなくない?」「あぁなんかどうにもならないよなー」
こらこら、むしろアイツは本気だ、見ろよ――「お前らが仲間として助けなくてどうすんだ!」
クラスメイトたちにはっぱかけて彼女へと敵を集めるようにと言って。
かぬやはしっかりと倒してアピールを目論む。木の上から見やって索敵し、突進。まだ見ぬ敵へも果敢に飛び込む、
その隠れた灰色狼を一閃、切り裂けば次は木ガエルが来たんだ、木をも貫通させた舌で突っ込んできて高速移動でツメで切り裂く、それは衝突し合っての……吹っ飛ばして。かぬやは木登りに適した敵をも続々ほふる。
「ダンジョンじゃ見ない奴が結構いるねー? それでもだよ、それでも負けないって、1、2……、それで5、7と。はぁ……はぁ……、順調順調!」
今ので10だぁ!
3Dの動き、木の横へ足行くか、それとも枝の上か。私結構得意よ、チア部舐めんな。
それで見やるんだ下の彼らはさ、あんまり確かに城では聞かないようなスキルが多いなーと。それでも連携力でカバーだわ、よく頑張っているから。笑い。
しっかりリーダーシップじゃんね? よっし――。
「もう20行ったァア!」おぉぉオオ!?「おぃやっぱすっげぇわ……、アッチの勇者部の人たちはぁ!?」
どよめく。リューク阿佐ヶ谷による一閃。にべもなく木々が吹っ飛んだんだ、そんなハズないんだよ、なんせ魔力を持った木なんだから。敵の隠れた巣穴を先んじて発見、歓声の中でピンクが堂々森の木々を駆ける。
少女達が自らの意気を見せつけるため若き団結力をソラへ穿ち、叫ぶ!
『勇者部、ふぁーーい!』すると山のオッサンのようなサマで山をかけるんだ、なんとイノシシを片手で捕獲、そのまま放り投げたんだ、しかもそれがただの弾幕であり。血が弾けてる間にその敵を殴り殺す。
「へっへぇ、ワタシ夜食も確保、あったまいーぃ?」
オラぁ!
いや、大島よ真田、お前もうモンスター側だろう、天狗の領域じゃねえかよ。でも少々お強いモンスターが湧いてもレベル違いのスキルで蹂躙。ドンドンと血祭りにしていく、金髪まる子が馬に乗って槍で突いて切り裂き。
「コッチは……っ、はぁ……はぁ……、もっともっと頑張れるよ、甘いってぇ!」
あまりの迫力、あまりの力。でもすぐに人の目が行かなくなるから。美少女がいくら振るっても振るっても。
可愛い少女が格好良い、ホントはそれだけで十分だよな。
「ただそれでも今回は結果主義だ、スキルは残酷か――」
もうたった2人残しで余裕余裕と。真田と金色まる子しか出てこないから。あとは散開して周辺警備だ、同じ二人でもここまで違うかという。
だから俺らも戦いを始める、負けられない戦いを。
「むしろここでタイマンっしょ。はぁ……はぁ……、応援合戦、行くよ……、行こうよ、ともっち、もう全力ぅーー!」




