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 それは責めるような顔をするから。震える手、無残に落ちて転がった中身を出してしまった大事なマフ太郎が遊んでいる。ただしだ、死んだようにコッチ見てるがな、舌を出して顛末をただただ待ってるが。野生動物が吐息静かというのは怖い事。


「いや、まあ、えとな? そうなんだけど、ただ、あの……あのだよ、えとなァ」

「わ、私とは……。いつからかな? ねぇ私じゃ迷惑だった……かな」

 後ろずさる、しまった……しまったよ。ダンジョン内と安心してたけど、ショトカ作ってた、危ないから一回帰ったんよな、そうだったわ――。


「お、お前が心配するような事じゃないんだよ、ホントなんだ!」「わ、私じゃ駄目だよね、ごめんね……。あの、変な声出したよね、恥ずかしいです」ぐす――。

 今にも泣きそうな顔で、むしろすっごく泣いてて大粒の涙で。



「あのさー? 待ってくんないかな、勝手に話進めないでよー」

 そうして大きく息を吐き……迎撃するべくギャルが、迎撃とは? 何を。それで、そうして、ぴ、ぴ、「ぴるぴるぽーーーーー!?」

 ―――――ッ!? や、やだぁ――!?

 見ないでーー!?真っ赤なカオで俺を突き飛ばすから。まぁ、理解してもらえたようで。頭から突き刺さって。



「そ、そうなんだ~……?」「うんうん、少しねー? ワタシ追い出されそうなんだって、お城、それで助けてもらってるわけよぉ」

 ねー、師匠?

 その言葉にうなずく、多分彼女はアイツの……。


 非常にまだ困惑しきりのえとなだが。まぁでも良いや、良いのかな。でも俺ではどうしようもないんだよ、地雷がいっぱいある気がして。それで……お前も来てたんだなマフ太郎、お前だけは安全だ、しっかり夜道を守ってやりましたよという顔に。

 ひっくり返してやりまた戻すんだ。

 楽し気に鳴いて。何コイツ……小さくてもっふもふだぁーァ!?


 新入りか。でもあんまり撫でるなよ、ヤケドするぜ? そのウルウルのお目目で、もうそれはそれはヨダレが出そうなほどギャルが。


「マフ太郎って言うんだわ」「ゴマ太郎なの~」

 その2人に苦笑いしながらも、手が早くて、「うわーーっ……、かっっワいぃい~~、もっふもふぅ~」

 だから言ったろうお嬢ちゃん、ヤケドするぜ? よーしよしよし、胸の奥の奥で抱かれてそんなゴマ太郎のカオが、見えねえ。でも柔らかそうだ、幸せの谷から見てるのを撫でている、襲ってくるギャルの指をタッチタッチ、可愛いが可愛いを足されるともう、華やかで。それでそれって俺も混じれるんだわ、手を伸ばすとゴマ太郎をギャルが少し起こしてくれ。


「ともっちぃ、コイツ可愛すぎるねぇ」

 と、とも――ッ!?「まぁでもこいつ多分モンスターだぜ、触るとヤケドするんだよなぁ……」

 お鼻ひくひくで返事するマフ太郎。しかしこれは……。

 あぁ眩し――。


 お前オメメやっぱ可愛いよねー。あのねぇ~、私シッポ派~~。えぇ?これって尾ひれじゃ? うぅん、尻尾だよ。ほらぁ?

 開かれてるな。あのさ……、結構スカートな女子がエッチな座り方でうごめくんだわ。うんち座りっていうけどヤメて欲しいぜ……、女の子にはクレヴァス・ミエソウデ・Mというエレガントなのを頼む。


 ハーレムっていうけれどこんな可愛いが並ぶなんてどんな徳を積めばそうなるのか。白ギャルが撫でればお腹もちもち、清楚で控え目な少女が笑顔で迎え入れて抱きしめれば舐めあげられ。

 俺さんも指がちょいちょい触れながらも撫で撫でしてて。



「あぁー……、、あぁーーーーっ、、、じゃあ、、ワタシ行くね? 駄目になりそうだしー」「え、あ、ダンジョンの……かなぁ? ホントに行くの」

 荒い息を上げて立ち上がる白ギャルに、すると俺も行くと。そうなると彼女も行くというから。ただ――。



「すごいね……、彼女、どんだけ強いの――」

 正直普通の人間では追うのも難しい、ここまでの力だと素人でも分かるんだわ。剣閃もさることながら1撃目が入る、その、一番難しい場所がピークに強い。

 それが無限で無料であり圧倒的な。

「スキル、私やっと慣れて来たんだわ――」

 剣一本で切り開く、その姿は正に戦士。初速がほとんど早くてしかもその効果が自由に変わるから。


「えと……。えと――」だからかなりターゲットに迷う姿を、ダンジョンで右往左往していて。俺もさすがに5層ともなるとターゲット逸らしにさえ手間取るし。

「無理をしなくて良いぞエトナ、時間は稼いでおくからよ、どりゃああ! それでお前が突破頼むぜ、かぬやぁ!」

「うんうん、任せておいてぇー……。見てて、私はもっともっと行く――」

 弟子よ……、格好つけたな? 右から左へと剣を渡してまた右へ、真っ直ぐ構えるギャルちゃんにニヤけた。突く、突っ込む。それで大量の敵もなんとかだ、彼女ならば倒して行ける。ただ……、その先は一本道で狭くて。


 だから急いでその敵へと炎を撒いてやって。


「えぃ、えやぁああ!」

 あッ――「ごめん、ごめんなさいぃい!?」

「ウ――!? うぅぅ!? あぁ、良い良い、良いんだよ。それより前来ちゃダメだ――っ」

 剣で受ける重み、フレンドリーファイアで焼けた腕を抱えて、我慢して剣で一振り。魔法使いの彼女へ行くその魔物を俺も受け流して。

 しょんぼりするから。



「そうだな……。もう少しだけ連携プレイが必要だよな」「二人、だったもんね……」

 正直そのままだ、少々の傷を負いながらでも戦いきる、かぬやは一人でむしろ良いと笑うから。5階層からのショトカなので相当なレベルの敵を前にしても。


「はぁ……はぁ……、よっし、師匠。それじゃ私をガツンと強くしてぇっ」

 ってムリだった、「そっかぁ――」

 笑いあう。それで最後はもう、良い薬草を渡して来ると、謝ってエトナは家へ帰るから。一人で行ってしまって。


「でぇええ、やぁああ! はぁ……はぁ……、なんとか、切り開いたじゃん私ぃ。それで師匠ぉー? 気にしないで良いって言っといてー? 宮廷にはすんごい人がいるからさ、ふふふ」

 2か所もヤケドもらったものの笑いながら言って来るソレにうなずく。そうして立ち上がるから俺と一緒に。



「屋舎陣 かぬやさん、か……。私は……私」

 正直離れたくはなかった。それでもしょうがなかったよね……? うん。

 ただすごく気になるよ、後ろを何度も振り返り私……。彼女は全てを持っている。

「あのあの、かぬやさんは怖くは、ないんですか?」「あぁ……、フフ。いや、怖いよりかは恥ずかしいかなーー? バッチリぱんつ見られるしぃ? ただね……、私は今やらなきゃいけないんよ。好きな人がね」

 その言葉に動揺が隠しきれない。その顔が浮かぶの、その真っ直ぐな。あの人は戦える。



「なんだよなんだよ……、マジでさぁ、あんなの落としたっていうべきでしょー?」

 いたたた……。

 とりあえず剣を振るうが、あまりスッキリしないなと。あとあと何よりも5層がかなり強くて、それにエトナって子のね、アレは――。

 汗をぬぐう。



 そうしてダンジョンを出て俺は、えとなはでもやっぱダンジョンは無理だろうな……、だけど最後の言葉を「あと、ねぇ……、トモオっちぃ? じゃあ途中だったから今度お礼に何かシテあげるよ――」

 ちゅっと俺の頬へ、キスして来たから。真っ赤な俺に。その意味深ギャルなカオは。

 たーのしみにしとけーぇ?

 笑いながら今晩は終わりだ。ざんねんで……、いや、俺は。俺。

 あぁ――どうすりゃ良いのかと。


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