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 もう誰もが諦めた様子。こう言っては何だが全ての幻想世界を無にするような、ここからは勇者という格を見せる番。


 本番。


 甲冑少女たちが俺達へと叫ぶっ……「勇者部ふぁあアアーーい!」すぐに地面へ一撃、その瞬間イケメン全てが吹っ飛んだ――。

 勇者の一行、その全て全てをたった一撃で消え散らせ、「ヒぃぃい!?」なんて上定くんが女々しくさえずり震え、さすれば剣を抜き放ちて、最も勇ましくて最も有名な男が立ちふさがりて、相手を――「ふぐぅう!? なんという一撃ぃ!?」「オィ、第一騎士団長が素手で吹っ飛ばされたぞー!?」「あぁいえ、デモですぞ、魔法とは言え少しだけ手加減をぉおお!?」「王が頭を下げるほどの魔術師バァさんがぶっとんだーー!?」

 強そう。

 もっと強そう。



 あの……、その言葉以外は出てこない、褒める場所がそこしかない。スキルはもう特上で、その勇姿たるや頑張れるーや? そうだよ、頑張る金髪のぽっちゃりちびまる子が走って、そうして黒沢がうなる踊る、たかぶる!

 森たる3ちゅうの大島は……それはそれは迫力ある一撃だ、それならハマタも一撃にちげぇねぇえッ!?



「はぁ……はぁ……、アレが異世界の勇者ブだぜ、伝説のブカツだって、全世界を救うのは顔なんかじゃねえ、ブカツだ」「やっぱそうだよ大事なんは実力なんだわ! あの顔……あのたるみ、ボンレスハムみたいな足と汁と、あと愛嬌だけが取り柄のエガオで俺らを照らすッ……」

 勇者――そうだ、それは元クラスメイトであり「本命はここからです、勇者ブの方達、ご来城ですわァーー!」

 ウォオオオオオオ!「すっげぇえ! 勇者部ッ、勇者部!」「良いぞ勇者部ぅう! 俺も30年もののカミさんが愛おしく思えたぜェえ!?」



 トロルもびっくり。それが出てきたらもう男なんて目が行かない、実際これらが本番なんで集まりが良いわ、わんさか人が寄って来る。当然そいつらは俺らのクラスだったんだよ、最強のスキルを授かった森三中、がんばれるーや、似ているだけでからかわれてた奴らの進撃、女子2軍の勇者1軍、その出陣!

 並び立つ。


 5人。


 異世界でもギュッと詰め込んだ胆力と油とお肉はこの貧相な世界では艶めく、煌めく。その赤ちゃんみたいなウデから握られる剣は危ないので不安を覚えさせて、防具は丸すぎるので全体的に少し浮いて。自分の足を食卓に並べないようしっかりと外側だけを守り上げる、奥義・天翔ける龍の閃き仕様であり。必ず絶対に股ズレするのでボンレスハムのように引き締めている。


 希望だ、希望の形。平均身長156、体重72(体重だけは黒沢オトメのぞく)、まさに森三中の生まれ変わりと。



「はーい、勇者部で~~す! よろしくー」昭和のお母さんみたいな感じのビーバーの化身が言えば大盛り上がりで「よろしくーーーーーゥッ!」

「でももっともっとぉ!? こんなもんじゃないですよ、勇者部・ふぁーーい!」

 そのエガオが煌めき、気分上がればフリーで腰を振り、髪の毛めっちゃ邪魔で、体格の良い黒髪アゴわれる。更に頑張る姿を国民へと見せつけて。その熱狂を前にして冷静な笑顔で美少女が。


「そう……今回のガチャの大当たりよ、勇者部の方達ですわよ。ほっほ。彼女らこそが至高であり正に宝石だった……、それ以外は端数と言えるほどのよ、ほっほ……、、端数、端数ヨ?」

 ほほ、

 ほほほ、

 ふふふフ、

 フヒヒヒヒヒヒ

 ほヒーーーーーーーーーヒッッ! 全財産ぶっこんでガチャって勝ってやったわ、ザマァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!




 脳汁脳汁、あと色々ぜったい漏らしてるし。湧く、湧き上がる。スキルだけではないその勇姿を。5人ものSSRを引いたのだ、異世界・勇者部、見・参!



「オィ、それで前座ぁ……、じゃあ俺の仲間から手を離せよぉ――」

 チぃぃッ―――――――ぃッ。

「き、貴様のような奴に前座などと、僕はこれでも王の」「うん……、でももう帰った方が良いと思うの……、上定くん? だって前座でもお仕事だしぃ……」ねぇ?

 ヤツの顔へと見る見るシワが寄るんだよな。


 あいつさぁ、ヤツはぶっちゃけそこまで恵まれたスキルじゃないんよな。正直カースト(真面目)の中じゃ手も足もでない。

 じゃあなんで……コイツがここまで偉そうになれるかというとだ――?


 目線「……」ウィンク「……」

 楕円に塗ったその赤みがじュバっと汁気をもって開いてタンがぬめりまわり粘つく汁を垂らしての、お誘い「―――――」

 帰るべき。イケメンが佇み見つめられるその姿は哀愁。変な事言うけどさ? 仕方がないんよな? チートもらったらモテるじゃん? そうじゃん? そう言ったの俺ら男じゃん―――?



 しかもしかも悪いがそいつらはまだ遊びなんだっ☆


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