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木の上にいたのが降りるしかなくなる、奴らを抑える為の部隊が更に必要になっちまった。慌ただしく落ちていく仲間たち。パラパラぎしぎしと、俺は18いたのを割って8人を遣らねばならなくなるんだ。
正直これで100相手はかなり厳しいか。だって前からはゴブリンはもとよりオオカミや森の害木、霊鳥の炎までくるしな。以前戦った時もそうで結構強いんだよ、俺のぴるぴるを賭けて戦わなきゃならん相手であり。
「クソ、戦いにくいんだよ。囲まれる」「でもこいつらの動きを遮るしかねぇ、方法がねぇしよぉ!」
しかもだ、ヤツは木を燃やさないのに木を伝う炎を吐き始めるぞ。まずいな……霊鳥の炎だ、コイツのは壁を伝ってくし熱いで済む程度だが面倒!
森属性なんだよな確か。方々の木に蒼炎が灯ってく、幻想的だが迷惑千万、何人かはもう俺に全体避難をと待ってる目線で。しかも面倒な事に、ミミズが協力してゴブリンをぽーんと投げて来てしまい――。
「きゃああ!?」「オィ、大丈夫かエトナぁ――」
そろそろ限界かと思う。時間がないか。
「でもよぉ……、俺、そろそろ頑張るべきだと思うぜ? なぁともお」「いやオタケ、お前、でももうヤバいだろうに、俺でもさすがに――」
「いいや、少しだけは稼げるぜ。分かってんだろ? 俺の一撃はでも、絶対に受けるしかないんだって」
おま、お前今は。止めるにもそのまま落ちてしまい同時に「はい、お手ぇええ!」
すっと乗ってしまう触手、大量だ、1日1回、ある程度範囲は絞れるけれども今回は広範囲。そうして、うわぁあああアアア!? 巻かれた、連れて行かれそうになる、仲間で必死に触手を払うから。
コイツを使うのには条件があってだよ……、それは使う周辺には敵意がない事。
全員がただ見つめるしかない。
そうしてこうなると大方は先手を取られるんだ、何せモンスターの反射神経が早いから。
地面からいっぱい湧いて来てやがるわ、地獄……地獄だわ――。
「ぐぅう!? 俺の、仕事は、ここまでだ」
お疲れぇ……。
一度しか使えない必殺、を、されかける技、それがアイツのスキル。パッシブなのかアクティブなのか分からずに占術師にお手上げとだけ書かれた事はある。
でもなんとか時間を稼いでくれたし剥き出しにしてくれた。そうして俺は考えて……。
「うぉおオ、らぁあ!」
拳で撃ち付ける、もう既に属性で渦巻く尖った大地の破壊の腕が吠え、浅瀬の土ごと舞い上げて。かつその瞬発力と一撃は一級へと昇華した。覚醒した俺を魔法陣が撃って全力だ。
感知の裏を突けるのはやはり俺だけ、属性付与されたコブシで撃てば。
「グォオオ!? おぉおお!?」
地面が断りもなく揺れ始めて動揺。土に逃げても苦しくて出てきた所をなんとかしばく、その数は計り知れず。魔法でチマチマしたおびき寄せから切り替えてオレが一人で掘り起こす作業へと入るんだ、エトナ以外は降りて戦っていて。奴らを殲滅していく。
「でもまずいな、まずい。3分じゃあ全部はさぁ―――」
地中を殴り続けるがスカされてしまう場合が多いし、掘っても掘っても出てきてしまう。後ろから、横から。ナタを持った少女が戦い男が石で相手を撲殺、そうしてペンライトが駆ける。
前もやったのにまた元通りの数に戻りつつあるから前からも来るし先生踊ってるし。
「くっそーー、一体何回やらせるんだよ、こんなんありかー」「このまま冬が来たらどうするんだよ、俺らもう死んじまうよォ!?」
必死に殴り続けるが、相当数引き裂いてはいるが。俺は汗を浮かべて必死に。
それでも試合のホイッスルが。
ぴ、、「ぴ、 ぴぴるぴーー!?」
誰もが天を仰いだ。ただその時だった、彼女が地面へと降り立つのだ。そうして降り立った瞬間に奴らの全ては真上へと飛ぶ、すさまじい量のミミズが飛び上がり。
「ねぇ……、それホントなの?」「あぁ、多分な……、えとな頼むぜ。いざという時に、なぁ……俺の親友が命懸けだったんだ、恐らくだけどアイツらはさぁ」
「そうだね……? 全属性を攻撃に乗せれる、それってね……、魔動共鳴にもなんだよ――」
ぴくりと、その果実酒を入れたコップが揺れる。
とっさに飛んでしまったそのワームは、全くの無防備を見せていて。気付いたがもう遅い、奴らは風の魔法が撃たれたと勘違いした。地の底で響くはずない風魔法だ、でも何も考えられてないからコイツら脊椎反射ですらない、筋肉反射したのだ。
「うぉおお! 今だぁああ!」
俄然チャンス。全員が攻撃へと移るのだ、ここで逃せば作物の植え込みがピークを過ぎてしまう。大混戦で
しかし――。
「あ、やだ!? うそ」
その時、彼女が揺れた。
遅れて出てきた地中からのに弾かれて、血が舞った。野太い一撃で空を舞い――。
「強いわ……、強い――」
墜落する彼女を必死に追ぴて、絶ったぃ……ぜっぴるで、ぴる……ぴるぅ、頭が、おぃそこを離すな、置いてかれぴるぞ――から、五月蠅いな。ともぉ、キミは 、ぴ、ぴるぴるぴーー!?
血管が切れて、守った。守っただろう、指先への重み。いやこれ石かよ、滑空して前進するから顔や頭へも当たって鼻血が飛んで。
背中へ重い衝撃、お尻にしかれ、笑い合う。
ナイス小鹿。小島だってんですよ。え、、、あぁ俺……名前なんだっけか。笑いが起こる、泣きそうになりながら心配するエトナが俺を抱いている。血が……。
「ふぅ……ふぅ……、コッチもなんとか地表の片付けてきたー……」「根性出したわ、はぁ……、ふぅ……、何せクラスメイトが作ったチャンスだもんな」
「湧いてこないことを確認――。フゥぅ――。でもやっとこれでうちらの土地が開けたな……」
はふーー。
うなだれる。なんとか間に合ったか。一安心だ。冬に備えれるだけ備えて頑張りたいな。小鹿もそう思う、ぴるぴる、あぁ少し長いねぇ? マフたん可愛いねぇ。
ぴるぴる、その目に、何かを言っているが脳が処理しない。とりあえず可愛い少女を手当てに向かわせ。
「それもこれも……最後のエトナさんのおかげか、あぁーあ」俺の出番なかったな。
「まぁしかし俺の事をもっと褒めるべきだな……、この命のぴるぴるぴをさ」
「おめぇは良いんだよぉ、あんな可愛い子と組めて住めて……っ」「お前なんてさぁ、もうさぁ、良いんだよ、ナァ席代われ!?」
押しも押されぬ外れスキルに無茶苦茶言う。鼻血をふいて笑うから。
これは――、この俺の、名前だけは御大層な。異世界へと伸ばした腕を見やる。
それでよっせと、全員で看板を建ててだ。審査と共に魔物除けをもらい受けてクラスで書いた名前を。
堂々。
そうして祝いだ。俺らの畑が始まる。それは城壁の彼らも安全圏が広がって嬉しい、何せ守る義務が発生するから。色んなご近所さんを呼んで全員で。
「じゃあカンパーイ! これでやっとお前らも城塞ニンゲンだー、しっかり働けよー!」「まずはその一歩目で、この一杯はおごりだからねぇ、その後はきちんと払いなぁ!」
そのビールをグイっと一飲み、エールという奴だ、染みる――。
浮いてる麦カスを舌で転がしての、そのアルコールのほとんどない飲み物を飲み干すんだ。味があるだなんて最高で。
「俺のスキルもなかなかだったなー、決まってたわー。この一発目のギャグだけは絶対外さないスキル!」「うん、ある種すごいよ、なんせブリザードが熱いんだからよ。あの笑ってる時の恐怖は何者でもないぜ」
「いやいや~、まぁでもやっぱ魔法よなぁ~、全員でのオタ芸が決まった、あの瞬間は耐え難いよホント~」
とりあえずひたすらに戦果と。あと畑を各々が命名しようとしたその中2臭い案の名前とかで盛り上がる。で田田で田だとぉ? 馬鹿言えと、未来から田ー峯太ー来んぞ。
サクレタさんもおっちゃんも、あと兄貴も来てんだよ大盛り上がりさ。
「おぃ、あんま元気ないなぁ。でもこんなもんだよ、Bクラスなんてさぁ?」「正直BとCの違いなんて誤差だ。えとなさんくらいなモンだわ~」
俺が絶賛その、今回の戦犯として掲げられてる奴らを視ているので行って来る。んーー、そうなんだよな……「おぃ、あんま責めすぎんなー? 一応俺らは全員で生きるがモットーだぞ」
「いやまぁ、でもこいつ等が志願したんじゃんよぉ」「それであの調子じゃよぉ、戦闘職はまじで使えないからぁ……」
不平があるが抑えておくしかないが、チッ……、マジで元は3軍がァ――。
「あぁおぃ、お前? 中山田、前んクラスの時には絶対聞き逃さなかった癖に、なんで聞こえる様に言ったよ?」「あぁいや――」「お前、そろそろ慣れないと放り出すぞ?」
その真面目な俺の目に慌ててて。ため息をつき頭をかくが、かなり悔しそうでも俺は「げっぷ……。ともお、でもさぁ、なんとかもう少し広げたいな。だからお前らにかかってるから。もう少しだけ頑張れないかよ……?」
「まぁな、でも、どうだろうなー……」
「いやいや、少しで良いんだって。もう少しあればさぁ? なんせ30人もいるじゃん、もっともっと。あと3倍くらいは」
「ほーら、無茶言わないの~」
かこんっと、木樽が頭へと落ちてだ、「ねぇ、ほら、だってあの子の管理はアンタだからさぁ……?」
「えとなさんのさ、あの子のモチベはお前だろう、なんていうか……」なぁ?
優し気な彼女を見やる、少し申し訳ない気がするが。
「暗い話は終わり終わりぃ! ここからは楽しく行こうぜぇ! お手が早いかつまみが早いか、ほほいがホイ! 始まるぞーー!」
変声前のような高い声、突如の大合唱が聞こえた。
戦いが始まる、大盛り上がりでギルドのオッサンはしゃいでる。ゴマ太郎もなんだ、何気にヤツは強者だ。
彼女は夜勤で無事に帰って来ることを願うのみ。
でも初めてほぼ全員で飲んだなと……。夜の城塞を見ながら思う。昔はカラオケにも行かなかったから、面倒なのいたし。
1人抜けると案外気が楽だな~と思うんだ。是非是非陽キャくんには2軍で盛り上げていただきたいね、やれるはずだ。
少し気にくわない空気を。
やっぱりでもな。




