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「新しい藁とかもらって来たよー、はぁ……はぁ……、よっしょ」ふぅーー。

 掃除が大変ではあるんだ、茅葺かやぶきの家を補強するのも自分達で。でもなんとか2人なら、大した物もないから――あぁいや、この紙は――。代価は何度か払わされたけども。

 そのボロボロの紙を抱いて、色々あったと。大事にしなければならない。



 しっかしワラが良い匂いだな、太陽の匂い、しっかりと乾かしてあるわ~。

 大きさは6畳程度で窓なんてなくて中央にはたき火があって、煮る焼くを行い、炊事は基本が外。じゃないとワラが腐るから。

 中世ヨーロッパだけど日本の家屋とか以上にもう縄文時代とかに似てるなと。


「あぁあと、明日は雨漏りの補修だなぁ……」でもこれ何回目だぁ?

「風の属性つけて~、一緒にやろうね? ついでにお庭もだぁ」「じゃあマフ太郎の水場もだな、マフ港をこのさい改造してやろう」

 邪魔してジャレてるのをよしよしと、毛が多いので懐いたほっぺがイガぐりみたい。コイツ水で濡れてる時多いから拭き拭きワラマットを作ったが数日で覚えれたんだ、賢いマフだったなと。

 えとながワラに風属性を与えて鼻をこそぶってる、目をつむり吹かれるマフ太郎。

 そうして彼女がお昼ご飯に火を点けて。彼女が細い体を揺らして肉を焼き始めるから。


 タダでやれるのでありがたいんよ、その属性をもらいによく来るし、全然効率的だ。変に魔法の素養が必要ない、煙も出にくいし、だから水汲みと炎と明かりは完全にえとな任せ。その分地位も名誉も高い。

 そうして暇があれば色んな事を話し合う。


「今度クラスで何か作ろうって話、どう思うよ~?」「言ってたねぇ、色々迷うよねぇ、うーん。私達の初めての異世界でのお仕事だ……」

「そうそ。なんか施設作ろう。それでちょっと考えたんだけど、なぁ、じゃあエトナぁ? この村に窯を作らないか。ほら……備前焼とかなんたら焼とかの」「あぁー、良いねぇ、日本の技術だぁ。じゃあ私達が最初になるねぇ、ドキドキする~。今度町会で提案だね~」

 町の改造なんかも考えているから、ここは好き勝手にして良い町なので施設をつくるのに色んな案を出す。もうその段階だ。


「えとなはなんか無いのか? ともお班からだし他になんかあれば聞くぜ?」「うーん、でも……提案するならやっぱりねぇ、お金が儲かるのが良いよねぇ……?」「あぁいや、やれそうな話なら良いぜ、何かあるのか」

「私ね……、少しだけ絵の具とか作りたいなって……」

 それじゃあ一緒に作ることにした。自分の家を少しでも変えていける、それで俺は仕事へと出かけて。



「絵の具の作り方知らね~?」「あぁ……確か、サッサが知ってたな」

「俺らの班は今度さぁ、ハンモックを試してみようかなーって?」「おぅ良いねぇ、楽しそうだわ、うちにも分けてよ」

 グレイト、グレイト、のーまる。


「あ、あっち見ろよー、空木そらきの船があるわ」「あーー、楽しそうなぁ」「楽しい事あるかよ、モンスター共が乗ってんだろう?」

 時折、ツバメの巣のような物が空中で浮かんでる。アレの下は大変だよ、木がバラバラと落ちてくるから。突然ナゼか全部落ちるのもよくあるし、異世界の上空は何があるか分からんな。

 少し滑稽で変わった世界、俺らでもやれるかな、なんて笑いあい。



「グレイトが出るのって俺らだけらしいな?」「そうそ、なーんか異世界のヤツは頭の中にあるんだろーって言われてるけど、やっぱ違うのかねぇ?」

 多分そうだな、しっかりとしたゲームイメージがあるおかげか、他では出ない仕様が存在するらしい。上質のコイツは高値で売れてるんだ、少しでも増やしたいんだぜ。

「もう少しだけ頻度上げたりとか、無理かね? なんか他に要因となるとすれば……なんだぁ」「うんまぁお主のイメージが一番じゃないかぁ?」

「あとは普通は出ないならもう土とか葉っぱその物とか?」「いやむしろ出ないもん出てるのはおかしいだろー」

「いやいや、だからおかしいんだろ? ともおがおかしいとか」

「そーなる」


 あー、うーん、あとはメンバーとかかねぇ?


 一応メンバーを交代させてみるが、なかなか芳しくはいかない。


「食ってるもんが違うとか」「一緒だろう」「何言ってんだよ、特別、お前えとな様っていう飲み物毎日食ってるじゃねえかよッ――」

 疲れて出し切った俺らは休みへ入るから。他の奴らは今もやっているが、俺らは短期集中型で「あぁあぁ、良いよなぁ~~ホント。全然生きてる甲斐が違うだろうに」「いや、生き甲斐って、そんなでもないぞ」「美味しいだろ?」「美味しいよぉ?」

 くっそーー………っ。女子達が用意してくれてるタオルで拭いた木陰。


「あの子アレだろう? 動画の端っこの方で映ってただけで6万ビュー稼いだんだろ」

「それ。それよ、すぐ消してもらってたらしいけど~、上げ直した時にすんごいバッドついたらしいしさぁ」

 まぁ実際あり得ない事ではないなと。比較対象無さ過ぎて困るらしいし、実際困るんだわ。毎日バスト90センチの同級生と住んでるのは。


「たまらんよな、あの子の体育は、太ももとか吸いつきそうだったもん」「おーぃヤメロー、人の同居人を」

「でもでもぉ~? あの子のオッパイブラジャーは早く破壊されて欲しいのじゃろ? 壊れてしまえよ」

 例え衆目に晒されようとじゃよ。


「ぐぬぬ――」「この世界はなんせ乳首浮きまくりだからな……。クラスのあの子、ほら、吉田さんとかもう乳首勢じゃねえかよ」

 チチパッドしてるとは限らないのだ、そうだよ、お乳うえは自由気ままに生きて行くのです。この世界はね、もう誰もが自由なんです。

 それでそのお乳うえ、ジャイアントすいんぐなんでしょう?


 いや、まぁ確かに、朝起きて這い出てくる時はながーーいオッパイで重量級。あの大きさで炊事してると時折ニンジンさんが行方不明になってますけれど。大根がはさまりそうな時は興奮した。自由と柔らかさと乳首を手に入れた僕らは。


「エトナちゃんがいればなぁ、本当になぁ?」「あーんな可愛いのがいれば良いわ、うちのなんて愛想のないギャルですぜぇ?」

 あぁーー、すんかすんか。

 えとなを嗅ぐようにマフ麻薬を摂取しながら続けるお話。とりあえずはエースとして1日分は稼ぎきらないといけないが45分やったら5時間休憩とかだ、それは結構悪くない。


 あと暖炉も崩れて来たなぁ……、きちんと掘り直さないとなって、空木の船が襲われるのを見てうなずく。

 昼休みになれば一日ギルドパスを使い、その数段落ちて海峡のごとく下り、普通の家々からは下がってるワラ3角の集まりへと帰り。


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