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水の月

「みっともないのは見せるべきではない」

「恥ずかしがって努力しないことがかっこ悪い」


どちらも正直に人の気持ちとして、正しいと思う。


俺は、カナヅチである。

全く泳げない。


ずっと、泳げないことが嫌で、カッコ悪いからと子供の頃から夏のプールは逃げていた。


だが、そんな俺の劣等感そのものも、転機が訪れた。


25歳。リーマンショックで新卒入社した会社がなくなって、時間があったから苦手を克服しようと近所のジムに通ったのだった。


その時の目標は以下の通りである。

目標:25m泳ぐこと


実際にやってみて下記の課題が発生した。

課題:

1.息継ぎができない

2.泳ぐ筋力がない


以上から「25mを無呼吸で泳ぐ」という結論に達し、筋トレにより克服した。


[筋肉は裏切らない]


らしいが、確かに半年で目標は達成できた。


なお、俺の思考回路は「脳筋」ではなく「合理主義」であり、製造業の鏡だと思う。


あれから15年も経てば全く泳げない。


今更始めるのは、ぷよ肉含めてみっともないのはわかっているが、体力をつけたいのと、次に調べたい対象は水泳と非常に親しい。


一挙両得狙いでとりあえず市民プールに来てみたが、みんなじゃんじゃん泳いでいる。大変恥ずかしい。


ウォーキングコースを歩いたり、ビート板使ってみたり。うろうろ。


だが、今、恥ずかしいよりは努力しないかっこ悪さの方が嫌だ。そう思って、ビート板抱えて浮かんでいる。


みっともなくならないように努力出来ればいいが、そんなことを気にしていたら努力を始められない。


「全く泳げないのですが?」

「あ、初心者用プログラムもありますよ」


とりあえず、やれることやろう。

監視員さんと話をしながら、メガネがなくて見れない時計を凝視する。

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