悪魔でも聖書を引用することができる
今年もやはりついていない。
「参加賞:アルバムジャケットコースター」
誕生日にくじ引きして「これ」である。
生きて社会に参加しているだけで感謝しろ、と神さまは言いたいのかと天に向かって呆れ顔をしてしまう。
相変わらずの暇を持て余して、街をふらついている。今日から40歳、よく生きてきた。
昨日があり、今日が続くだけだが、別に何もない。
明日がある保障がないだけで、いつまでも生きている限り「今日」が続く。
それだけの日でしかない。
だからいつも通りにぼんやりと街を歩いている。
だったんだが、ついついSNS廃人ありがちの流れてくるポストに反応。キャンセル空きがあるらしいからと、ついつい足を向けた。
で、だ。別に何がある訳でもないが、物理的に地下アイドルと化している古いビデオ。その「新しい」編集版を観てきた。
もう、擦り切れた映像を繋ぎ合わせて「新しい」とは?と、突っ込んだら負けなのだ。今、こうして負けている。仕方がない。ツッコミ担当者がいないのだから、自分で突っ込むしかない。なんでやねん!
そんな映像を観ると、くじ引きができるらしい。
誕生日だし、少しぐらいいいことあるかな?と思う。
まあ、なかった。やっぱり。
自分でお約束を回収。ぐすん。
映像も、先日「一周忌会場」と化した「映画」の後だと、いろいろと荒く感じてしまって没入できない。
なんて、捻くれた感じで過ごしてしまう。
別にくじ引き外れたからと拗ねている訳じゃない。
なんとなく、他のファンの方に紛れ込めない苦しさを感じて、居心地悪くて逃げ出してしまう。
困ったな。
目の前にある花のように、本当は心の在り方だとわかっているのに、ついつい斜に構えてしまう。
困ったな。
ポケットに手を突っ込んで、慌てて信号を渡る。




