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ライジング  作者: san


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3/5

恐ろしき暗雲


さらに就職して何年かたった26歳。仕事が遅くなった夜、冷たい風を切り家から遠いためビッグスクーターでの通勤。帰りの山道を抜けて快適なスピードで走っていたら二車線中央に原付が止まっていた。疲れていた私はそれを見切れず衝突!当たった原付は二車線間でスピン!私は前方に吹っ飛んで地面に接地寸前で手を出して飛ばされる自分の身体を止めた。

二人とも打撲、擦り傷のみで一命をとりとめた。母は天使に守られていると理解し難い理由を言い、何もかえさなかったが妙に見えない力がかかっている様に感じた。

4度も大事故に会い生還したことが今でも不思議に思っている。運がよいとプラス思考で前を向いて再起動し走り続ける、


ほどなくして彼女と結婚した29歳。子宝にも恵まれ、さあこれから仕事をバリバリ勤務すること10年程働き続けて上に立つ立場まで上り詰めた。春前、面倒な会社都合の健康診断に行く。身長測定と体重、視力など簡単な診察を受けて少し気にしていた握力があまりないことを相談。健康診断とは別枠で神経内科に診てもらう。そこで医師に衝撃の一声を聞く。先天性の難病!詳しく知らなかったが聞いたことある難病。身体が鎧を纏う様に重く動かなくなる呪いだ。しかも先天性は世界で一番大事な1人娘に50%の確率で振りかかる最悪の病。これには幾度となく死ぬ思いを乗り越えて仕事を覚えてやりがいを感じ頑張る時期にあまりにも残酷な現実。帰ってまず自殺が頭をよぎる。これから徐々に身体が動かなるなり大好きだった遠方に遊びに行くことも、サイクリングも行けず制限が増えて何もかもできなくなる!死んだほうが楽だ。これは自分可愛さの考えしかしていないことだと気づいた。私より家族を考えた。もし1人娘が患っていたら自殺は逃げることに等しい。私は後退することを、やめて何年かかるか分からないが新薬ができる希望を持ち、私が実験台になり強く生きて実証する。私は家族を守る為存在するがこの状況ではこれしかなかった。心優しき妻は勇気づけてくれた。


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