番長拡大解釈
大倉さん可愛くて良いと思いつつ、
湘南の老人と婚約したと聞き、
何で年齢同じ俺じゃないんだと歯噛みしたが、
何がどうなって、ああなったんだ!?
鳥が通り抜けたりと、
立体映像みたいだが、
何かの宣伝なのか!?
俺自身もよく分からないので、
電車内で首を傾げる隼と輪島に、
説明出来ず帰宅した。
「あー久しぶりに、
大倉さん凄いの見たが、
お母様シモの世話で女体上書きされる~
大倉さん調べ直すか」
パソコンは手放したが、
スマホは仕事に必要なので、
多摩川アパートでも維持していた。
「モンスターとか核戦争とか、
訳わかんねえ…
鎌倉に三つ首怪獣出たらしいけど…
むっ!?」
我が家にはそんな壮大な生き物でなく、
もっと小さく厄介な生き物が出た。
基本虫は捕獲して逃がす俺でも、
ゴキブリだけは別!
俺は十四年式のエアガンで撃ち、
命中したがゴキブリは元気に逃げた。
「エアコッキングだと、
連射きついしなあ…
それに今ので弾は尽きた」
番長は本来銃など持たないが、
強いて番長に似合う銃ならばと、
俺はガスの十四年式とモーゼルM712を使っていた。
今はどのみち売り物にならぬ、
エアコッキングの十四年式と、
壊れたガスガンM712だけ残っている。
「あーまたサバゲーしてえなあ…
貧乏のが番長らしいちゃらしいが。
今の俺サバゲー番長でなく、
ヤングケアラー番長、フリーター番長なんだよなあ」
取り敢えずSNSに並んだ、
大倉さんの画像保存しつつ、
バイトどうするか?お母様介護は?家事や家計は?
慣れない挑戦で俺は頭いっぱいになり、
一週間が過ぎた。
そして大倉さんが言った、
核戦争は起こった…




