連撃な衝撃
アニメ風の露出多い女の子載るそれは、
俺が知るプラモデルより、
萌えフィギュアに近かった。
「プラモは俺も作った事有るが、
実在兵器とかロボットとか、
硬派なやつじゃないのか!?」
「分かってないな~
今はこういう軟派なの増えたんだよ!
転売屋に買い占められてない、
貧乳なこれを買うぜ!」
隼はサバゲーでは、
エアガン修理や改造など整備士寄りだが、
そんなのも作っていたのか…
レジで会計する隼の背中を見ていると、
ケースワーカーの輪島が、
俺に肩を組んで囁いて来た。
「長いっちゃんも、
この女の子のプラモ買っちゃいなよ。
バイトやりながらママの介護で頑張ってるし、
生活保護費で買ってもバチ当んないよ。
俺ちゃん本物の女の子と遊ぶのが好きだから、
こういう玩具全然わかんないけど」
「わかんねえのに布教するな!
てかお前市役所職員なのに、
何で友人その2みたいな論調なんだ!?」
輪島は俺との距離感バグっているが、
確かに軟派なプラモ正直気にはなる…
このボーイッシュな猫耳の娘良いなあ…
いやいや良くない!番長としても、
生活保護受給者としても良くない!
会計済ませた隼は、
俺の内心を見透かした様な表情だった。
「長一ガルプラ気になってるな?」
「そんな事は…
いくら女子にモテないからと言って、
プラスチックの女子は男として…」
「違う!それは違うぞ!
確かにガールプラモとは言ったが、
俺はこの後パテ盛って胸外し、
男の娘にするからな!」
そう言えば隼は、
俺とは別ベクトルで、
渋沢学園で白眼視される生徒だった!
みんなが好きな女の子の話しても、
「いや男の子のが」
美人な女子見ても「男の娘のが可愛い」など、
事ある毎に男の娘推ししているのだ!
俺と話したきっかけも、
「お前色白だから番長より、
スケバンの方が」と隼は、
バンカラ範囲内女装勧めたのだ!
「女の子のプラモを男にしたら、
それは男の娘でなく性転換じゃ…」
「いや!プラモは完成するまで性別無い!
俺が男の娘と言えば男の娘!
最初から男の娘プラモ少ないしな」
ただでさえガルプラに驚く俺は、
応用する隼の気迫についてけなかった。
家電量販店を出ると、
もっととんでもない光景が広がっていた。
巨大なケモ耳の女の子が、
演説していたのだ。
『我こそは異世界、
ドハワールドの怪物帝国大魔王、
大倉栄子!
これより一週間後、
核ミサイルを誤作動させて、
世界を滅ぼしモンスターの物にする!』
「なんだあの眼鏡っ娘?」
「ケースワーカーの俺ちゃんも、
分かんない…」
隼と輪島は何なのか分からなかったが、
俺は彼女を知っている!
白銀台で開催された、
金持ちが集まる舞踏会で、
一回だけ踊った事有る…
鎌倉の成金お嬢様だ!?




