#0009歴史を知る少女
とある高い場所から、様子を伺う一人の少女
双眼鏡である戦闘を見ていた
そう、空翔と英雄で島の救世主の紗理奈との激戦をただ見つめていたのだ
そして今ひとつ不思議なことが分かった、それは彼が殴った様な技と合わせて発動された魔法の無効化能力だった
「ほぉーー、あの子は一体誰だ?」
草木から突然あらわれた魔獣をビクともせず一撃で仕留めた少女ーー
簡易的な魔法ではあるがその威力は普通より桁違いな威力を誇る、後ろ髪が風でなびくーー
「ふん、私に飛びつこうなんて早い……さて……彼の調査しなくては、なもしかしたら世界を変えられる力を持つかもしれないしなーーーー」
ある日、俺はとうとうおかしな錯覚に襲われた
目の前に変な人たちがいるような気がしてならないんだ
龍太郎は一応と捕まえて聞いたところ……いや何故か教えてくれない何故か隠すそんな日々を一週間過ぎたある日
「空翔、オメェって何処から来た?」
俺はその言葉の意味を全く理解できなかった
最初からこの世界で生きてきてそれ以外の世界などはよくわからないし……そしてなぜその質問をしたのかが引っかかるので龍太郎に疑問をぶつけた
「あのさぁ、その言葉の意味よくわからないしさぁその前を踏むと何処かの世界存在したのか俺?」
「いや?それがぁよ……よくわからねぇんだよなぁ……何しろこの紙に書いてあった訳だしさぁ……」
「紙?」
龍太郎の、胸から取り出したのは1枚の紙切れそれに書いてある文章を音読する空翔ーー
「この世界と、違う世界を結ぶ境界線があり……とある世界から2人の内……の方が瀕死して……そのまま生き別れ……その子達にある力を……その時目覚めるのを待つばかりだーー?なんだ、この途切れ途切れの文章と……違う世界を結ぶ界線……?これ何を意味するんだ?」
「聞くからにすればやっぱりよ、違う世界で死んだはずの一人と無傷の一人の子がいてその2人がこちら側の世界に何らかの力で呼び寄せられて転生と転移したということだろ?」
「意味まんますぎる」
ショックを受ける龍太郎、それを無視して考える空翔ーー
やっぱりおかしい、何故ならこの事は誰も知らないはずもちろん俺もよくわからない話だ……そんなことを悩んでるうち日が暮れてしまい少し呆れた感じで部屋に帰る空翔
「龍太郎様は……完全にへし折られた感にさらわれた……最近塩過ぎるからたまにカオス臭が漂う……」
起き上がり、どこかに出かける龍太郎ーー
「こんな時は、アレに限るぜ……」
魔物退治が主な日課となっている龍太郎ーー
土地管理を任せられており熱い信頼を得てるが反面やりすぎて何かを破壊するケースは数しれない
大剣を握りしめて走り出す龍太郎、次々に魔物を切り倒していくーー
すると、足元に銃弾が放たれてそれを飛んでかわす
「やはり、英雄という符号とは噛み合わないことをしてるようだな龍太郎?」
空を見上げると空中に魔法陣が貼られた状態で1人の少女が龍太郎を見下ろしていたーー
「誰だオメェは?ん?その紋章は!」
「歴史を司る神殿の1人で第三女王って言えばわかるだろ?」
龍太郎は、大剣を地面に突き刺して腕を組みもう一度、空を見上げて少女に向けて話す
「けっ……確か、歴代神殿女王の中でも2番か3番目に強いとか言われてる姫様がなぜ俺様の元に?」
「話があるからに決まっているだろ」
こうして夜が明けるまで長々と話をしていた2人はだるそうな顔で解散して龍太郎はただ単に頭をかいて朝日を見つめながら自宅に帰るのだったーー




