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ウラニス戦記  作者: 7s9
第3章 第Ⅲ次戦

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8/16

ナークの奮闘

第23話


導入

人型1 デルトプペフ

多量のプラズマ弾を送り込んでくる。

あまりの量に、ナークが疲弊し出す。

プペフは自ら発光する気体のように姿を変え、電気攻撃を送り込み続ける。

プペフのフィールドがナークのフィールドにぷつかり、ナークのフィールドを押しやっていた。


山場1


戦争開始32分後

デルトと交戦を続けていたナーク


あまりに猛烈な攻撃、雷撃を多数喰らって、ナークは、とうとう左腕を完全に失った。


プペフ

「あんまりしつこいのは好きじゃないんだよ」


ナーク

「あいにく、しつこさだけでここまで這い上がったもんでね」


デルトプペフが電気をフィールド内で走らせた。


デルト

「なんだこの違和感」

その違和感は、ネラたちが1級メレピーへと仕掛けた罠だった。

すかさずナークが敵のフィールドを縫うように歪ませ、伸縮可能なフィールドと硬く固定されたフィールドを仕掛けた。

トラップである。


ナークは再び決死の攻勢体制をとる。


プペフ

「君、危ない橋渡るの好きだね。

あっちの雑魚どもには相当なお節介焼いて生意気言われてた癖にね。本当、不運なもんだ。

こんなところにこれっぽっちの戦力しか動員させてもらえず見捨てられて。同情するよ」

ナーク

「君とは本当に話が合わなさそうで残念だよ。確かに君と交戦することになって、こんな戦闘強いられて僕は不運かもしれない。それは認めるけど」


ナークが最後のフィールドトラップを仕掛けた。


ナーク

「僕が危ない橋を渡って、可愛い後輩にお節介焼くのは、ああやって生意気言ってもらってるのが、結局は最大の安全策だからだよ‼︎」


ナークが渾身の技を繰り出そうと構えた。体を広げ、右手をまっすぐ前に伸ばした。





デルト

「なんだそれは。ダサすぎるだろ。お前の最後の決め台詞はそれでいいのか?」


ナークは敵のフィールドに多くの罠を仕掛けていた。そして、自らのフィールドを可能な最高水準まで制御する。

敵が、フィールドに超高電圧を発生させてナークを電気で掻き切ろうとした。

電気で発熱して空気は熱いところで2000℃にまで熱せられた。

デルトプペフはナークにとどめを刺しに行った。

手元から強力なフィールドを発生させながらプラズマ状の大量の鎖とそこに括り付けた数本の槍で、強力な電気を帯びた高熱の槍の雨の連打攻撃を行なった。

電圧を受けているナークが、渾身の攻撃を繰り出すため右手を突き出した構えから、右手を後ろに引いた。

攻撃に転じたのだ。


ナークの渾身のフィールド占領操作により、敵の高電圧攻撃は一瞬にして完全に弾き返され、散り散りになるようにしてナークから散逸したかに思えた。

ナークが右腕を捻るように回すと、消えたかに思えた高電圧放電は、どこからともなく再び現れ、デルトの頭に目掛け、極度に集中されて数mmほどにまで圧縮された針のように電光石火で突き進んだ。






これは、敵のフィールドもろとも自らのフィールドに同化させる優れ技である。

汎用性、攻撃力、防御力、即効性、距離的利点、通用性の、いずれにおいても、かなり有用性が高い。特に攻撃に特化し、劣勢から優勢、勝利を導く弱点のない必殺技であった。


ただし、その使用能力はナーク自身の技の応用技量にとどまり、かつナーク自身が自らのフィールドとステート発動に注意を向けている事が必要となる。

そのため、使用難度が高く、技の使い手と戦況の見極めを要する非常に選びにくい選択肢である。

もちろん、発動は、ナーク自身がその敵の能力を知り、把握している事を前提とする。


したがって、使用者の力量に、技の真価のほとんどを依存するため、この技だけで無条件に最強になる事はない。



山場2


ナークは、C級入隊から3年半、訓練生の誰よりも基礎鍛錬に時間を費やして懸命に腕を磨き、素の基礎戦闘力と観察眼、応用能力を高めるべく努力してきたのだ。

B級に上がるまでの1年半は誰に認められるでもない地道な鍛錬を続けた。

B級に上がって半年で上位層手前まで登り、そこから能力的な限界を自覚し始めた。

特にあまり器用でもなかったので、ナークは、能力に恵まれた器用な連中や能力抜きに戦闘センスの優れた強者達と競い合いながら、特段大きな進展もなく半年を過ごした。

しかし、ナークはさらに上へ行きたいと心の奥底で望んでいた。


B級上位の中でもランク的には平均手前でナークと同じ壊系の第2世代のハレクとの出会いで、ナークは大きく成長した。


その中でも特に、それまでほとんど活用できなかった自分の能力を利用した戦闘をするようになる。

それからナークは数多くの実力者達と戦闘を重ね、実地での経験も多く積み、わずか17歳で隊の統率や新人の教育などを任されるようになり、ナーク自身もさまざまな場面で実戦的な事を多く教え込まれた。

ナークは実力と積み上げた基礎鍛錬の成果による相乗効果で、一気にΑ級クラスの実力者となった。

入隊3年時からΑ級昇格候補に上がるも、軍事力の増強と新人の教育が重要課題である都合上、ナークはB級の顔として未だ昇格させてもらえずにいた。




ナークは敵の槍を凍結したかのように動きを封じ、ハリネズミのような形相のフィールドを纏いながら、右手を突き出してデルトを殴りにかかった。

わずかに残ったデルトのフィールドによる周囲からの電気攻撃を弾きながら、

ナークは凄まじく速い強力なフィールドの攻撃をデルトに与えようとした。

ナーク

「万象縫合!天穿!」


天穿。

一点へ全ての針を収束。雷すら貫く超高密度の貫通技。

万象縫合。

空間全体を針で縫い合わせるように固定し、相手の機動力を奪う拘束技。



デルトは、電気になって分裂した。

雷帝降臨・ヴァジュラ。

黒雲から一本の超巨大雷柱を落とし、その後数千本へ分裂する。

引き



戦争開始33分後



1級、準1級のメレピーと戦闘開始。

ヒュラたちは、なんとか持ち堪えながら、北東へ退いていた。

しかし、とうとう300体の1級メレピーと交戦する幕が降りた。

マラルが全面へフィールドを展開し、大爆発を起こす。

前衛に潜んでいたウツボカズラ型メレピン獣ウツボカヅ10体が粉々になった。

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