主戦力級の衝突
第29話
戦争開始2時間後から約6分
ルークとピネトラの死闘
ルークはピネトラに多数軽傷を負わせるも、実質的にほとんど歯が立たない。
一方のルークは満身創痍だった。
一つには、ルークとピネトラの戦闘においては、能力の特性上、ピネトラにやや部があった。
しかし、それと同じほどに重要だったのは、ピネトラのフィールドのレンジと操作精度の圧倒的な実力を前に、バリリオンズ最強の圧倒的な実力を誇るルークですら攻略が困難であった事だ。
そして、圧倒的な能力を凌いで、極めて高い技巧的な応用力の高さと、類稀なる戦闘センスが、ピネトラの最大の強さであった。
〜戦争開始130分時点まで
ルークとピネトラの戦闘に、加勢したハドラリアーの人型数名とバリリオンズ陣営のA級上位数名が周辺で戦闘してほぼ1対1の戦闘が乱立する形で戦闘が展開される。
ルーク達は追い詰められ、中央へと後退していた。事態を察したバリリオンズの中央が、軍の一部をルークの方へと向かわせ、戦場の中心が北部へ移動しつつあった。
ヒュラが異様にレンジを増大させる。
0級メレピーをあっさりと倒す。
異変の気配は戦場に伝播し、近くにいた一部の上級戦士は、ヒュラが示したその異様な存在感に気づく。
ピネトラもルークもそれを察知する。
ルークはヒュラだとは明確に確信できなかった。
それほどまでに一切の余裕がなかった。
これを引き金に、ウラニス6のトップが動き出す。
戦争開始131分後
ルークが敗れる。
ルークの体が破れる。
ルークは、ピネトラを最後の足掻きにより北部へ100kmほど後退させて、島の岩盤に深くめり込ませ、離脱後も残る強力なステートを的確に食らわせ、足止めを試みる。
ルークは本部で再び指揮を取る。
〜開始140分時点まで
本陣主戦力が不在の残火で乱戦状態にある中央を、ヒュラ達が足掻き苦しんでいた。
ナークの隊のC級隊員は、頭だけのヒルと、クラル、ネラ、ケラ、ヒュラの5人になる。
ヒュラが再び異様なフィールドを展開し、強力なレンジと異質な存在感を放つ。ただし、全くもって制御不能で、ネラとヒルに助けてもらうことになる。
ウラニス6のトップが中央に迫る。
ルークとピネトラの戦闘が決してから、20分ほど両陣営ともに睨み合い状態になる。
〜戦争開始150分後
ヒュラ達は0級メレピー数体に追われ、A級隊員達と乱戦する人型数名にも何度か攻撃された。
128分時点〜135分時点
なんとか優勢に立って敵を倒しつつあった中央が、ヒュラ達のような外側から加勢した軍により、部分的に勝利する形となる。
ヒルの予知力が認められ、重要な貢献をするが、勝利後に総員を立て直しつつあったバリリオンズ陣営が、ウラニス6のトップにより、またもや追い詰められる。
戦争開始150分時点
ルーク敗戦後、両者は睨み合いを続ける。
やや膠着状態が続いて、戦争の過渡期で大詰めであるにも関わらず、驚くほど異様に静かなまま、戦況にあまり変化がなかった。
そして、ヒュラの異変が度重なる。
ヒュラのいる中央の戦況は、本陣の不在に伴い波打っていたので、ウラニス6が本格的に動き始め、とどめを刺そうと見計らうようであった。
ジリジリと詰め寄るハドラリアー軍。
ルークが敗北し、圧倒的強者を封じられずにいた満身創痍のバリリオンズにとって、この沈黙に似た嵐の前の静けさは、最後の猶予であった。
一方、戦場の端の方のC級隊員達
C級隊員多数が空間を捻るような敵の攻撃により次々と戦線離脱していく。
そして、ヒュラが3度目の異変を起こしていた。ヒュラが、0級メレピーと1級メレピーを次々と倒していく。
ヒュラ達が果敢にもウラニス6のトップ達の敵の群衆に挑む。
残るウラニス5,3のトップが本陣のS級とA級で乱戦状態にあり、激化しつつあったが、優勢を保っていたバリリオンズ本陣は軍の一部をさらに中央のウラニス6陣営に回していた。
ウラニス6陣営は、ヒュラ達ナーク陣営とゲンマ、ギーク陣営の残り者が集まる中央を狙いながら、バリリオンズ本陣の一部に追われて挟まれる形となる。しかし、ウラニス6の方がやや優勢であった。
戦争開始から151分後 約45〜50秒間
ヒュラが、3度目の異変を起こした。
約20秒と長めで、頭痛により動けない。
その5秒後、覚醒状態になったヒュラが、A級顔負けの戦闘により、15秒間の内に0級のメレピーを次々と倒す。
制御の感覚を覚えたような気になる。
レンジが増大する。
ウラニス6の敵が周囲のバリリオンズ主戦力を相手取りながら、直接ヒュラを狙って、警戒する。




