修行 その三十三 神子 将来はべっぴんさん間違いなしだな!
いつもつたない作品をお読みくださいまして、ありがとうございます。
m(_ _)m
これからも楽しんでいただけると嬉しいです。
両手を腰に当てて得意げにしているレイお姉ちゃんと、それをちょっぴり呆れた様子で見てるユルンお姉ちゃん。見た目はレイお姉ちゃんの方が年上に見えるけど、中身は……ユルンお姉ちゃんの方が年上みたいなのよね。
レイお姉ちゃんは長くて綺麗な黒髪に、ほっそりした華奢な立ち姿だけど、中身はイタズラ好きでまるで男の子みたい。よくママやユルンお姉ちゃんに怒られてるし。でもやっぱり、怒られていてもほんの少しだけ嬉しそうなの。
「二人とも花冠がよく似合ってんじゃねえか。なんとも可愛らしいねぇ。将来はべっぴんさん間違いなしだな!」
そう言ってユルンお姉ちゃんがメルルとザザちゃんの頭を撫でてくれたの。ザザちゃんと顔を見合わせてまたまたニッコリ。
ユルンお姉ちゃんは口調はぶっきらぼうで男の子みたいに話すんだけど、中身は逆でとっても優しいお姉ちゃんなの! 虹色に輝く短めの髪と、見る角度でやっぱり虹色に見えるおめめがとっても綺麗。背はリルお姉ちゃんより少し小さいかな。
メルルが生まれる前から、レイお姉ちゃんとコンビで戦ったりしてたらしいし、いつもケンカばっかりしてるけど本当は仲良しさんなのかなぁ。双子の弟さんのグルンお兄ちゃん以外だと、だいたいレイお姉ちゃんと一緒にいるもんね。
……ところで、グルンお兄ちゃんを、お兄ちゃんって呼んでていいのかなぁ? どこから見ても男の子に見えないし、言葉づかいもおっとりしてて優しいからいつも女の子に間違えられるのよね。
でも、心まで女の子じゃないみたいだし、これも前にママが言ってた「たようせい」ってことなのかな? よく分かんないや。
「メルル様、みんなに祝福を授けてくださり、ありがとうございました。これでこの子達も元気に暮らしていけることでしょう」
リルカお姉ちゃんがおひざをついて、メルルに向かって頭を下げたの。こういう時ってなんて言えばいいんだっけ? ママみたいに「くるしゅうない、おもてをあげい」でいいのかな?
『メルル……そこはおっかさんの真似はしない方がいいと思うぜ。あれば冗談みたいなもんだからな?』
ユルンお姉ちゃんが念話で止めてくれてよかった!
リルカお姉ちゃんは真面目な様子だから、メルルもちゃんと答えないとね!
「ううん、いーよ! お友達のみんなが元気だとメルルも嬉しーし!」
ニッコリ返すと、リルカお姉ちゃんやみんなもニコニコして、ありがとうって。
「メルルちゃん、ありがとー!」「さすが愛護神様のお子さんね!」「よっしゃ、これで勝ったな! さあドッジボールの続きやろうぜ!」「アホか! おれら全員が祝福されてんだから同じことだろうが!」
ウフフフ。なんだか楽しそうだからメルルも混ざろうかな? ザザちゃんはどうする? 一緒に遊ぶ?
ユルン「『一緒にいる』んじゃなくて、『一緒に居させられてる』が正しいんだけどな。おいらだって四六時中付きっきりでいたくはねぇんだけど……まあ関わっちまったのが運の尽き、ってやつか」
レイ「別に一緒にいて欲しいなんて頼んでないのデス!」
ユルン「お前が頼まなくても、ミラの姐さんに頼まれんだよ!」




