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酒鬼   作者: 半端者の柑橘系 
第二章
18/27

File.18 楽しくいこうぜ!!!②

これからの書き方として、

【部隊or人物名】←これならその部隊や人物メインの視点


【場所or建物】←これなら全体の視点みたいな感じで書きます。


「はははは……!」

ビルの倒壊、街々の破壊。

あまりにも荒唐無稽な光景に冥本は数分にも渡り笑い続けた。


でもまだこれから。

ここからは時間との勝負だ。


「はぁ…さて、01と02はそのまま()()()()()()()()


冥本によって雇われた裏社会御用達の傭兵達。

雇ったのは四人。


01(ゼロワン)04(ゼロヨン)と言った形で傭兵達は互いが互いに指示する。


『了解。こちら02、発射する』


冥本の現在地から北東にあるビル。

そこ以外の所を、彼らはロケットランチャーで“爆撃”する。


二つの爆弾は空気を切り裂く音を響かせビルに突撃。


先程の爆撃程ではないが、確実に壁や窓ガラスを粉砕できる威力だ。


「03と04は───おっと!!」

弾丸が冥本の頭を掠めた。

近くの遮蔽物に身を隠しそのまま指示を下す。


「お前達はあいつらの防御だ、ロケラン部隊を守ってくれ」


今彼がすべき事は、一目散にブレンの下へ合流する事。


スナイパーもいる。

このまま隠れるだけじゃ死ぬのは時間の問題だ。


「俺を狙った所で、爆撃は止まらない…ぞっ!!」


行くべきは近くにあるバイク企業のビル。

中にいる人間は基本的にブレンが始末していると思いたい。


遮蔽物から冥本は目的地以外、特に何も見ずに走った。


スナイパーが冥本を見ている時、今こうして知らないどのかのビルが爆撃されている。


「ブレン〜?そっちから見えるか〜?」


『あぁ。見えた』

奥の建物からスナイパーライフル特有、スコープの光の反射が見えた。


冥本もブレンもあまり武装はしていない。

拳銃を数個所持している程度。


警察…並びに政府がどう出るかは分からないが……

「さて…どうでるかな」


─────────────────

【紅羽宅】


「クソッ!!」

潜一は苛立ちながら、ダークウェブにある物喰い関係の情報をひたすら探すが特に何もない。


つまり……

「すみません紅羽さん!!やられた!!そっちは何もない、もしくは罠だ!!」


紅羽に通信を送る。

『……だがそこに何があるかもしれない。すまない潜一、湊…これは勘だ。でも…何かがある気がするんだ』


そう言う紅羽に…潜一は──

「場所は渋谷です。何もなかったらすぐに引き返して下さいよ!」


『すまないな…“頼んだぞ”!』

そうして紅羽との通信を切った潜一は即座に着替え出す。


紅羽の勘は…特に優れている訳ではない。


でも何故かいつも、ここぞというタイミングでそれを言われると信じたくなってしまう。


「潜一さん、僕達はどうするんですか!?」


「…そんなん決まってんだろ?戦うんだよ…!!」

今できる最大限の武装で物喰い……冥本達を叩くのだ。


湊は迷わず拳銃を所持し、潜一に着いていく。

「まさかもう一つのバイクを使う羽目になるとはなぁ…!」


舌打ち混じりに話す潜一。

湊を後ろに乗せ、渋谷……戦場へと向かう。



─────────────────

【渋谷】


潜一達が向かってる中、渋谷は地獄絵図となっていた。


傭兵組によるロケットランチャーの爆撃とスナイプの一撃で次々と民間人を殺害。


ただそれを黙って見る人間はいない。

『冥本さん…来たぞ』


スナイパー部隊…01の報告によりゆっくりと外を確認すると…


圧巻される人数。


真っ暗な武器と服装。


戦いに向かう男達の目。


そして胸にあるワッペンには“警視庁”と書かれ、

背中にはSATと書かれている。


「(人数は十五名辺りか……さぁ…)勝負だ警察ゥ…!」


彼はブレンと合流。

ある程度の武装を済ませる。


冥本とブレンはどこからか携えた拳銃を数丁構えた。

勝負場所はこのビル。


十階建てバイク会社のここだ。

社員達は危険に感じて外に出れない。


「冥本、わざわざここに来た理由は?」


「純粋に広い。後かなり入り組んでいるからな」


二人は銃の最終確認。

そして…SATがいる所に発砲。


「!!」

隊員全員、一気に遮蔽物へと隠れ射線を切った。

敵の総数は分からない。


変に顔を出すと……


「うおっ!」

狙撃が飛んでくる。

そのまま二人は室内へと隠れた。


社員のいるオフィスへと再び適当に発砲し、従業員を混乱させる。


「逃げろぉ!!」

「助けて!!!」


そんな声達が聞こえ始めた時、冥本は

「あ〜狙撃班?今から現在地に出てくる人間を殺すなよ」


『了解。外部からの妨害を警戒する』


二人は八階までいる従業員を逃がし、九〜十階にいる人間は…そのままだが。


今回のテロのせいでこのビルにいる従業員にいるほとんどは逃げた。


残った人間は少人数。

(ま、問題はないけど)


そのまま上へと行き、戦いへ備える。



【SAT班】


「奥にあるバイク企業のビルからだ」


総勢十五名。

彼らを指揮する隊長が、そう呟いた。


あの距離から拳銃で発砲した所で当たらない。

つまり先程の行為は…


「挑発だな、我々への」


このビルへ上がってこいと彼らからの挑戦状だ。


「攻め込みますか?」


「いや、まずは民間人の救出を優先し──」




     「助けてくれーーー!!!!」



「!?」

ビルの窓。

そこから体を乗り出して大きく叫んだ男。


その後ろには…奴が銃口を向けていた。


「野郎」

単眼鏡でそれを見た隊長は悔しさにそれを零す。


先程大量にあのビルから従業員が逃げる所を見たが、やはりまだ上にいた。


「狙撃班はそのまま外敵の排除を頼む」


『了解!!』

SATにも奴らと同じく狙撃を専門とするメンバーはいる。


今もこうしてロケットランチャーで無差別に爆撃する者達の一掃。


狙うはここで全てを終わらせるのだ。

「芳沢さん、聞こえてましたね。我々が突入します」


『いいでしょう。頼みましたよ』

全体の指揮は芳沢が担う。

そう言ってはいるものの、彼女の考えは“現場主義”


発砲も撤退も、隊長がほとんど担っている。

管轄側の人間にはどうしても判断できない事を、彼女は知っているからだ。


────────────────

【企業ビル】


「辺りを確認しろ!」


隊長の指示にメンバーは様々な方向に銃を向ける。

盾を待った班達がじりじりと前へ出ていく。


「人質は恐らく八〜十階にいる。その間出来るだけ早く行くぞ」


別から非常階段で現地へ向かう五人。

屋上から突入する五人。

そして隊長率いる一階からの突入、五人。


そのまま彼らは無駄なく上っていく。



【階段班】


「此方階段班。八階に到着」


『了解。そのまま捜索し、合流まで待て』


隊長からの通信を受け、非常用扉をこじ開ける。

盾を持った二名が前線に出て、他三名が左右と後方を警戒。


そうして捜索する事二分。

ついに……


「助けてくれぇ……」

男性用トイレから掠れた声が聞こえた。

そのまま警戒を切る事なくゆっくりとその場へ向かうと、


「大丈夫ですか」

老けた男がトイレで縄に結ばれて座らせていた。

すかさず駆けつけ縄を解く。


「お前達はトイレ外で警戒しろ」

他四名は辺りを確認しに出ていいった。


「外は危険です。駅近くに我々の仲間がいるのでそこに……ん?」


今こうして危険から助けようとしているのに、少しくらい安堵してもいいと言うのに。


老人の表情は絶望の曇り切ったまま。

「助けて…くれぇ……」


どこか幽霊にも思えてきた男の目に光はない。

諦観…それに近いのだろうか。


「此方階段班、人質の一人と思われる者を…ってうん?」


通信が……ジャミング(通信妨害)か?

隊長からの指示を仰げない。



彼はそんな事がありつつも、避難経路を考ていた時、老人の後ろからピ、ピ、ピ、と音が鳴っている事に気づいた。


「…?失礼」

体をどかして見ると───


「!!?」

それは時限式の爆弾。

残り時間は後五秒。


悩んでいる暇はない。

仕事を全うする。


「爆弾だ!!離れ──」

ビルの下を全て破壊する威力…ではないにしろ、八階のトイレ一体を吹き飛ばす威力はあった。


(何が…起きて……)

爆発に巻き込まれた隊員の一人は辺りを確認しようとした時に、人影がうっすらと映る。


その動きは、助けてくれる訳でも、助けて欲しそうでもない。


足音をできる限り減らし、無駄なく殺す為に生まれた技術で──


「俺を侮ったな?」

冥本はそのまま朦朧とした隊員の首を撃ち殺した。


『冥本。上から来るぞ』


「はいはい」

戦いはまだ始まったばかりだ。



【狙撃班】



避難が完了したビルから仲間や協力者の狙撃を試みている彼ら二人。


上司のやる事は決まっていた。


「敵の爆撃を無効化するぞ」

馬鹿の一つ覚えの様に爆撃を重ねる奴らを野放しにしてはならない。


奴らは二〜三発撃った後はすぐ移動して妨害を防いでいた為、探すには一苦労しそうだが……


「十一時の方向にいました!!」

部下がそう告げると、ライフルをその方角を向ける。


「風は?」


「無風です…!」


「了解」

ドン!!と爆音を鳴らしてそのまま終わり。


もう一人には逃げられてしまったが、今回の狙撃で動きは減らせるだろう。


「よし…場所を変えて──」

上司がそう言い終わる前に部下の頭から血が吹き出た。


少し遅れて銃声が聞こえる。


「奴らには狙撃部隊がいるのか!!?」

このままじゃ全滅するだろう。

急いで撤退しようとするも……


「グッ…!!」

足を撃たれて動けなくなってしまう。

ここまで特筆した腕となると……相手にもいる。


熟練の人間が!!

「此方狙撃班!!警戒しろ!!スナイパーがい──」


口封じの様にそのまま頭を撃たれて上司も死亡。

少しずつ…少しずつ…だが…追い詰められている。













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