表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
いじわる継母の心変わり~これまでの行いを猛省した私は、家族と仲良くなろうと奮闘する~  作者: 夏芽空


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
15/27

【15話】レオネル様と街中へ


 お店も人もいっぱいね!

 もしミアがここにいたら、きっと大はしゃぎしていたに違いないわ!


 王都の街中を歩く私は活気に溢れた光景を見ながら、少し浮かれ気分でいた。

 そんな私の隣には、レオネル様がいる。

 

 以前に約束した通り、社交パーティーへ着ていくドレスを買いに今日はここへ来ている。

 という訳で、さっそく私たちはドレスショップへ向かった。

 

 

 ひぇーっ……すごいお値段。

 こんなお高いドレス、着たことがないわ。

 

 案内してくれたレオネル様によれば、ここは王族御用達のお店なんだとか。

 店内で売られているドレスはどれもこれもが高価で、びっくりする値がついていた。

 

 それだけでも私はなんだか気おくれしてしまうのだが、隣を歩くレオネル様は動じることなく堂々としていた。

 頼りになる~。

 

「どうだろう? 気に入ったものはあったか?」

「私が選んでもよろしいのですか?」

「俺はキミが選んだものが相応しいのかを判断するだけだ。これを買え、などと強制し、選択の自由を奪うようなことはしない」


 なるほど、そういう感じなのね。

 

「それでしたら……」


 私は近くのエンパイアドレスを手に取る。

 

 鮮やかな青色がとても美しく、上品で華やかな印象を与える。

 大人っぽさ溢れる素敵なデザインだ。

 

「ではさっそく着てみせてくれ」

「はい」


 試着室に入った私はせっせと着替えていく。

 

 レオネル様、どんな反応をするのかしら?

 露骨に嫌な顔とか苦笑いとかされたらどうしよう……。嫌だなぁ……。

 

 超ネガティブな未来を浮かべつつも、着替えは無事に完了。

 ちょっと緊張しながらカーテンを開ける。

 

「……いかがでしょうか?」

「……」


 気になっていたことをいの一番に聞いてみたのだが、レオネル様は無言。

 驚いた表情で私をじっと見たまま固まっている。一言も喋ってくれない。

 

 え、なになにどういうこと!?

 良いの? 悪いの? なんか言ってよー!

 

「……あの?」


 ついに耐え切れなくなって催促すると、


「す、すまない! その……とてもいいと思う!」


 レオネル様は口早にそう言った。

 少し焦っているようにも見える。

 

 合格……ってことでいいのよね?

 でもなんで焦ってるんだろ?


「せっかくだ。あと何着か買っていこう」

 

 私が選び、試着し、レオネル様がそれを審査をする。

 一着目のとき同じ流れで、事を進めていく。

 

 結果は、すべて合格。

 レオネル様は一つの文句も言うことなく、毎回褒めてくれた。

 

 買い物を終えてみれば、私が欲しいものだけを購入したという形に。

 本当にこれで良かったのかなぁ……。

 

 これじゃ、ただのプレゼントだ。

 お金を出してもらっている立場の私としては、罪悪感を感じずにはいられなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ