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No.39 指示


No.39 指示





「はぁ?!ワームを駆除するだ??何の冗談だ?!」


「冗談じゃねぇさ、俺達は本気で倒すつもりでいる」



傷も癒え、冷静さを取り戻したドワーフ達にモーゼさんが私達の目的を説明する。


ドルガニルにバレないように内密に事を進めていて、完全に許可無しで始めたスタンドプレーと言う事。あくまでも個人的な行為で、他国からの指示でも無い事。


この作戦を実行するにあたり、ギルド所属と分からないように腕輪に布を巻き隠している。空色カラーだけでは冒険者としか分からないが念の為である。



本来なら誰にも見付からずに終わらせたかったのだが、不法侵入同士手を取り合って、互いに知らなかったフリをした方がメリットが大きい。



「やれそうなのか?自信は?」


「・・・それなりだ」


「アンタらだけじゃ不安だ、オレ達も手伝うぜ」


モーゼさんは戦闘要員では無く、私も素人の新人冒険者。主力でありメインで戦えるのはヴィクターさんのみ・・・その状況にドワーフ達は作戦参加を希望したが、ヴィクターさんが即時拒否。



「お前達はポーションで無理矢理治しただけだ、傷は癒えても消耗した体力や魔力は補えない。その気力は帰り用に取っておけ。無理に動かれて、追加で怪我をされると迷惑だ。身体を過信せずに座って待っていろ」



ポーションは即時傷を治せる便利なものかと思いきや、傷を高速修復する為に、使用者の自然治癒能力を急激に高める部類に入るそうで、その際に消費された体力と魔力は、数日掛けて徐々に元に戻るらしい。


なので、瀕死状態の者に使い過ぎると寿命の方を削ってしまう為、注意が必要になって来る。そう言う場合は術者の魔力を使って治す回復魔法の方が、一般的だと教えられた。


高ランクのポーションであれば、また違って来るが、一般的に出回っているポーションは安価で便利ではあるが、頼り過ぎてはいけない。



「そう言う訳だ、俺は最下層まで潜る。モーゼ殿、悪いがここで彼らの安全を確保していて貰えるか?」


「あぁ分かった、気ぃ付けてな」


「わ、私はどうしましょうか?!」


「お前も、ここで待機だ。トロッコに乗せられて居るドワーフには、ポーションが使用出来ない。地上に出て回復魔法をかけた方が良い・・・」



そうか、先程のポーションはトロッコの人にはかけられて居ない。一刻も早く医者に見せた方が良さそうだが、場所が場所だ。ワームに侵入者の存在を知られている以上、全員で移動した方が良い。


つまりは、ヴィクターさんが駆除し終わるまでここで待つ事となる。



「・・・・・・希少鉱石を喰らうワームだ。ここに俺の風の防壁を張った所で、とのくらい耐えうるか分からない。最終的にはお前の防御力を当てにしている・・・。"ミスリルの剣を弾いたそのステータスで、彼らを護衛"以上だ」


「もし下の階層が外れで、運悪くここを襲って来た時は・・・」


「その時は、命を最優先。素材の事は考えなくても良い、最悪粉々にしても構わない」


「はい!!まだ加減が上手く行かないので、全力で行かせて頂きます!!」



相手の実力が分からない以上、手加減不要。

様子見なんて出来るはずも無い私は、全力でぶつかるのみ。




「あぁ。念の為、ここ一帯に防壁は張っておく」



スライムの時同様、風の壁が私達を取り囲む。



「あの時と違って、外からの攻撃に対しての壁だ。出る分には問題なく出られる。但し、一度出たら中に戻られないから注意しろ」


「分かりました、お気を付けて」



私達を残し、ヴィクターさんは更に下へと潜って行く。

この作戦、ドワーフと言う予定外のズレはあったが、このまま上手く行きますように。





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