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No.37 いざ、ワーム駆除へ


No.37 いざ、ワーム駆除へ






翌日は、夜に向けて朝から必要な道具やポーションを街で揃えた。


とは言え、私は買い出しを行うヴィクターさんに付いて回っただけで・・・せめて荷物持ちくらいは!と思ったがこの世界、マジックバッグと言う便利な物が普及している為、荷物持ちと言う誰でも出来る仕事が存在していない。


「私、荷物持ちます!」と両手を差し出し、高らかに宣言したがヴィクターさんは「?」と言う疑問符を浮かべたまま、静かに購入物を自身のバッグに入れられてしまう。それにつられて私の腕も静かに下がる。


手持ち無沙汰とは正にこの事である。



「仕事が欲しい・・・私でも出来る仕事が・・・」



前世でワーカーホリックぎみだったから、今世こそは自由を謳歌するつもりだが、ついつい出てしまう仕事をしていないと落ち着かない衝動を、抑え込む術も身に付けていかないといけない。




準備をしていると日が暮れ出すのはあっという間で、我々はモーゼさんと落ち合い現地へと赴いたのだった。




ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー





「着いたぞ、あそこが入り口だ」



日が落ち、坑道の入り口が見える少し離れた所に身を顰める。

指さす先に警備の人影は無い。


「本当に夜は手薄なんですね・・・」


「初めの頃は抗議に鉱員が押し寄せていたせいもあって、夜も見張りが居たが・・・さすがに現状が変わらないまま半年も経てば、誰も近付かなくなるからな」


「こちらとしては好都合だな」



辺りに注意を払いながら、坑道の入り口へと向かう。



「お?こりゃぁ、鍵が空いてる・・・おっかしいな・・・」


「どうした?」


「鍵がな、本来なら閉まってる筈なんだが・・・空いていやがる・・・」



予定ではモーゼさんが、入り口の格子を施錠してある鍵を開けて中に侵入する手筈でいたのだが、開ける予定の鍵はかかっていなかったようだ。



「手間は省けたが・・・・・・何故開いておるのか・・・いや、今は先に進もう」


鍵の外れた格子扉を押し開け、中へと進む。


坑道の暗がりを照らすのは、光魔法を込めた魔法石だ。以前見たテアドルさんの様な大きな魔導具では無く、小ぶりな物で周囲を照らす用途のみの石で、午前中に街で手に入れた。

光魔法は高価な物だと聞いていたが、確かに他の魔法石に比べて価格が3倍近かった。


それを3個ヴィクターさんの風魔法で空中に浮かべ、私達と前方後方を照らす。


中はトンネルになっており、前世の高速道路のトンネルのように大きくは無いが車が1台通られる位のサイズ感で、3人が横並びで歩いてもまだ余裕がある。



「大きいですね・・・どうやって掘っているんですか?」


「坑道は基本は土魔法に長ける奴が先導して掘る。硬い岩肌は崩れにくいから、少し柔らかくして後方の奴らが、掘削力の高いピッケルで広げて行く形になるな・・・」


「途方も無い作業ですね・・・」


「俺達は寿命が長ぇからな。それにドワーフってのは人間に比べりゃ腕っぷしには自身があるから、これくらいは楽々掘れちまうさ」



まぁ、俺は鍛冶屋で鉱山で仕事をした事は殆どねぇが、こっち専門のやつらはそんな事言っていたな!と笑う。



「───広い空間に出たな」


「え?本当ですね!」


「ここが、地図の集積場になってる所だな。ここから先が鉱石が採れる階層になって来る。希少鉱石は最下層にになるから、かなり潜るぞ」


「なるべく浅い階層でワームに邂逅してぇ所だぜ」



この先はいつ戦闘に入ってもおかしく無い。

モーゼさんは背負っていた大きなハンマーを手にする。


私は扱える武器が無いので、いつでも走って退避出来るように、準備運動がてらアキレス腱を伸ばしておく。年齢28にもなるといきなり走りですようような、突発的な動きは危険なのである。



「準備は良いな?」


ヴィクターさんの問いかけに、2人で頷く。



いざ、ワーム駆除へ!





.

先日お伝えしていました、ネトコン14の締日の絡みの件を悩んだ結果、後6話アップすれば、少し区切りの良い所になるので、今日3話(残りは夜に上げる予定)明日3話で、アップしようと思います。


その為、今週の金曜日はアップはお休みとさせて頂きます



加えて、そろそろストック分の、見直し作業もあるので、もしかしたら更新を1週間空けるかもしれません。お読み頂いている中、腰を折る様で申し訳無いのですが、よろしくお願いしますm(_ _)m



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