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転生世界の野望(仮)  作者: even
穏やかな日々
94/123

防衛線を構築せよ!

突撃砲兵隊は説明を受けてすぐ防戦する配置につく。


今までの侵攻ルートは鉄道沿いだったため鉄道から敵が来ると予想し隊を二分した。

前線補給の駅の正面2kmの地点を東側と西側に別れ陣を築く。東隊はヤークを頭に自走榴弾砲の5・6・7・8号車を西隊は1・2・3・4号車を配置、その後方に装甲兵員輸送車を2両ずつ配置して防衛に当たらせた。

輸送車は2両を後方と接続させ残りの8両を均等分配し弾薬・食料の補給に当たらせた。

残りの装甲兵員輸送車4両は遊撃隊として2両ずつ東西の陣から500m程度はなれた位置に配置し奇襲に備えた。

東西の陣の前方200m先にはミニア国が寄せ集めた兵力を南方軍として塹壕を形成し配置していた。

南方軍の内訳は侵攻された街の兵士や臨時雇用した傭兵部隊で合計3000の戦力であった。これは応急の部隊で士気も連度もがたがたなものである。本隊は街道・鉄道のキャパシティーの限界で1週間後に到着となるため、ここを現戦力で一週間食い止めなければならなかった。

突撃砲兵隊は、その攻撃力から最優先で移動となったため早く到着できたのだ。


1日目で配置・弾薬分配が終わり、すでにあった塹壕を拡張する作業に入った。

3日目には塹壕は小規模な横列を3本とそれらを縦に結ぶ連絡路が完成した。

4日目になると新たに街が4つほど制圧された事が知らされた。


4日目の深夜

偵察に行かせていた傭兵から敵が30km位まで接近していると報告を受けた。ミリアは、明日の夜には攻撃してくるだろうと予想したが果たしてこれが全てなのかと疑問に思っていた。


「総員第2戦闘警戒となせ!」


ミリアは準戦闘態勢の号令を掛けた。意味は、歩哨の増員と第1戦闘警戒まで2直制だったものを3直制にすると言うことである。


「弾薬は剥きだしだが時間がないし仕方ないか・・・」


塹壕の崩壊要因の一つである弾薬誘爆を気にしていた。


空が薄く明るくなってきた頃、西側側面を警戒していた装甲兵員輸送車の1両が陣を引いてる場所から南西に15km程度離れた位置で敵軍を発見。反対側の側面を警戒していた装甲兵員輸送車からも発見しほぼ同時にミリアに報告が行く、ミリアは敵が南から広範囲に攻撃を仕掛けてくることを悟った。


「く・・・報告からすると前方から20kmの範囲で敵が攻撃してくるだろう!・・・時間が足りない・・・警戒員以外総員塹壕掘りを最優先!南方軍に出来るだけ塹壕を提供せよ!」

「我らも全員で塹壕を掘れ!」


側面を警戒してる装甲兵員輸送車以外の装甲兵員輸送車は一両当たり2名を残し(機銃手に車長を当たらせた)塹壕堀りに参加させた。昼までに塹壕は横方向に3本で400mほど延長され、縦に2本連絡通路を設け、退避壕を2か所なんとか作り終えた。その間、自走榴弾砲の警備にあたっていた装甲兵員輸送車は陣前方に突出して前方警戒をしていたのだった。

本来は作業をしない指揮官であるミリアであったがこの時は、塹壕周辺を鉄条網を敷設する作業に従事する。

陽が傾き始めた頃には塹壕延長以外はほぼほぼ完成した。自走砲の自衛用の機銃を降ろし塹壕に分配し突撃阻止線を200mと設定した。


辺りが少し暗くなる頃に東西に展開する装甲兵員輸送車を呼び集め弾薬を過剰搭載させた。本来は機銃弾1000発ほどの配備だが3000発ほどにしたのだ。


辺りが完全に暗くなった時には側面の装甲兵員輸送車は休憩のため車体を隠して休憩を取っていた。本陣では、塹壕が500mまで伸び南方軍のほとんどは身を隠せるほどになった。ミリアは今日の深夜に敵が来ると思い輸送車の弾薬をすべて各自走榴弾砲に均等分配し空になった輸送車を前線補給に物資を取りに行かせた。この時の弾薬量は総量4500発の榴弾と10000発ほどの機銃弾と小銃弾であった。


夜が深まり気温が下がる、前方で警戒していた装甲兵員輸送車が戻ってきて敵があと5kmのところまで接近していることを知った。


「総員戦闘配置!弾薬装填! 榴弾砲は最大射程設定!榴弾装填!」


自走榴弾砲のエンジンが唸りをあげ起動、車体ごと斜めにして仰角を55度まで上げた。


「一発ごと仰角を1メモリずつ下げ!砲撃よーーーーーい!」

「我らも続け!装填!」

「てーーーーい!」


榴弾砲が火を噴く、偵察している装甲兵員輸送車の上を飛び越え11km位で着弾、一瞬着弾地点が明るくなる。

敵軍は無傷だったがかなりの数が迫っているということが確認できた。


「榴弾砲は少し後退し仰角32度そのまま! てーーーーーい!」


2射目が始まった頃には偵察の装甲兵員輸送車は陣に戻っていた。

甲高い廃薬音と砲撃音が辺りを包む。今度も敵の少し後方に落ちた。


「第三射!てーーーーーぃ!」


第三射が放たれる。今度は命中し叫び声が聞こえた。


「全力射撃!てーーーーぃ!」


自走榴弾砲の速射が始まった。これに対して、神聖プロシア軍は死体を盾に塹壕を掘り始める。


その頃、東側面の装甲兵員輸送車2両は、接敵していた。

その中には、初めて見る車両があった。そう、それが神聖プロシアが作った装甲車である。


神聖プロシアの装甲車は6、対する突撃砲兵隊の装甲兵員輸送車は2で不利な状況で遭遇していたのだった。

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