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転生世界の野望(仮)  作者: even
穏やかな日々
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訓練と夜景

次の日ミリアは、突撃砲兵隊が訓練している所に行っていた。射撃訓練・砲撃訓練・陣地構築実習などを行うところである。


射撃訓練は、的を長いロープでレールの上を引っ張って動かす方法で行われレールの組み合わせで動きを変えることが出来るようになっている。


砲撃訓練は模擬弾を使い砲撃までの動きの習熟と照準方法の習熟を行い、操縦手と照準手が連携し、急停車・照準・装填までの時間を短縮する


陣地構築実習は、応急の土嚢積みから、たこつぼやそれを発展させた塹壕や車両用の掩蔽壕の作り方をヤークが教えていた。


砲撃訓練からミリアは訓練に加わり熱が追加されていく。お手本とばかりにミリアとヤークのペアで装填から砲撃をやると毎分24発になる一号車の隊員以外の隊員が装填すると17発程度である。


装填以外の砲撃訓練の急停車から照準までの時間短縮では、距離から方針の角度を計算する力が必要で頭の回転力が要求されるが、考え方を変えて皆で、見え方による距離測定(砲隊鏡を使わない方法)を編み出そうと頑張っているのである。


ミリアは砲撃訓練中自走砲が岩を登り、越えたシーンを見て閃いた。仰角が取れないなら車体ごと斜めに傾ければ良いことを。


「済まない!今閃いたことがある!ヤーク皆を集めてくれ」

「はいよ」


しばらくして突撃砲兵隊が集まった。


「先ほど閃いた事ですが自走砲の仰角を引き上げる方法を閃いた」


ミリアは、紙に段差に乗り上げた自走砲と砲身の角度を描き込んだ。


「閃いたのは、こうして、32度の仰角に車体の角度を合わせて55度にする方法です。 この方法で射程調べてみたいので協力してください。」


「了解ー」


自走砲の前にシャベルで23度の上り坂を作る。その上に鉄板を乗せて坂が出来上がった。


「それでは一人で装填して撃ってみます」


装填を終わらせタブを回し最大仰角にする。操縦席に座り両履帯にブレーキを掛ける。


「砲撃準備完了 皆耳抑えて!  てーーーぃ!」


でかい発砲音がしたあと甲高い金属音がして廃薬される。弾道は、高く弧を描く。

7秒ほど経ったとき着弾音がした。


結果、射程距離は11km前後まで延びていた。


「強引な方法だけど陣地攻撃にもってこいかもしれない」

「隊長、射程延びましたね。 これをどう使います?」

「そこまでは、まだ。」


次の訓練のため、集まった隊員はスコップを持って再集合する。


「次は、塹壕戦の重要な部分を実習して貰うよ。まず皆で横20m、幅2m、深さ1.5m掘りましょう」

「ほーい・・・疲れるのよね・・・・塹壕掘り」


しぶしぶだが正直に掘り始める隊員である。3時間掘り続けて指示された通りに掘り終わった。

このまま実習をやり続けようとミリアは思っていたが空が赤く染まり暗くなり始めていた。

「しかたない・・・続きは明日の訓練で」


塹壕はそのまま車両は整列させて訓練は終了し、ミリアは帰路につくと辺りはすっかり暗くなって寒さが一層強く感じるようになっていた。


ヴィーレ市が夜の風景に移り、家からはろうそくの光・道ではガス灯が光り輝いている。街はずれのヌルの工場は24時間フル稼働で動いているため常に窓は明るく煙突からは煙が街の外に向かってもくもくと出ている。街を中心の防御塔から見下ろすと、道に沿って点々とガス灯が、家の煙突からは夜ご飯を作るときの煙が穏やかに流れているのが見え、道のガス灯の線を埋めるようにその内側を家のろうそくから出てる光で散りばめられている。


そして、ミリアは家にたどり着いたのだった。


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