ヴィーレ市の資金を増やせ
一週間と数日でトローキから北方反攻作戦終結後初めてヴィーレ市に戻った突撃砲兵隊は、街中から祝福されていた。
突撃砲兵隊は戦闘がなければ、ヴィーレ市に常駐するため、しばらくはゆっくり休養する予定となっている。
半年見ない間にヴィーレ市の人口が1万人ぐらいまで増えていた。
先の作戦で発生した移民が大量に流入したからである。街の外見は星形であるが、内側の区画は円形にしている。移民街を増やす為、中心付近はミリアなどの獣人貴族、その外側に獣人の一般市民、最外側に移民・難民街としコンクリート壁の3m前後付近まで移民・難民街拡大したのだ。
移民・難民の大半は農業・石灰鉱山の労働力として雇用している。
街の弾薬庫には、105mm榴弾が皆無で、150mm・203mm榴弾が定数より多くなっていた。
ミリアが街に帰還してから3日が過ぎヌルの工場にミリアが顔を出していた。ミリアとヌルは、潤沢な資金を求め、販売用の車両や砲、銃器を作る計画を考え出した。
砲は、150mmの短砲身にし装薬調整が出来ない10口径とした。車両は、輸送車とし装甲はなしの物にした。銃器は初期のライフル銃とした。
生産ラインは、トローキおよびベスンから鉄道を利用し大量の鉄鉱石を買い込み、精錬しそれを製品に組み上げミニア国に売ると言う物である。
ヴィーレ市の主な資金源は石灰石の販売であったがどうしても1次産業であるため量を掘らないと、収入が増えないことが目に見えているために兵器を販売する事にしたのだ。
ヌルの工場も4本ある生産ラインを拡張する予定になったが、それは後の話である。
在庫の鉄鉱石で試作砲を作って、ミニア国の王室に送り、買うかどうかを伺っていくと、全軍のカルヴァリン砲、カロネード砲を更新したいと返事をもらった。
輸送車の方は、鉱山資源が多い街や大規模の農村から注文を受けていた。
帰還してから2週間が過ぎ寒さが最盛期を迎える頃、ヴィーレ市に大規模な貨物列車の列が到着する。生産はヌルの仕事であるため、ミリアは突撃砲兵隊訓練を一日1時間と言う制限で再開させてた。
訓練内容は、空砲の練習弾を使った装填訓練、移動後から砲撃開始までの諸動作、銃剣道、塹壕の堀り方などで、訓練を続けないと練度が下がってしまうための防止の為である。
この頃、諸外国では戦争で、正面に兵を並べるだけの戦闘はは終焉を迎えたこと悟り、榴弾砲による被害を抑える対抗策を考えなければならなくなっていた。




