トローキ攻略戦~城壁を越えろ!~
味方の自走砲に守られながら突撃を開始した7人が乗車する装甲輸兵員輸送車、言うまでも無くトローキからの防御射撃の的になっていた。
地面の状態が分からないため、通常の半分の速度で前進
装甲輸送車後部の乗り込み口から発光信号通信で敵のおよその位置を伝達
城壁や瓦礫に身を隠しているトレドニア兵士を殺傷できるような砲撃ではないが動けなくさせることは出来ている。
ゆっくりだが確実に城壁に近づく、どんどんと前面装甲から側面にかけて着弾音が酷くなってきていた。甲高い弾頭が砕ける音、跳弾する音の間隔が狭まる。
側面の銃眼は、被弾の恐れから内側の装甲キャップをはめ込むことで脆弱性を減らしていたが反撃が出来ない。
運転席では、砲隊鏡と同じ、光を反射させて外を見る仕組みにしてガラスを2重にした物を覗いて外の様子が見えるようになっている。簡単には撃破されないように工夫されてはいたが、一番被弾する箇所であるため絶え間ない射撃に耐える精神力が必要である。
300mを切ると城壁と城壁の間に隠されていたカルヴァリン砲が姿を現した。
布陣は、城壁と城壁の間に2門計4門あり、装甲兵員輸送車を狙っていた。
比較的軽い砲撃音が響く、16ポンドの砲弾が弾道を描き、装甲兵員輸送車に向かっていく。
しかし、弾速と弾頭形状の影響で動体目標に命中させる事が難しい。そのため、ほとんど当たっていない。
200....100mと近づく。
カルバリン砲はいまだに命中しない。70mを切ろうとした時初めて命中した。
砲弾は、車体左側面を30度から40度で入り跳弾した。
トレドニア軍の砲兵は、命中してもびくともしない装甲兵員輸送車に驚きどんどん士気が下がっていった。
装甲兵員輸送車では、命中箇所が歪んで裂け始めている。着弾の衝撃で揺さぶられた車体により二人が負傷していた。
被弾してすぐに後方に発光信号で敵の位置を自走砲陣地に知らせて砲撃要請、30秒前後したあと、自走砲からの精密な援護砲撃が飛んでくる。城壁に守られたカルヴァリン砲に当てることは至難の業であったが、砲兵を散開させ砲撃できないようにするのは出来た。
車内では負傷した突撃隊員を応急処置して戦力復帰させ、装甲兵員輸送車は進む。
城壁と城壁の間に差し掛かり、装甲兵員輸送車の後部の乗り込み口を開放、突撃隊員が飛び出る。
すでに、乱戦を予想して銃剣をつけたミリアⅡ式で武装していた。
7人が城壁の破穴を確保、装甲兵員輸送車にある発光信号で確保したことを後方に知らせた。
そして、ついに必要最小限を残した総力戦に移行するのだった。




