ユピル平原の戦い~最終日前夜、準備砲撃~
1週間膠着状態が続く、弾薬は完成した鉄道からドンドン補給されていく。
中央の塹壕から東に500mほどのところにトレドニア軍か集結し、援軍としてミニア軍の北東を攻める軍団から砲兵の増強を受けていた。
ミリア「敵がドンドン増えていくな・・・」
ヤーク「う~ん・・実は私達包囲されてる?」
ミリア「そうだね・・・東を攻撃して南の塹壕を孤立させるか・・それとも南の塹壕を素早く突破するか・・・味方の武器では両方無理だから私達が盾にならんといけないが・・あるいは、前線にまんべんなく砲を配置して弾幕射撃をするか・・」
エリー「どうする?」
ミリア「私的には、地形が変わるくらい撃ち込みたいけどな」
ヤーク「ほう・・やってみようよ~どうせこの広さならどこからでも射程内だから」
ミリア「よし!わかった、そうしよう」
8日目の日没後に砲を移動する。北の塹壕に3、中央の塹壕に2、中央の塹壕の西に2、南西に1を配置、弾薬は本国からの輸送をフル稼働させて1000発以上にのぼっていた。
夜になると辺りは気温低下による濃霧が発生し、妙な静けさに加え不気味さを漂わせている。
月が一番高い位置に来たときこの戦いを終結させる攻撃が行われた。
ミリア「総員戦闘配置!砲撃用意!」
ヤーク「皆耳を塞げ!!」
ミリア「斉射後弾薬尽きるまで速射!同じ所には撃つな!!」
各砲は準備を完了させた。
ミリア「てーーーーぃ!」
深夜の静まりかえった平原に強烈な砲撃音が響き渡る。
トレドニア兵「敵の砲撃だ!!!」
寝ていた兵士は飛び起き塹壕内の深いところに隠れる。
150mm榴弾砲を発砲するたび砲周辺が一瞬明るくなり突撃砲兵隊の隊員が見える。
発砲音の後に榴弾の空気を着る音がし、次々と着弾する。トレドニア兵は、その空気を切る音でどんどん恐怖を増大させていった。逃げようと塹壕から出た兵士は血の霧となったり、下半身が消し飛んでいたからである。
実は砲撃速度はそこまで早くはしたいなかった。砲撃を長時間するとこで精神を磨り減らせることか目的だった。
この砲撃は1時間ほと続けられた。
そのあとは、またしばらく静寂が訪れる。
突撃砲兵隊は塹壕へ戻り牽引車を盾に東の敵に突撃を行うため突撃隊を再集結させて休憩に入った。
空が黒から濃い紫色になり始め、突撃開始までわずか。突撃砲兵隊は突撃姿勢に入る。




