ユピル平原の戦い~二日目・早朝~
砲撃準備が整う間休息を取れた突撃砲兵隊、その理由は、西で攻撃をしていたミニア軍に釘付けになっていたためである。
西のミニア軍と南のミニア軍は呼応して大規模な攻撃に出ていたが相手が塹壕からなる近代戦術をと入れたことにより被害が増大してきていた。北は突破され半包囲される恐れがあったがトレドニア軍は塹壕の防御力を感じ取っていた。
ミニア軍の銃器は突撃砲兵隊が持っているミリアⅡ型以外は先込め式のマスケット銃でライフルも彫られていないものであった。それに対しトレドニア軍はライフル銃を大量に前線に配備していた。
射程で劣るマスケット銃は接近せねば命中が期待できず、接近・離脱を繰り返せねばならなかった。
そんなことをしているうちに突撃砲兵隊の後方では補給班が後方の弾薬集積所から榴弾を補給して行った。2時間が過ぎると辺りは明るくなり始めた。
明るくなってきたことにより、榴弾を撃ちこんだところ周辺の状況が両軍にもわかった。
北を制圧した突撃砲兵隊が居たのはそんな着弾していたところであった。塹壕ごと榴弾で耕され赤黒くなっていた。
ヤーク「砲撃準備完了したよ」
ミリア「よし!照準は敵中央塹壕の奥!撃ちまくれ!」
ヤーク「了解、撃てーーーーーい!」
突撃砲兵隊の榴弾砲が連続的に火を噴く、朝日の差し込む平原に連続した砲撃音が響く。
トレドニア軍「なに!北から砲撃が始まった!退避!退避だああああ!」
ミニア「味方の砲撃で敵は動けなくなってる!今のうちに塹壕を制圧するぞ!」
突撃砲兵隊は気づかれないようにゆっくりと塹壕に接近する。
塹壕内は混乱と榴弾の恐怖でストレス障害を誘発していた。そう、まさに現実世界の第一次世界大戦のようになっていた。
中央のミニア軍はその間にも被害は増えていたが撤退は許されなかった。中央が引くと北の突撃砲兵隊は逆包囲され壊滅すると判断していたからだ。
ミリア「よし!あと10mか砲撃停止!突撃準備!突撃じゃああああああ!」
突撃砲兵隊達「うおおおおおお!!!!!」
砲撃がパタリを止むと今度は突撃の叫び声が轟く。
砲撃の爆音のあとに突撃の叫び声で戦闘不能に陥るトレドニア兵士が少しずつ出ていた。
銃剣と弓とで至近距離戦闘に入り込む突撃砲兵隊、二人ペアで10組を即席編成で作り塹壕を攻撃していく。銃剣で切り払い、その隙をもう一人が補う。銃で殴り合いになったら一人は動きを封じもう一人が攻撃するなどの乱闘戦術を取る。この突撃砲兵隊の突撃によりミニア軍の中央塹壕からの防御攻撃がなくなった。これを好機と見たミニア軍本体は強襲をする。
中央の塹壕内は中央のミニア軍と突撃砲兵で乱戦になり一進一退の攻防戦が繰り広げられた。




