ユピル平原の戦い~初日・夜戦初撃~
辺りはすっかり暗くなった。
ミリア「砲撃中止! 総員着剣せよ!それと弓をも持て!」
ヤーク「これから塹壕を奪う?」
ミリア「そうだ敵に夜間突撃の恐怖を味あわせるよ」
牽引車に隠れ進撃を開始する。所々夜襲に備え松明で照らされている。先の砲撃で対峙していた空間はぼっこぼこになっていた。
8両の牽引車が横隊で進軍を開始、その後方をフル武装した突撃砲兵が続く。ミリアは1号車の運転席の後方上にいる。
右手から2号車ミーサ隊、4号車ピゼ隊、6号車タピリナ隊 反対側に3号車ニュムラアミナ隊、5号車ラロア隊、7号車エチロナ隊である。1号車の後ろに8号車と補給班が続く。
歩く速度に合わせて牽引車は進む。しばらく進むと防御射撃が始まる。1号車の前面装甲に銃弾が当たり車内は金属が弾ける甲高い音が響く。それは塹壕側の悲鳴にも聞こえていた。着弾時の音からトレドニア軍もライフルを開発し配備してるとミリアは想像した。地形がぼこぼこだったこともあり4号車が前に出ていた。
4号車が塹壕に差し掛かかろうとしている頃、7号車が中央の塹壕から集中射撃を受け後続の歩兵を防御するために停止していた。
辺りの射撃音は止むことが断続的に続き止むことは無かった。
4号車が塹壕を越え車体の角度が元に戻ると後方の突撃砲兵隊の歩兵が塹壕内に侵入、銃剣での斬撃と装填が楽な金属薬莢の弾薬+ライフル銃で塹壕内を暴れ回る。
塹壕内では至近距離戦闘となり格闘も必要となる。
塹壕内が混乱し始めた頃、4号車に続いて6・3・1・5・2号車と続いて塹壕に歩兵を送り込んでいく。7号車はまだ動けないでいた。
北部の第1塹壕は大混乱に陥っていた。8号車は塹壕を通過し砲陣地に進撃。8号車が砲陣地に到達する頃、第1塹壕の敵歩兵は半分程度まで減っていた。至近距離では種族の差と先込式の差が強く出るのである。2~3人がチームになり、銃剣で動きを止め、一人は止まった人の頭や首に銃弾を浴びせ、違うチームでは銃剣で心臓を刺し、また違うチームでは格闘で首を折ったりしていた。
第1塹壕は血と硝煙の臭いが充満、どんどん敵の士気を削いでいく。
8号車が砲陣地を制圧した時、第1塹壕も制圧完了していた。
この攻撃で突撃砲兵隊は7人負傷、半数は7号車の歩兵達である。これらの攻撃は1時間ほどの戦闘であった。
第1塹壕の戦闘後榴弾砲を敵の砲陣地だったところに設置し砲撃準備に入った。




