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転生世界の野望(仮)  作者: even
第6章 北方反攻作戦
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ユピル平原の戦い~初日・昼~

苦戦しながらもベスン守備隊・突撃砲兵隊はドラゴンの部隊を撃退した。


ベスンは2回襲撃を受け町はボロボロになってしまった。

整備した街道がつながり輸送効率が上がったが吹雪の季節が到来するのだった。


ミリア「この天候じゃ攻撃無理だろう」

ヤーク「っていうことは休暇?よっしゃ!!皆!!休暇だってよ、!」


ヤークは体いっぱいに嬉しさを表現した。


近くの山から木を切り倒しそれを柵と建物の材料にする。この作業に威力を発揮したのは牽引車である。切り倒した木をまとめて輸送できるのは現段階では馬車か牽引車であるが馬は先の戦いで逃げてしまっていた。切り場は所々に暖用の焚き火が輝き作業員は交代しながら暖を取る。

しかし、その光景には違和感がある。何故なら、ミリアが作業を手伝っていたからである。通常戦争で負けた方は、賠償や過酷な労働をさせられ、勝った方はそれを監視するものでそれに沿った物とベスンの人々は思っていたがミリアが例外的に手伝っていたのだ。


爪で倒す方向の木の根元を抉り反対側に行き少しずつ削り、最後に蹴り飛ばすとその方向に倒れ、それを運ぶ。道具なしの作業は人間族には出来ない芸当だ。


ベスン住民「す・・・すげえ・・一人で全てやれるのか」


切り倒した木は乾燥させないといけないが柵にする分ならそのまま使える。


切り倒した木の枝を切り落として燃料に、幹の部分は柵の設置場所まで輸送して1サイクル。これを何十回も繰り返す。


数日がすぎ柵が出来上がると今度は以前の輸送の作業に戻った。


輸送に使う街道の地面を石畳にする作業は終わっていた。そして、所々に馬の休憩所を設け馬車の輸送効率がどんどん良くなっていく。この時鉄道は1万人以上動員して半分程度完成していた。


吹雪の季節が過ぎ雪解けが始まった。この時気温は10度程度であり、軍事行動が可能である。南の戦線では、トレドニアが押し気味でミニア軍は士気低下し始めた。山脈を挟んだ戦線でかなりの環境の差があり北の戦線では吹雪、南では晴天の乾燥した気候になる。そのため、進撃スピード・攻撃タイミング・士気が合わず南か突出してしまい大規模な反撃を食らってしまっていたのだった。


ミニア軍は突撃砲兵隊に対し転戦命令を出し南の戦線を助ける事になった。


ミリア「総員集合!」

その合図で突撃砲兵隊は集まった。

ミリア「これからこの山脈の南の戦線に出撃する、今南ではわが軍は押され始めているようだ、援護に行くぞ!準備でき次第出撃する!」


サーっと突撃砲兵隊は散り、砲台から榴弾砲を外し牽引車に繋ぐ。

補給班は、備蓄した弾薬などを荷台に搭載し集合場所に集まる。

すべての準備が出来、ベスンの西門から出撃した。その日ついに、鉄道が完成、物流の動脈が確保されたのであった。


行きと違い雪が溶け草が生え始め地面が薄らと緑がかっていたが、突撃砲兵隊が通り過ぎると長い跡と足跡が茶色く残る。


一日が過ぎ、三日が過ぎ、五日目の昼過ぎ南の戦線の後方に出た。


前線を見たミリアは、驚いていた。地面は掘り塹壕を作っていたからだ。


ミリア「こ・これは・・かなりやばい」


ユピル平原では、南北に掘られ、後方から野戦砲が蒲萄弾を撃ち込まれていた。砲は北側に20門南側に14門設置されてる模様だった。塹壕には、敵兵がいることは間違いないが相当数隠れていると思われる。


ミニア軍と言うと、戦列歩兵が6部隊(122×6)ほどで後は後詰で砲兵はいなかった。

中央の4部隊は敵砲台から攻撃を受け動けない状態に、南の1部隊は見えず、北の1部隊は敗走していた。


ミリアは即時に北の部隊を援護すべく北の砲兵を撃破しようと榴弾砲を二列横隊で射撃姿勢にする事を指示した。

射撃姿勢にする間に補給班から弾薬と銃などの装備を受け取り、設置位置に土嚢を積み上げていく。

もう一つの補給車から榴弾が各砲に配られた。


これらの動きはトレドニア軍に見られては居たが野戦砲の射程外で攻撃できない。攻撃するには突撃するしか方法はトレドニアには無かった。


砲撃準備が整う前に突撃される事は事前に予想はしていたので対策はバッチリしていた。と言うのも土嚢の内側に隊員を忍ばせて至近距離の攻撃できない範囲をカバーさせていたのだ


煙幕弾が着弾し両陣地の間は白く見えなくなっている。


ミリア「弾幕射撃よーーい!!てーーーーぃ!」


ミリアは、煙幕の中の敵兵に弾幕射撃の指示をする。


煙幕が晴れるまで弾幕を切らせないで射撃、北風で煙幕が晴れるとこそは死体の山が出来ていた。生き残った敵兵は塹壕に戻っていた。


榴弾砲の射撃準備が終わり突撃のお返しとばかりに水平方向に角度を変えながら砲撃を開始。


この世界で初の砲陣地同士の砲撃になったのである。


西から空気を切り裂く音がして着弾、爆発する。塹壕に隠れていた者は大半無傷であった。東からはすこし乾いた音がするが着弾する地響きがするだけだった。


しばらく、両軍ともに有効打が無かったが遂に、榴弾が野戦砲を捉えた。この時の榴弾の威力は凄まじく装填手・指揮官・砲手が消し飛んでいた。命中から左右に微妙にずらして砲撃する方法で次々と野戦砲を潰していった。


北の野戦砲が沈黙したのは、砲撃開始して3時間ほど経ってからの事である。

実はこの時もう一つの世界初が起きていたのだ。そう、WWⅠで起きていたシェルショクである。人は過度なストレスが長時間続くと精神障害を引き起こし、何も音を出していないのに砲撃音がしたり、震えが止まらなくなり日常生活が困難になる精神病である。


敵の砲を黙らせた突撃砲兵隊は少し後退して休憩する。

段々と辺りは暗くなり、ついに夜になった。

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